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SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F11/ シャッタースピード:30秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM

SIGMA (シグマ) sd Quattro

CP+2016で初公開された衝撃から約5ヶ月、今回のKasyapaは遂に発売された『SIGMA sd Quattro』をご紹介いたします。近年のシグマはユーザーを驚かすような製品を多く出してきましたが、この『SIGMA sd Quattro』を初めて見た時「ヤバいカメラが出てきた」と久々にワクワクしました。まず驚いたのがsdシリーズがミラーレス機になった事。シグマ製のレンズ交換式カメラといえば、フィルム時代のSAシリーズ(故にSAマウントという名称なのです)、そしてデジタル時代になってからSDシリーズとなったのですが、一貫して『一眼レフ機(レフレックスミラー内蔵)』だったわけです。ところが今回の『Quattro』ではペンタプリズムとミラーボックスを取り払い、ガンダムに出てきそうなメカニカルな造形になって登場してきました。筆者的にはハートを鷲掴みにされたデザインでそれだけでも"買い"なのですが、やはり肝心の写りも気になるところ。ベイヤー機と比べて『SIGMA sd Quattro』の特徴がわかりやすい、Quattroセンサーが得意とする被写体を探して試写をしてきました。

最初に見ていただく方々の気持ちを掴むべく、まずは工場夜景を撮影したカットから。どうです?ものすごくないですか?しかもこれはHDR加工のような手の込んだ現像はしておらず、シャドウ部を少し調整しただけの撮って出しに近い画です。社内のカメラ好きも「CGっぽい」「ゲームの世界だ」とざわざわしたのですが、この独特の立体感と質感表現がFoveonセンサーの特徴と言っていいでしょう。金属やガラスなど光沢のある被写体を撮影するとベイヤー機とは全く違う印象の画を引き出してくれます。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 50-100mm F1.8 DC HSM


歴代のFoveon機の中でも、空気感のある自然な色をそのまま出してくれるようになりました。(昔の機種は緑色かぶりが特徴の一つでした)窓辺にいたかわいい猫を撮影したのですが、手前にある網戸にご注目です。Quattroセンサーは理論上ローパスフィルターが不要な上に、モアレが発生しないため驚くべき解像力なのがわかります。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/40秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 50-100mm F1.8 DC HSM


棚に陳列されたグラスを撮影した1コマ。ガラス素材の透明感が見事ですね。一枚の写真の中でフォーカスを合わせた所だけが浮かび上がっているように見えます。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F2/ シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


艶のある床板の微妙な色までも捉えているのがわかります。しっとりとした質感とシャドウの階調が素晴らしいですね。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F2/ シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


SIGMA (シグマ) sd Quattro


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F3.5/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM



何と言ってもFoveonセンサーに求めるのは解像力。さらに言えば、3層センサーだからできる1画素の"本当の色"と、そこから生まれる質感表現と立体感でしょう。見慣れたベイヤーセンサーが生み出す写真とは異なる、唯一無二の写真世界がこの『SIGMA sd Quattro』にはあります。
SD・DPシリーズの頃から「シグマ機はクセが強くて使いづらい」と言われ続けていましたが、『SIGMA sd Quattro』を使用してみて、そのクセが非常にマイルドになったと感じました。撮って出しのJPEGでも色が忠実ですし、撮影後の書き込みラグも気になりません。もちろん連写や高感度撮影は得意ではありませんが、それは本機がFoveonという他には無いセンサーを積む特徴であり、求める機能が違うためです。『SIGMA sd Quattro』は万能なカメラではありませんが、時にそこから生み出される写真は撮影者の想像を絶する事があり、そこが本機を使う醍醐味と言ってもいいかもしれません。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


『SIGMA sd Quattro』はモノクロームも素晴らしく良いです。私は様々な試写の際に必ずモノクロ現像もするのですが、本機はモノクロ専用センサー機に肩を並べるほどグレートーンの表現が素晴らしいですね。「写真はモノクロでしか撮らない」というこだわり派な方にも胸を張ってオススメできます。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F2/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


『SIGMA sd Quattro』は何気ない被写体を撮っただけでも「おお!」と感動する事がしばしば。苔にフォーカスを合わせたのですが、下の柱の質感もすごいです。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


なかなか綺麗な空の青を出すのが難しい本機。Foveonセンサーはハイライトに対してデリケートな面もあるのでコントラストの激しいシーンではベイヤー機以上に露出に気を使わないといけません。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F10/ シャッタースピード:1/5秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


水に濡れた岩や水なども本機が得意とする被写体です。解像力という言葉だけでは表せない、リアリティさを感じますね。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:200/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


『SIGMA sd Quattro』を持つと光に対してとても敏感になるというか、光を意識して写真を撮るようになります。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/4秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


これも撮影後に思わず感動の声が出てしまった写真です。解像感、質感、立体感、色など全てがFoveonセンサーを搭載する『SIGMA sd Quattro』ならではの表現力と言って良いでしょう。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


SIGMA (シグマ) sd Quattro


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F11/ シャッタースピード:30秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM


デジタルカメラの性能を測るとき、センサーの『画素数』が一つの基準になっているかと思います。先代となる『SD1』が登場したときは「総画素数4800万!?おお!」となったわけですが、厳密には1600万画素のセンサーが3枚重なっているので、ベイヤーセンサーの4800万画素とは少し話が違うのです。では今回の『SIGMA sd Quattro』に搭載されているセンサーはと言うと2900万画素と先代に比べて画素数が下がっているのにもかかわらず、その解像感は従来機に比べ30%UP。一般的な基準でいう3900万画素機相当の驚異的な解像力を誇ります。「APS-Cセンサーサイズで中判並みの画質」などとよく言われますが、それに加えて、他とは比べることのできない色や質感の作画力が『SIGMA sd Quattro』の本当の魅力なのではないでしょうか。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F11/ シャッタースピード:30秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 30mm F1.4 DC HSM


現実以上に良く撮れると言ったらいいのか、目で見える世界とは違う印象を受ける写り味。夜景撮影は『SIGMA sd Quattro』の真の実力を垣間見る事ができます。


SIGMA (シグマ) sd Quattro 絞り:F11/ シャッタースピード:30秒 / ISO:100/ 使用機材:SIGMA (シグマ) sd Quattro + A 50-100mm F1.8 DC HSM


この写真もすごいです。被写体の一つ一つに立体感と存在感があるので密になって写ったときに、リアリズムを追求した写実絵画を見ているような錯覚を覚えます。


SIGMA (シグマ) sd Quattro


「究極のカメラはどれ?」という質問があったならば、間違えなくその一つに『SIGMA sd Quattro』を私は選びます。それは解像力という事だけではなく、撮れる写真そのものが他の機種とは異なるからです。先にも申し上げましたが、『SIGMA sd Quattro』は万能なカメラではなく、万人受けするカメラでもないでしょう。ですが、写真の画作りに対してこだわりを持たれている方には確実に響くカメラとも言えます。操作系やレスポンスというのは歴代でもっとも使いやすいと言える機種ですが、使い手を選ぶという点では変わらないかもしれません。カメラに何を求めるのか、写真に何を求めるのか、その考え方が少しでも本機とフィットするなら『SIGMA sd Quattro』は最高のパートナーになってくれることでしょう。今まで興味があっても手を出せなかったカメラファンの方々にぜひ使っていただきたい機種です。『SIGMA sd Quattro』があなたの写真そのものを変えてくれると思います。




Photo by MAP CAMERA Staff




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カテゴリー: SIGMA   
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