レンズ交換できるデジタル一眼カメラで世界最小・最軽量を誇り、ナノ一眼として愛されている”PENTAX Q”シリーズに、上位モデルの『PENTAX Q7』が登場しました!「PENTAX Q10」の1/2.3型センサーから、一回り大きな1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサーへ。より大きなセンサーを搭載したということで、その描写も気になるところです。
ブーケに挿された花を1カット。最初の1枚から、小さなボディからは考えられないとても良い写りです!レンズもしっかりと作られていて、ズームもスムーズ。色も誇張がなくて、花びらの柔らかな雰囲気もしっかり出ていますね。散歩もかねて、目に付くものをメモのように気軽に撮っていましたが、その描写は侮れません!
今回使用したレンズはレンズキットの”02 STANDARD ZOOM”。今までは35mmフルサイズ換算で約27-83mmのズームレンズでしたが、Q7に装着することで約23-69mmのワイドな広角寄り標準ズームとして使用できます。 Qシーズが登場したときからレンズ名に焦点距離が書いていないのが不思議でしたが、今回のQ7の登場でようやく納得!最初からセンサーの大型化を予定していたなんて、ペンタックスの先見性にも驚きです!
ただ、センサーサイズの異なるレンズを共用するので、Q7では写真のようにちょっと湾曲が残ります。「広角で撮った!」という雰囲気も出ますし、これは使いようですが、カメラ側にも歪みを抑える補正機能があるので、必要に応じて活用しましょう!
今回撮影したレンズとボディを合わせた重さは300gちょっと。小さいペットボトル1本分なんて、この軽さは本当に魅力です!どうしても荷物は増えるものですから、買い物のついでにちょっとスナップといったシチュエーションでも気軽に持ち出せますね。また、街中でカメラを構えるのに抵抗がある時でも、手のひらに収まるこの小ささなら気にせずシャッターを切ることができます!
レンズ交換の時に見える1/1.7型のセンサーは大型化されたと言っても小指のツメくらいの大きさ。そんな小さなセンサーでもしっかりと手ブレを抑え、これだけ鮮やかに細かく描写をするのですから驚きます。
窓ガラス越しに見えるお店の中の様子や、反射する周りの建物なども雰囲気良く撮れていますね!
水面に夕日が反射する、ちょっと難しい光線状態でも綺麗な描写を見せてくれました。さざ波の波紋や細い枝の1本1本まで細かく描写しています。
また前のボケも綺麗に入り、ほどよく遠近感を演出しています。
ボケに関しては、カメラ側に"ボケコントロール機能!"があるので、被写体をもっと浮き立たせたい時には積極的に使いたいところです!
暗いシーンでも、小さなセンサーでしっかりとノイズを抑えています。余計な色乗りが抑えられているので、電球の暖かみある光や被写体の照り返し、ステンドグラスの質感まで、しっかりと描き出してくれています。
小さいながらグリップやレンズの飛び出しがあるので、持ち歩きはしやすいカメラです。ダイヤルが大きく出ているので、操作しやすいものでした!ぱっと見ると、まるでオモチャの様に可愛らしくキュートなデザイン(オーダーカラーだともっと!)ですが、レンズ交換ができる楽しさと大型カメラに負けない高性能を持つ頼れる子に仕上がっています!
Photo by MAP CAMERA Staff