【マップカメラ情報】円型だけが絞りじゃない!
こんにちは!1号店5階ニコン・コンタックスフロアでございます。
今回はレンズの絞りについてお話ししたいと思います。
とは言っても露出がどうの、絞り値がどうのという話ではありません。
今回のテーマは絞りの「カタチ」。
絞り羽根はボケ味を決める重要な要素のひとつです。
昨今は、各メーカーから円型絞りのレンズが多く発売され、
クセのない綺麗なボケを表現できることで定評を得ています。
例えばこちらのレンズ。AF-S VR ED 105mm F2.8 G Microです。
円型絞りを採用しており、絞り値に関係なく自然なボケ味で撮ることができます。
AF-S VR ED 105mm F2.8 G Microの撮影例です。ボケたライトが円型になっているのがわかります。
それでは、円型絞りを採用していない従来のレンズではどのように写るのでしょうか。
こちらはNikonの
Auto Nikkor 28mm F3.5です。1960年発売のレンズで、絞り羽根は5枚。5角形をしています。
このレンズで写真を撮ると・・・
こうなります。背景のライトが5角形になっています。
見ようによっては夜空の星のようにも見えますね。
この効果をうまく活かせば、変わった写真も撮れるのではないでしょうか。
まだまだあります、次はこちら。Nikon Nikkor 55mm F3.5 Microです。
このレンズは自動絞りではありませんが、その代わりに贅沢な絞り羽根が使ってあります。
円型ではありませんが、絞り羽根の枚数を増やすことによって、自然なボケ味を追求したものです。
こんな絞りの形状になるのはほんの一部で、ほとんどの部分では円型に近くなります。
実際にこの絞りで撮るとこんな風になります。
これぞ星。キラキラしています。このボケを活かすのは難しそうですが、
Nikon Nikkor 55mm F3.5 Microでしか撮れない、素敵な写真ができそうです。
しかもこれ、マニュアルフォーカスのNikonレンズでは数少ない
レンズ単体で等倍までのマクロ撮影ができるレンズなんです。
そして最後はこれ。CONTAXのPlanar T* 50mm F1.4 AEです。
ヤシカ/コンタックスマウントのAEレンズは、開放付近の一部でこんな絞りの形状になります。
このまま写真を撮ると、絞りの形通りこんな写真になります。
このボケを、ファンの間では「手裏剣ボケ」なんて呼ぶようです。
いかがでしたでしょうか。
普段あまり気にしない絞りのカタチですが、実際にはこんな風に写真に影響していたんです。
円型絞りも良いですが、普段お使いのレンズの「絞り」を活かした撮影をしてみてはいかがでしょうか。