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信越本線120周年に碓氷峠を歩く(その1)

JR東日本長野支社では現在「(歩こう!信州)秋の信濃路キャンペーン2008」なる企画が11月30日まで開催さ
れています。ちょうど今年が信越本線開業120周年ということで、記念列車の運転も行われていました。

鉄道倶楽部としては記念列車の撮影に行くべきなのでしょうが、信越本線と言われて真っ先に思い出すのが
横川(群馬県)~軽井沢(長野県)間の碓氷峠。1997年長野新幹線の開業に伴って廃止された66.7‰(1000m
で66.7m登る)の旧国鉄最急勾配区間です。
かつてはこの急勾配を碓氷峠専用電気機関車の力を借りて峠を越えていました。

廃線後は一部が整備され、かつての鉄道施設等が見学できるようになっています。
信越本線120年の歴史を振り返る意味でもと思い、晩秋の碓氷峠まで行ってきました。

東京から上越新幹線に乗り約1時間で高崎へ。そこから信越本線に乗り換え、横川へ向かいます。
長野・直江津行きの特急「あさま」を始め、金沢方面まで結ぶ特急等が多く走っていた区間も、碓氷峠が分断さ
れると列車本数もめっきり少なくなり、とても寂しい景色になっていました。
高崎〜横川間を走る2両編成の電車 横川の駅は行き止まり
高崎~横川を結ぶ列車は2両編成(写真左)。
軽井沢へ続いていた線路も切断され、行き止まりとなっています(写真右)。
かつては機関車連結の待ち時間に名物の駅弁「峠の釜めし」を買う人で賑わっていたホームも寂しい限りです。

横川駅名物「峠の釜めし」の売店 横川〜軽井沢を結ぶ路線バス
駅を出て最初に目に飛び込んでくるのが懐かしい釜めしの売店(写真左)。早速お昼ご飯用に1つ購入。
横川から信越本線を進むにはバスに乗り換えないといけません。(写真左)
とは言え、そのバスは1日に7本しかないので、しっかりスケジュールを立てないと大変なことになります。

バスの時間を記憶して、鉄道施設跡に向かいます。
鉄道施設は主に3カ所あり、鉄道資料館の「碓氷峠鉄道文化むら」と明治44年に作られた丸山変電所跡。
そして、明治25年に造られた国内最大の煉瓦アーチ橋である碓氷第三橋梁、通称めがね橋です。
めがね橋へは線路跡を片道4.7kmを歩きます。もちろん、かつて列車が登った山道を...。
横川駅前の広場 鉄道文化むらへつづく線路跡
駅舎の反対側へ回ると、その線路跡が残っていました(写真左)。
線路は「碓氷峠鉄道文化むら」へと続き、さらに先へと伸びています(写真右)。

鉄道文化むらの脇から山登りを開始。
碓氷峠を登るトロッコ列車 廃線跡を利用した遊歩道
軽井沢方面への向かう下り線跡は今でも線路が残り、トロッコ列車が走っています(写真左)。
トロッコ列車は峠を2.6kmほど登ったところにある温泉施設まで走っています。
もう一方の東京へ向かう上り線跡は線路の上から舗装した線路の面影を残した歩道となっています(写真右)。

線路跡を歩いているといろんな標識や施設が残っていることに気づきます。
30キロポスト 信号機と踏切跡
30表示のキロポストを発見(写真左)。信越本線の起点、高崎から30km地点であることを表しています。
踏切跡と信号機(写真右)。
トロッコ列車が走る線路は綺麗に整備されていますが、信号機の錆が廃止から11年の歳月を物語っています。

山登りを始めて1.6km。ようやく「丸山変電所」が見えてきました。
丸山変電所1
トンネルの多い碓氷峠の急勾配を蒸気機関車で乗り切るのは難しい為、横川~軽井沢間は1912年に電化されまし
た。日本で最初の幹線電化区間と記されています。
この丸山変電所では、発電所から送られてきた交流電気を直流電気に変換する変換器と、列車に大量の電力を送る
ための蓄電池が設置されていました。
1963年に役目を終えた後は廃れてしまいますが、1994年に重要文化財に指定を受け修復され2002年に綺麗な
姿を取り戻しました。

