ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF2.8 / シャッタースピード:1/8000秒 / IS0:200
FUJIFILM-X BODY × LEICA-M LENS
ボディ:FUJIFILM (フジフイルム) X-Pro2
マウントアダプター:FUJIFILM (フジフイルム) マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付 (Mマウントアダプター)
レンズ:Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.5
「ライカは高くて手が出せない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。現に私もそう思っていたうちの一人です。ですが、ミラーレス一眼の普及、そしてマウントアダプターの普及により、ライカのレンズは今までよりもずっと私たちにとって身近な存在となりました。
今回は、最近発売したばかりの新製品『FUJIFILM X-Pro2』にFUJIFILM純正のライカM用マウントアダプターを付け、『Leica ズマリット M35mm F2.5』を装着して撮影に臨みました。
ズマリットM35mmは2007年に発売された、ライカ初心者の方にもお勧めしやすいクラスのレンズです。シャープでヌケが良く、目立った癖もありません。使いやすい優等生レンズですね。X-Pro2装着時の見た目のバランスもとても良く、高級感あふれる組み合わせが撮影意欲を掻き立てます。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF4 / シャッタースピード:1/1000秒 / IS0:200
今回のテーマは「モノクロ縛り」ということで、X-Pro2から新たに搭載されたフィルムシミュレーション 『ACROS』を使用して撮影をしました。通常のモノクロモードに比べて、やや硬い画になるのが特徴的。よりディティールを強調したシャープな描写を楽しむことが出来ます。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF2.5 / シャッタースピード:1/20秒 / IS0:800
開放でのボケの美しさは見事なもので、「さすがライカ!」と言わざるを得ません。しっとりと優しく、上品なボケ具合を魅せてくれます。周辺の光量落ちもいい具合に抑えられていますね。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF8 / シャッタースピード:1/450秒 / IS0:200
お次はぐぐっと絞って昔ながらの街並みを撮ってみました。黒と白だけでここまで表現できるのか、と撮った写真を見てびっくり。階調の豊かさに定評のあるフジフイルムだからこそ撮れる写真です。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF4 / シャッタースピード:1/3800秒 / IS0:200
X-Pro2の新たな機能として『アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー』が挙げられます。これがマニュアルフォーカス使用時に非常に便利で、なんと光学ファインダー(OVF)の右下に電子ビューファインダー(EVF)が出てくるのです。(設定でEVFのみやOVFのみに切り替えることも可能です。)OVFで全体の構図を捉えつつ、右下の小窓でピント拡大をしてピントを合わせることができる。マウントアダプター使いにはまさに夢のような機能です。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF4 / シャッタースピード:1/3000秒 / IS0:200
こちらはACROSモードにイエローフィルターをかけて撮影したもの。コントラストと青空の濃さが更に強調されています。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF4 / シャッタースピード:1/2400秒 / IS0:200
きらきらと光の反射する水面を、あえてピントを外して撮影してみました。ボケのグラデーションが美しいですね。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF3.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / IS0:200
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF5.6 / シャッタースピード:1/3000秒 / IS0:200
この日はとても天気が良く、日中は汗ばむほど陽射しが強かったのですが、思い返してみると白トビの心配を全くと言っていいほどしていませんでした。それだけライカのレンズとX-Pro2の階調の豊かさに知らず知らずのうちに助けられていたのでしょう。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF5.6 / シャッタースピード:1/420秒 / IS0:200
「これでもか!」と言わんばかりに伝わってくるシロツメクサの質感がたまりません。写真であることを忘れてしまいそうです。
ライカのレンズは、ただ良く写るだけではありません。シャープさの中にも、どこか柔らかさや上品さが残されている。それこそがライカの魅力。ライカでしか出せない味が、そこにはあるのです。
かくいう私も、ライカのレンズに魅せられたうちの一人です…。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF8 / シャッタースピード:1/1500秒 / IS0:200
工事中のマンションの密集している足場、そして空と雲の流れ、それらすべてを余すことなく写し出してくれました。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF4 / シャッタースピード:1/2500秒 / IS0:200
土手をひたすら歩いていたら、大きな広場にたどり着きました。そこにぽつんと佇んでいたスコアボードを撮影。モノクロで撮ると、よりノスタルジックな雰囲気になりますね。
ボディ:FUJIFILM X-Pro2/ レンズ:Leica ズマリット M35mm F2.5
マウントアダプター:FUJIFILM マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付
絞りF2.5 / シャッタースピード:1/3200秒 / IS0:200
強い西日を受けてだいぶ手前が暗くなってしまっていたのですが、コントラストをぐっと落としてすこしシャドウを持ち上げてみると、暗かった部分から自転車の細かなディティールが次々と顔を覗かせてきてくれました。
ハイライトをいじっていないのにも関わらず、背景の草木のボケが白トビせずしっかりと残っているのも嬉しいポイントです。
写真をご覧いただいても分かる通り、『ズマリット M35mm F2.5』は開放から非常に高い解像力を持っており、逆光にもとても強い非常に優秀なレンズでした。ライカのレンズにしては価格もなかなかリーズナブル。X-Pro2で使用すると35mm判換算で1.5倍なのでおよそ52mmと、とても使いやすい焦点距離なのも嬉しかったです。
そして、X-Pro2のフィルムシミュレーション『ACROS』の素晴らしさも忘れてはなりません。普段モノクロ写真はあまり撮らないのですが、周りが口々に「フジフイルムのモノクロは凄い!」と言っていた理由を実際に撮ってみて実感しました。これは文句なしに凄いです!
ライカ初心者の方、そして、より本格的なモノクロ写真を撮りたいという方にぜひお勧めしたい組み合わせです。
Photo By MAP CAMERA Staff