ボディ:Canon EOS 6D
マウントアダプター:Rayqual Adapter
レンズ:CONTAX Tele-Tessar T*300mm F4 MM
数多いCONTAXレンズのラインナップの中でもこの『CONTAX Tele-Tessar T*300mm F4 MM』は取り回しの良いサイズと開放から安定した画質が得られることから評価が高い望遠レンズだ。 5群5枚で構成される本レンズはテッサー系らしく高コントラストでヌケの良い描写を見せてくれる。現代のデジタルカメラとの相性はいかがなものか早速試写へ出かけるとしよう。
F4といえど300mmのマニュアルフォーカスレンズで動く被写体へのピント合わせは非常にシビアだ。一瞬を捉える写真撮影の面白さを再認識させてくれる。
開放からピントの芯がしっかりと出る。そしてこってりと厚みのある色合いはいかにもZEISSらしい描写である。
絞り開放だと深く美しいボケ味も楽しめる。薄暗い状況でも光を捉えしっかりと解像してくれるレンズだ。
Tele-Tessar T*300mm F4 MMは『シャープ・高コントラスト・こってりとした色合い』というZEISSレンズのイメージにぴったりと当てはまるレンズだった。 久しぶりに300mm望遠のマニュアルレンズに触れたが、しっとりと重いヘリコイドを回し、ファインダーの中でふわっとピント面が浮かび上がる感じは非常にドラマチックで楽しいものである。 そして物作りの良さはさすがCONTAX。重厚感のある外観と優れた操作性は少し触れただけでドイツと日本のクラフトマンシップを感じる事ができる1本だった。