丸山変電所2 丸山変電所の内部
明治・大正時代に多く見られた煉瓦造りの建物は、変電所とは思えない立派な造りです(写真左)。
妙な真新しさを感じるものの、内部からも当時の雰囲気が伝わってきます(写真右)。

裏側には修復されていない部分も見られました(写真左下)。
変電所跡の裏側(使用レンズ:AF ED14mmF2.8D 1/200秒 F8.0 ISO200) 碓氷峠の紅葉(使用レンズ:AF-S ED28-70mmF2.8D 焦点距離:45mm 1/250秒 F8.0 ISO200)
紅葉を見ながら先に進むと、線路跡の遊歩道が突然終わります(写真左下)。
線路跡遊歩道の終点 旧線と新線の分岐点
ちょうど旧線と新線の分岐点で、トロッコ列車の終点の温泉施設があります(写真右)。

旧線とはその名の通り1912年に造られた最初の路線で、2本のレールの間に敷かれた歯形レールと機関車に取り
付けられた歯車をかみ合わせて勾配を登る、アプト式と呼ばれる方式で峠を越えていました。
その後1963年、施設の老朽化とアプト式での輸送の限界を迎えた事もありアプト式は廃止され、線路と車輪の粘
着力と専用電気機関車の補助で勾配を登る粘着運転方式の新線に生まれ変わります。

目指す「めがね橋」は旧線の橋梁。アプトの道と呼ばれる旧線跡を進みます。
旧線のトンネル トンネルの内部
旧線跡に入るとトンネルが続くようになります(写真左)。
長いトンネルは200m以上あるのですが、照明が整備されているので安心して進むことができます(写真右)。

トンネルを2つほど抜けると左側に湖が見えてきました。
碓氷湖(使用レンズ:AF-S ED28-70mmF2.8D 焦点距離:45mm 1/160秒 F5.6 ISO200)
碓氷湖と呼ばれる湖で、碓氷川を坂本ダムによって堰き止めて出来た人工湖です。
とても見晴らしが良いので、紅葉が少し残る湖の景色を眺めながら昼食にします。
峠の釜めし 碓氷湖2
昼食は朝、横川駅で買った「峠の釜めし」(写真右)。
デパート等で開催される駅弁フェアでもおなじみ、とても有名な駅弁です。
あえてデパートでは買わないようにしていたら11年ぶりになってしまいました。あまりの懐かしさに感動です。

坂本ダム 碓氷湖3
坂本ダム(写真左)と碓氷湖(写真右)
碓氷湖4(使用レンズ:AF ED14mmF2.8D 1/320秒 F8.0 ISO200)
碓氷湖の全景

お腹もいっぱいになったので、山登りを再開します。
碓氷峠の紅葉 アプトの廃線跡
紅葉の木々(写真左)や線路跡(写真右)を見ながら進み、
5番目のトンネル
5番目のトンネルを抜けると

めがね橋1 めがね橋2
目的地めがね橋「碓氷第三橋梁」に着きます(写真左)。
長さ91m、高さ31mの橋が2,028,000個の煉瓦で作られています(写真右)。
驚くのは明治25年という時代に、わずか7ヶ月で造られたということです。

めがね橋から望む新線の橋梁 遊歩道の終点
めがね橋から山側を見上げると新線の橋梁を望むことができます(写真左)。
よく、あの橋を渡る列車から、このめがね橋を眺めていたのを思い出します。
橋を渡ると遊歩道は終わり(写真右)。

脇の階段を降りて橋を下から眺めます。
めがね橋3(使用レンズ:AF ED14mmF2.8D 1/320秒 F8.0 ISO200)

めがね橋4(使用レンズ:AF ED14mmF2.8D 1/250秒 F8.0 ISO200) めがね橋5(使用レンズ:AF ED14mmF2.8D 1/200秒 F8.0 ISO200)

ここから峠を進むには橋の下の国道を進む事になりますが軽井沢まではまだまだ遠い上、路線バスも無いので
ここで折り返します。

この後はトロッコ列車に乗って峠を下り、鉄道文化むらを見学します。
続きはまた今度。

使用機材:Nikon D700
     Nikon AF-S ED28-70mmF2.8D
     Nikon AF ED14mmF2.8D



written by コリドラス
この記事のカテゴリーは『乗り鉄(旅/名物関連)』です | この記事は2008年11月25日現在の情報です。


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