【Leica】何コレっ?! 第17回 『13356』
思わず「何コレっ?!」と叫びたくなるこの物体。まるで江戸時代の眼鏡ようなこれは、いったい何でしょう?
ライカのコードネーム13356は、ユニバーサル偏光フィルターです。
↓ このようにレンズの前に取付けます。 (カッコいい~!)
二つのリングがつながった部分を中心に前側のリングが、180度展開します。
偏光フィルターは、水面やガラス面の反射を除去したり、
青空や木の葉の色合いやコントラストを調整するネイチャーフォトのは欠かせないものですよね。
一眼レフやミラーレスカメラ、ライブビューが可能なカメラにはそのまま使える偏光フィルターですが
ライカのようなレンジファインダーカメラでは、ちょっと工夫が必要です。
レンズを通った光を見ることが出来ないからです。
そこで、13356の登場となるわけです。
レンズにアダプター(白文字でLEICA E39とある黒い円盤)をネジ込み、13356の側面のネジで固定します。
使い方はというと、まずは、偏光フィルターが内蔵された前方のリングを
つまみを持って、レンズ前から上方に展開させます。
次に、ファインダーを覗きながら、先端のギザ付き部分を回します。
そうして偏光フィルターの効果が好みの位置になったら
元のレンズ前に戻します。
偏光フィルターは、その効果が最も少ない位置を0度とすると
フィルターを回していき、最も効果が表れる所は、90度で
更に回してゆくと180度で最も少なくなります。
さらに回して270度で最大になり、360度で最小になります。
そこを利用して、13356が作られたわけですね。
前方の偏光フィルターが入ったリングを180度展開させ、調整して、元の位置に戻しても
同じ効果が得られるというわけですね。
13356をレンズに取り付けるためのアダプター、E39(39mmねじ込み)用の14207と
E46(46mmねじ込み)用の14210の2点が標準装備されています。
また、E49用の14211 とE49(M135mmF3.4)用の14418 が別売されています。
※かつて似たアイテムでPOOTR/13352 偏光フィルター付きフードがありましたが39ミリ口径用でした。
いや~Leicaって、いろいろ工夫して、撮影者の欲求を満たしてくれますよね!
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