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FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T*45mm F2.8

2016年05月28日

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1150秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

FUJIFILM-X BODY × CONTAX RTS LENS

ボディ:FUJIFILM X-Pro2

マウントアダプター:RAYQUAL マウントアダプター ヤシカコンタックスレンズ/フジフイルムXボディ用 三脚座付

レンズ:CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

FUJIFILM X-Pro2で撮る「モノクロ縛り」第三段のパートナーレンズは「CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM」です。

約30年前に登場したオールドレンズですが、携帯性の良さとシャープな描写で今もなお人気の1本です。

今回は、モノクロ写真とオールドレンズにマッチした昭和ぽい風景を求めて、都内に唯一残った都電に乗りながら下町散策に行ってきました。

シャープなレンズの特性を活かすべく、カメラの設定をフィルムシミュレーション「ACROS」にセットしました。

白黒フィルム「ACROS」は超微粒子が特徴で、滑らかな階調と質感描写に優れています。

まずは有名なお寺がある駅で途中下車。ホームで電車を見送る駅員さんの後ろ姿を捉えました。

初夏のまぶしい日差しの影響で明暗差の激しい画になりましたが、豊富で滑らかな階調のおかげでとても自然な描写になりました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

カメラの高精細さもさることながら、このクリアな描写には驚きを越えて感動すら覚えます。周辺部の甘さもをほど感じさせず、画面全体をシャープに切り撮ります。

ボケは小さめですが高い質感描写のおかげで、メインの被写体がグッと引き立ちます。店の軒先で作業中を行っていた主人の法被からは、威厳のようなものも感じ取れました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/75秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

緑が生い茂る御手洗のしっとりとした様子も綺麗に捉えました。飛び散る水滴、柄杓の柄に残る水跡、それぞれ微妙に異なる質感も上手に再現されています。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F4 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:500 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

多くの方が信仰するお地蔵様はひっきりなしに磨かれてピカピカです。

35mm換算で67.5mm相当の焦点距離は、もう少し寄りたいとけど…と言ったときに便利です。人の波に押されながらサッと撮った1枚ですが、お地蔵様の表情と周囲の賑わう様子を捉えることができました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

都電の車庫脇には、歴代の車両が静態保存されていました。この車両は昭和30年代に活躍していた車両との事。

綺麗に維持されている車両からはあまり古さを感じませんが、独特なデザインはモノクロ栄えする昭和デザインです。運転席に置かれたゆるキャラ的なマスコットに違和感があって面白い画になりました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:640 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

最低限の計器と木製のハンドルのシンプルな運転台も、懐かしいイメージです。

F5.6まで絞ると、シャープな描写にさらに磨きがかかった印象になります。かつて鷹の目レンズとも呼ばれていた本レンズの本領発揮と言ったところでしょうか?

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/690秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

開放F2.8とAPS-Cセンサーの組み合わせでも、被写体に寄る事で柔らかなボケを引き出すことができました。

背景にかけて溶けるような印象ではなく個体が滲むようなボケ味に、オールドレンズ的要素を感じることもできました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2900秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

逆光下ではかなり暗部が潰れる印象ですがここはデジタルカメラの恩恵。モニターを見ながら露出をプラスにシフトしてこれを回避します。

3群4枚のシンプルな構成のおかげか、フードが無くてもクリアーな画が得られました。おかげで彼方に見える繁華街の高層ビルと手前の下町風情の両方を納めることができました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/105秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

最短撮影距離60cmでの撮影では、焦点距離1.5倍のおかげで45mmとして使用していた時より更に迫力を増した画が楽しめます。暖かくなって元気を増してきた葉っぱの様子も伝わりました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/230秒 / ISO:200 / 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 +CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM(フィルムシミュレーション:ACROS)

カラーで撮った方が良いのかな?と思いつつ色とりどりの折り紙で折られた千羽鶴を撮影しました。最新デジタルカメラによる超高精細な画像は、モノクロ写真でもオリジナルの色彩の豊富さを伝えてくれました。

FUJIFILM X-Pro2 × CONTAX Tessar T* 45mm F2.8 MM

厚さ18mm、重量約90gの超小型パンケーキレンズは小さすぎて逆に操作しづらい部分もありましたが、マウントアダプターを介したことでちょうど手のひらサイズに。普段は煩わしさも感じるアダプターですが、今回は使い勝手も向上するという意外な発見もありました。

今回使用したRAYQUALのマウントアダプターはレンズ側に凹凸のデザインがあり、装着後も1本のレンズのように見えるかっこ良さもあります。

画質は全て「ACROS」モードで撮影したこともあり、モノクロフィルムとは思えない粒子感の無いクリアな画を楽しむことができました。レンズのシャープさと相まった高精細な画像からは、最新レンズで撮ったと言っても分からないくらいです。

人気のコンタックスブランンドのカールツァイスレンズの中でもリーズナブルな1本。使わない手はありません。ぜひ一度お試しください。

Photo By MAP CAMERA Staff

FUJIFILM X-Pro2 マウントアダプター CONTAX Tessar T* 45mm F2.8

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