【マップカメラ情報】ニコン D3x試写&ISO感度別レポート
2008年12月19日に発売になった有効2450画素FXフォーマットCMOSセンサーを搭載したニコンのフラッグシップ機「D3X」の試写画像をお届けします。併せてISO感度別の画像比較をしました。
■作例
※元画像を50%に縮小
D3が常用ISO感度が200~6400であるのに対して、D3Xは常用ISO100~1600にし、拡張により低感度側はISO感度50、高感度側は6400まで設定可能になっています。気になるのはISO800やISO1600での高感度のノイズ感。左の画像で検証してみると、暗部のノイズによるざらつきがほとんどありません。拡大して見るとノイズ自体が非常に小さく目立たないことが分かります。
また、ピントは「タクシーの客待ちを~」の標識に合せていますが注目すべきはレンズの性能もあいまったそのボケ味です。画面前面の道とカラーコーンの奥へいく程の滑らかなボケ味。そして画面奥の点光源は綺麗に丸く出ています。ISO1600での高感度でも奥行き感と透明感のある描写が高性能な描写力を物語っています。
さらに右の画像は画面中央やや右よりの「新宿中央公園前」の道路標識付近にピント合せをしています。その付近の道路のざらっとした質感やそれと対比した車の金属の質感がしっかりと出ていて、眼で見たままのような非常にリアリティーのある画像に仕上がっています。
■ISO感度別画像比較
JPEGで撮影したデータの中央部分を1400×900ピクセルにトリミングして掲載。
また、ピクチャースタイルは「スタンダード」に設定しています。
■検証とオススメポイント
今回撮影した瓶の写真部分にはかなり細かいドットパターンが施されています。ISO100~1600ではそのドットパターンや瓶の質感をしっかりと残しつつもノイズによるざらつきは少なく、ISO1600まで常用とメーカーが謳うのにも頷けます。また、高感度ノイズ低減機能「強め」はISO3200、6400でよく働いているのがわかります。ISO1600でも多少効いてはいるものの、若干瓶の質感の描写が甘くなっています。描写の細部までシビアにこだわっていくならば、ISO1600でのノイズ低減機能は解像感か低ノイズ感か、優先度を決めた使い分けも必要になってくると思います。
■撮影機材:Nikon D3X/AF-S24-70mm F2.8 G ED
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