マップカメラ鉄道倶楽部

ダイヤ改正で見納めの京急電鉄

5月16日、京急電鉄でダイヤ改正が行われます。

毎年3月中旬に行われるJRグループの「春のダイヤ改正」など、決まった時期に行われることの多いダイヤ改正。
何故ゴールデンウィークも明けたばかりの5月の中旬に?と思われる方も多いはず。
調べてみると、数年前から進められていた京急蒲田駅(東京都大田区)周辺の立体交差事業の一部が完成し、
上り線が同日から高架化されることが分かりました。

京急蒲田駅と言えば、泉岳寺(東京都港区)~三崎口(神奈川県三浦市)を結ぶ京急本線と羽田空港を結ぶ空港
線との分岐駅。その空港線は蒲田駅を出発すると、左に大きく曲がりながら本線と並行して走る、第一京浜道路
を横切ります。箱根駅伝のコースにもなっているこの踏切は、京浜工業地帯の幹線道路を遮ることから、渋滞の
原因になっていることでも有名です。
踏切は下り線用としてまだしばらく残りますが、それでも少しづつ改善されていく蒲田駅周辺の様子を見に行っ
てきました。
第一京浜を横切る空港線の踏切
第一京浜道路の踏切

羽田空港への主要アクセスとして利用されている京急空港線ですが、空港に直結されたのは意外と新しく、新国
内線ターミナルビルが完成した1993年。過去に遡れば、それ以前にも空港に乗り入れていた歴史があるようなの
ですが、戦後米軍にに羽田空港を接収された際、空港線は空港のある島の手前で寸断されてしまったそうです。
以後空港返還後もこの状態が永く続いたため、空港線は空港へのアクセスというよりは地域輸送のローカル支線
として扱われていました。本数の少ないローカル線は大通りを横切る踏切があっても、さほど影響をもたらさな
かったようです。
空港に直結されてからは、常に通勤時間帯の様な間隔で次から次へと列車がやってきます。
さらに駅がローカル線当時のままで、空港線用のホームが1本しか無く、空港方面から踏切に入る手前で上下線
が一緒の単線になるため、通過の効率が悪く、踏切の遮断時間を長くする要因になっていました。
空港線の上下線を一緒にするポイント
踏切手前のポイント。空港へ向かう下り線が通過した後、蒲田へ向かう上り線が入れ替わりで入線します。

さらに羽田空港へは、都営地下鉄浅草線を直通し、京成電鉄や北総鉄道など多くの鉄道が乗り入れているので、
本数もさることながら車両の種類も豊富さにも驚きます。
踏切を通過する京成3400系 ポイントを通過する千葉ニュータウン鉄道9100系
京成電鉄3400系(写真左)と千葉ニュータウン鉄道9100系(写真右)

さて、単線の京急蒲田駅の空港線のホームはと言うと...
空港線ホームの行先表示板 空港線ホームの乗車位置標
行き先表示板(写真左)を見て分かるように行き先がバラバラの電車が3~4分おきにやってきます。
京急本線を横浜方面に向かう浦賀行きの後に、空港線の羽田空港行き、さらにその後は千葉県の印西牧の原行き
とは…。一応、足下には方向別に乗車位置がずらしてあったり(写真右)、
行先方面表示板 下り線を跨ぎ品川方面へ向かう北総鉄道7300系
行き先方向を専門に表示する掲示板(写真左)がぶら下がっているのですが、慣れない人は乗り間違えることも
多いはずです。
さらに空港線から品川方面へ向かう列車は、一度本線の下り線を平面交差で跨ぐ必要があるため通過の際、下り
列車を避けて発車する必要がありました(写真右:下り線を跨ぎ上り線に入った北総鉄道の7300系)。
と、いろんな不便さがあった京急蒲田駅。この工事は渋滞の解消の他にも乗り換えの不便さの解消や、安全性の
向上などの役目ももっていました。

他にも、今回のダイヤ改正で変更されることがいくつかありました。
まずは、京急電鉄で一番速達性の高いエアポート快特が京急蒲田駅を通過することになり、品川~羽田空港間を
ノンストップの約16分で結ぶ事に。
京急蒲田駅に停まるエアポート快特
京急蒲田駅空港線ホームに停まるエアポート快特の京急電鉄新1000形。この姿ももう見納め。

さらに横浜方面から空港へ向かう直通の急行列車「エアポート急行」の新設に伴い、本線と空港線用を併合して
いた快特の連結・切り離し運転が夜間の4本を除いて終了することに。
見納めと言う言葉に弱いコリドラスは、京急川崎駅での連結作業も見に川崎まで足を伸ばしました。
川崎駅での連結作業
京急川崎駅での連結作業。

空港からの特急が到着し待避 本線の快特が到着
連結作業の流れはまず、羽田空港から来た特急が多摩川を渡った後、待避線に入り一旦停止。(写真左)
その後、品川方面から来る本線の快特が、待避線の特急を追い抜いて川崎駅に入線(写真右)
待避していた特急が快特の後ろに連結
川崎駅に停車した快特の後ろに、待避線で待っていた特急を連結します。
この面白い光景が見納めなのは、ちょっと残念です。

またダイヤ改正とは関係ないですが、高架化されて変わっていく部分も。
それは京急蒲田の隣駅、梅屋敷駅での光景。
梅屋敷駅は、ホームの両端が踏切で道路(踏切)で挟まれている小さな駅。
駅を囲む道路の間隔が狭いため、4両編成分のホームしかありません。しかし停車する列車は6両編成。
ということで、電車はホームからはみ出し、踏切を封鎖したまま停車していました。
ホームからはみ出す列車 はみ出す車両のドアにある開閉しない注意書き
梅屋敷駅に停車する6両編成の電車。(写真左)
後ろ寄り2両はホームからはみ出すためドアが開きません。(写真右)

新しくなる高架駅は踏切が無くなるのはもちろんの事、6両編成にも対応するそうです。まだ上り線だけの改善
ですが、下り線が完成する頃には、街周辺が大きく変わることでしょう。
7月には京急電鉄に乗り入れている京成電鉄・北総鉄道側の成田空港へのアクセスも完成し、より便利になると
思われる空港アクセス。今年は、この羽田空港と成田空港の両空港を結ぶ路線から目が離せません。

最後にこれもそろそろ見納めという車両に遭遇したので、おまけカットを。
京急旧1000形
本線を走る京急旧1000形(梅屋敷駅にて)。
京急の顔として一時代を築いた名車はデビューから早半世紀。新1000形に次の時代を託し、もうすぐ引退と囁か
れています。

使用機材:Nikon D700
     AF-S ED17-35mmF2.8D
     AF-S ED28-70mmF2.8D
     AF-S ED80-200mmF2.8D

written by コリドラス
この記事のカテゴリーは『撮り鉄(車両/設備関連)』です | この記事は2010年05月15日現在の情報です。


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