【マップカメラ情報】Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II レポート
AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
大口径望遠ズームレンズリニューアル
広角ズームレンズ(AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED)、標準ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED)が、D3の発売にあわせてリニューアルし望遠ズームレンズの登場を待つこと一年。2009年11月27日にAF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIが発売されました。光学設計が新しくなり、ナノクリスタルコートも施された、待望のレンズです。
シャッタースピード約4段分の手ブレ軽減効果を発揮するVR IIに進化したので、撮影の幅も更に広がります。VR IIの効きは素晴らしく、ブレの無いファインダー像は望遠レンズを使っているのを忘れてしまう様な感覚になります。近接撮影時にもファインダー像が安定し、オートフォーカスもしっかりと被写体を捕らえます。
ISO1600が常用できる最新デジタル一眼レフカメラでは、高感度+VR IIの相乗効果が期待できます。
D300・D300S・D90などのDXフォーマット機では、焦点距離約105~300mmのF2.8 VR IIレンズとして使える点も魅力的です。
細身だった前モデルAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8Gに比べると鏡筒が太くなり、「レンズの隅までよく写るレンズだろう」という期待感が膨らみます。三脚座もレンズから離れた位置にレイアウトされ、ズーム操作などもスムーズに大なうことが出来ます。
21世紀の高画質レンズ
光学設計が新しくなり、積極的にFXフォーマットのデジタル一眼レフで使いたくなる高画質になりました。ナノクリスタルコートによりゴーストやフレアの発生を抑え、鮮明な画質で撮影が出来ます。ニコンの広角、標準、望遠のF2.8ズームレンズ3本全てにナノクリスタルコートが施され、シーンを選ばず常に良好な結果を得ることが出来る様になりました。
望遠側の200mm F2.8は被写界深度が浅く、ビビッドを撮る場合でもピント位置によって立体感が変化し、自分の思い描く世界観を表現することも可能です。絞り込んで緻密に見せる、被写界深度を浅くして目線を集中させる、ぼけの具合で距離感を表現するなど、このレンズの可能性は無限大です。
表現の新たなステージに立てるのは、絞り開放からしっかり描写するこのレンズの高画質があってこそです。
大口径ズームレンズ
広角、標準、望遠のF2.8通しの大口径ズームレンズは、大口径故に「大きく」、「重く」、「高価」なレンズです。半分以下の重さで、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6Gや、AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6Gなどが在りますが、描写力や防塵防滴など過酷な環境での撮影には、やはりそれ相応の性能が必要となります。その必要な性能がこのレンズの、大きさであり、重さであり、そして価格となっています。
その信頼性から、プロは勿論、ハイアマチュアにも絶大的な支持を得ているのがこれらの大口径レンズです。
大口径望遠レンズは、浅い被写界深度を活かした撮影が可能であり、高倍率ズームレンズの二次元的な画角の変化だけではなく、画角の変化+被写界深度のコントロールによる三次元的な写真表現が出来るレンズです。このプラスアルファの要素に魅力を感じる人は、大満足出来るレンズです。今まで撮ったことの無いような写真を撮りたいという方に、おすすめです。
AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II 詳細
レンズ構成 | 16群21枚 |
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絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 1.4m |
フィルター径 | 77mm |
最大径×長さ(mm) | 87×205.5 |
質量 | 1,540g |
Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR IIの
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■作例写真 撮影機材:Nikon D700※リンク先は50%にサイズを縮小しています。