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7000系パノラマカー ~名古屋鉄道~

[ Category: 撮り鉄(車両/設備関連)|掲載日時:2008年09月01日 20時00分]
名鉄7000系パノラマカーは、昭和36年(1961年)に日本で初めての2階運転台付の前面展望車両としてデビューしました。今見ても相当にセンセーショナルなこの車両は、「鉄道友の会」の会員投票によって「その年最も優秀」と認められた鉄道車両に贈られる、栄えある「ブルーリボン賞」をデビュー翌年の昭和37年(1962年)に受賞しています。しかし既に来年度(平成21年度)中の全車両引退が決定しており、その勇姿を見ることが出来るのもあとしばらくの間だけとなりました。

国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM

木曽川堤駅付近にて
田園風景を駆け抜ける7000系パノラマカー(木曽川堤(きそがわつつみ)駅付近にて)
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM

7000系パノラマカーのセンセーショナルなデザインは、デビュー当時の社会情勢と大きな関わりがあります。昭和36年といえば、「一億総中流」の国民意識のもとに、マイカーが国民の手に届くものとなり、モータリゼーションの波が押し寄せてきていた頃です。当然鉄道各社は危機感を持って対策を検討していました。そこで名鉄が採ったのが、誰も見たことが無いようなセンセーショナルなデザインの特急電車を開発採用することだったのです。


犬山駅にて
犬山駅に入線する7000系パノラマカー
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM



7000系パノラマカーのカラーリングは「スカーレット」と呼ばれる赤い色ですが、現在の名鉄ではこのスカーレット色の車両が他にも数多く走っています。もともとスカーレット色はパノラマカーの専用カラーでしたが、他の形式の車両もパノラマカーの人気にあやかろうとスカーレット色を次々採用したため、いつの間にかスカーレット色は名鉄のシンボルカラーになってしまったというわけです。

国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM

40年前は特急車両の花形としてデビューした7000系パノラマカーですが、現在は普通列車として運用されています。特急券も指定券も要らずに乗れるのはとっても良いのですが、各駅停車の運用は7000系パノラマカーにとってはちょっと寂しい気もします。

木曽川堤駅付近にて
木曽川の鉄橋を渡る7000系パノラマカー(木曽川堤(きそがわつつみ)駅付近にて)
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM

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1000系パノラマSuper
1980年代に7000系パノラマカーに代わって登場した1000系パノラマSuper
国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM

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今年はパノラマカーの引退を惜しむ企画、イベントが数多く実施されています。その一つとして8/30には広見線の新可児駅で車両見学会が催されました(写真左)。雨の中沢山のパノラマカーファンがつめかけていて、特に運転台の見学には長い行列が出来ていました(写真右)。
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM(左)キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM(右)

標識灯と油圧ダンパー フロントアイ
大きく前方にせり出した標識灯はパノラマカーのデザイン上大きな特徴になっていますが、その手前には衝突時の衝撃から展望席を守るための油圧ダンパーが格納されています(写真左)。パノラマカーは運転台が2階にあるため、車両直前の視界を確保するのが困難です。そのため展望室の先端中央には「フロントアイ」という一種の光学式スコープがついていて、運転席からの視界を確保しています。(写真右)。
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM


パノラマカーは運転席が先頭車両の2階部分にあり、運転士さんは車両側面から昇り降りします。そのため先頭車両の側面は昇り降りがし易いように、梯子のようなデザインになっています。(名鉄岐阜駅にて)
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM
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先頭車両展望席
展望車を内部から見たところです。展望車は窓が開かない構造なので、設計当時は車内冷暖房装置を何処に置くかが大きな問題になったそうですが、結局冷暖房装置は先頭座席の前に置かれることになりました。
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF-S17-85mmF4-5.6 IS USM

国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
国府宮(こうのみや)駅~島氏永(しまうじなが)駅間にて
【撮影機材】キヤノンEOS KissDigital X + EF70-200mmF4L IS USM

今回初めてパノラマカーを目の当たりにした私にとって、「懐かしい」という言葉は相応しくありません。ただ、昭和の名車がまた一つ消えゆこうとしているのは非常に残念に思います。退役間近のパノラマカーに乗りながら、行く夏を名残惜しんだ名古屋の旅でした。


[ Category: 撮り鉄(車両/設備関連)|掲載日時:2008年09月01日 20時00分]

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