APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラで、唯一の円周魚眼レンズ「SIGMA 4.5mmF2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM」を試してみました。
天体写真などに多く使われる円周魚眼レンズですが、街中で撮影しても魚眼特有の効果から面白い写真が撮れます。
まずは視界360度のパノラマ撮影がどのようなものなのかカメラを地面に置いて上向きに撮影してみました。ジャングルジムの中央にカメラを設置しての撮影は湾曲の仕方がよく見て取れます。外へ離れるにつれ湾曲がきつくなるも中央部から周辺へ伸びる縦の柱は一直線に伸びており、遠近感がよく表現されています。
単に画角が広いだけではなく、この豊富な奥行き感がよりワイド感を感じさせるのだと感じました。
水槽を真上から撮影。魚の眼と言うだけあって、魚にもこんな風に周りが見えているのでしょうか?
魚眼レンズの特殊効果と言えば、数年前に動物に寄って顔をデフォルメするのが流行しました。私も真似て撮影を。
広く写るファインダーは普段使っているレンズと大きく異なるため被写体との距離感が上手くつかめません。さらにレンズ先端から被写体まで1.3cmまでの近接撮影が可能なので、まだ寄れると思って寄っていくと危うくレンズを囓られそうになりました。ライブビュー機能を駆使すればこのような危険性は回避できるものの、こちらの場合は自分自身が写り混でしまう場合がありますのでご注意を。
屋外での撮影ではほとんどの場合で太陽が入り込みます。それでもフレアなどは驚くほど少なく、光学性能の高さを感じました。
普段使いには制約の多いレンズですが、アイデア次第でいろんな表現が楽しめる面白いレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff
使用機材:Nikon D300 +SIGMA 4.5mmF2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM