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『Canon EOS R5』で撮る『EF50mm F1.2L USM』

『Canon EOS R5』で撮る『EF50mm F1.2L USM』

2024年10月11日

 

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
キヤノンRFマウントの「EOS R5」とEFマウントの「EF50mm F1.2L USM」を、「マウントアダプター EF-EOS R」を介して繋げ撮影してきました。
どちらも同じキヤノンですが、歴史のあるEFマウントレンズに対しRFマウントは登場して数年という新しさです。
昔ながらのEFレンズを使っていて新たにRFボディを取り入れるときに、RFレンズも一緒に導入するには負担が大きいといった場合には、マウントアダプターを付けてレンズはそのままEFのものを使い、いわゆる「レンズ資産を活かす」のも一つの手です。
また「このEFレンズの描写が好きで似た描写をするRFレンズがない」といった場合にもマウントアダプターの出番です。
 
「EOS R5」は、約4500万画素と高画素な上に最高8段の手ブレ補正機構がついており、静止画はもちろん動画撮影においても活躍するフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラです。
そして「EF50mm F1.2L USM」は開放F値1.2という圧倒的な明るさによる浅い被写界深度が生み出す大きなボケ味が魅力です。
 
そのままでは付けられない組み合わせによる化学反応はどうでしょうか。
撮影してきましたのでどうぞご覧ください。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
昇り龍のように蔦が幹を上がっていると思って撮ったのですが、よく見ると上から下がってきているようです。
すると根はどこにあるのだろうと不思議な気持ちになりました。
葉や幹の皮は意外と太陽の光を反射するので、すこしアンダーに設定して撮ると色が濃くなり雰囲気が出ます。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
さらにアンダーにして撮った一枚。
森の中でここだけに光が当たっているような状況でしたが、ハイライト部分も明るすぎることもなく、わずかな凹凸が見て取れます。
「EOS R5」はなかなか質感が伝わる表現ができるカメラです。 
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
「EF50mm F1.2L USM」は柔らかな描写を得意とし、そのボケ味はとろけるよう。
このふっくらと膨らんだジュズカケバトの柔らかな羽根の表現に驚きます。
目の細かい網がしっかり張られた檻の中にいますが、それをあまり感じさせないのも素晴らしいです。
膨らんだのは一瞬ですぐにスリムな姿に戻ってしまったのですが、マウントアダプターを使っていてももたつくことなくきちんとその瞬間を押さえることができました。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
神社の片隅にカラフルな小袋がたくさん下がっています。
それぞれ願いが書かれたそれの中には大事な紙が入っているようです。
絞りを開放のF1.2にすると、手前にある他の袋が溶けて色の塊となりました。
この描写をミラーレスカメラで味わえるのですから、むしろ積極的にマウントアダプターで繋いでこのレンズを使いたいところです。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
地面近くまでカメラを下げて遠近感のある一枚を撮りました。
「EOS R5」のモニターは自由度の高いバリアングル式なので、好きな位置にカメラを据えることができました。
 
 

絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
たくさんの直線が伸びる中に2つの光があるのが面白く感じて撮った一枚。
陽が沈む頃にはエレベーターの光る底部が目立つようになってきます。
2基のエレベーターが競い合うように上がったり下がったりしていることに、何か思いを重ねる人もいるかもしれませんが、カメラを持った筆者はただカゴがいい位置に来ないものかと見つめるばかりです。
「EOS R5」のピクチャースタイルでモノクロを選択すれば、こんな白黒写真も撮ることができます。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
ゼリーに詰め込まれたフルーツがなんとも美しく、見ているだけでフレッシュな気持ちになります。
ピントはフルーツに合わせていますが、それがゼリーによって少し歪むことで、いかにも美味しそうな描写となりました。
クリア素材のカップの反射がアクセントになっています。
 
 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:160
使用機材:Canon EOS R5 + マウントアダプター EF-EOS R + EF50mm F1.2L USM

 
蔦が絡まる教会の窓を傘を片手に撮りました。
マウントアダプターがある分、長さは伸びましたし重量バランスも変わったはずなのですが、なぜだかこれはこれで安定感がありました。
壁に雨が染み込んで普段より風合いが増しているように見え、その質感をしっかり捉えてくれました。
 
 

 
キヤノンのボディに、キヤノンのレンズ。
相性が悪いわけがありません。
それを繋ぐマウントアダプターもキヤノン製ですから、完成された一体感と言いますか、いい意味でマウントアダプターの存在を感じずに極めてスムーズに撮影を楽しめました。
EOS RシステムのボディとEFレンズを繋ぐキヤノン製のマウントアダプターは数タイプ存在し、コントロールリングやNDフィルター付きのものもありますが、今回使用したのは最もシンプルな繋ぐだけのものでした。
機能付きのものであればそれを使った撮影ならではの作品を撮ることができます。
いずれもスムーズな動作が約束されていますので、どうぞお試しください。
 
  

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