【マップカメラ情報】カメラやレンズにとっての幸せとは? 「ニナライカ」
私たちは普段「あーこのライカ欲しいー」とか「ツァイスのシャープさはやっぱり違うな!」とかカメラやレンズに対して勝手な欲望を抱いたり、一方的に評価したりしています。では、もしカメラやレンズに意志や気持ちがあったら、私たちオーナーの事をどう思っているのでしょうか?
「どうも僕のオーナーになるのはおじさんばっかりな気がするな。」とか「このオーナーのところに来てからまだ1本しかフィルム通されてないなぁ。ま、楽といえば楽だけどちょっとカラダなまっちゃうなあ」とか思っていたりするのかもしれません。
なぜこんな事を考えたかと言うと「ニナライカ」というコミックを読んでしまったからです。
どんなお話かと言うと女子高校生で写真好きの「ニナ」が、有名な素人写真家であったおじいちゃんの形見である Leica IIIf とエルマー50mm、90mmで写真を撮って行く中で、様々な人々との出会いがあり「写真とは何か」「写真を撮るというのはどういうことか」「頼まれて撮る写真と自分のために撮る写真の違い」などを学んで行く、というストーリーです。
ストーリーもさることながら、このコミックで1番印象深いのが、豊かな発想で自由に気ままに好きなものを撮る「女子高生」と「バルナックライカ」という存在の描かれ方。その美しい事!強い事!正しい事!なんというか、美しくもカワイくもない身としてはその強さに打ちのめされる思いです。
IIIfもエルマーもこんなふうに使われたら嬉しいだろうなー。しまいこまれたカメラやレンズってやっぱり物足りない気持ちなのかな?と思わず考えてしまいました。
もちろん写真、カメラの楽しみ方は人それぞれなので、何が正しい何が正しくないと言う事はないのですが・・・。
有名なアマチュア写真家だった、江戸弁でしゃべるライカ使いのおじいちゃんからIIIfをもらった孫娘という設定など、カメラ好きならなかなか楽しめるコミックです。
なにしろおじいちゃんの名前は「イヘイ」ならぬ「イッペイ」、ニナとおじいちゃんの姓は「木村」だと言うんですから。
(※ただ、このコミックは残念ながら絶版、中古でしか買えないようです。)
私はライカは持っていないので、彼女が劇中で使っていた機材の中で唯一持っているエルマー90mmf4で撮った写真を貼らせていただきます。
「ニナ」みたいにはとても撮れませんが・・・。
Canon VL2 Elmar 9cm F4
DNP CENTURIA 100
EPSON GT-F520でフィルムスキャン
「ライカ一台、家一軒」と言われたライカも、最近ではお手ごろなものも。
マップカメラの誇る豊富な中古在庫の中からあなたにぴったりの一台、見つけてみませんか?
■ニナの愛機IIIf IIIgなど バルナック型ライカボディはこちら
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『ニナライカ1』『ニナライカ2』
story:川崎ぶら art:秋重学
キュンコミックス
《コスミック出版》