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【マップカメラ情報】RICOH GR DIGITAL IV レポート

RICOH GR DIGITAL IV レポート

第4世代目となった「リコー GR DIGITAL IV」。世代を重ねながらチューンナップされていくというデジタルカメラでは珍しい存在の本機、気になる新しい要素はどうなのだろうか?!

変わらないという未来

デジタルカメラの後継機は、最新のデバイスの搭載やレンズのリニューアル、そしてデザインも時代に合わせて変更し、その「新しさ」を訴求する。中には様々な機能を盛り込んで、別カテゴリーのカメラの様に変貌することも少なくない。

GR DIGITALは、液晶サイズの変更に伴い厚みが変わるなどしたが初代からほぼ外観は変わらず、良い意味でどの世代のカメラをみても「GR」と認識出来ほどアイコン化されている。フィルムカメラ時代のGRシリーズの面影を残しているせいもあるのかも知れないが、6年前の初代GR DIGITALをみてもデザインが陳腐化しているように感じることはない。変わらないということはいつまでも新しいということでもある。GR DIGITALを長く使い続けても、GR DIGITALが続く限りいつまでも新しいカタチで存在し続ける希少なカメラである。

※リンク先の画像は50%縮小しています。

RICOH GR DIGITAL IV 絞り3.2 シャッタースピード1/810秒 ISO80 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/26秒 ISO154 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/104秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り2.5 シャッタースピード1/97秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り2.5 シャッタースピード1/97秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/2000秒 ISO80 露出補正-0.7

使いやすく調整された外観

GR DIGITAL IVの外観は、ミリ単位の細かい調整が入っている。グリップの微妙な形状の変化、背面のラバーの大きさの変更や細かいディテールの調整などを行っている。これらの変更はデザインのリファインの要素もあるが、やはり使い勝手の向上だろう。指先の掛かりが変わったグリップと、背面の親指が当たるスペースまでラバーが来ることで均一のグリップ感を得ることが出来た。こうした細かい変更は、デザインが変わらないからこそ見つけられる改良点なのだろう。

RICOH GR DIGITAL IV

大きく変わったのが背面の方向キーを兼ねた4つのボタン。GR DIGITAL III(写真=奧)は4つの分離したボタンとなっているが、本機(写真=手前)は丸い1枚の板となった。白く印刷された各ボタンは見やすくなり、更に押しやすくなっている。このボタンの形状の変更は、同社のコンパクトデジタルカメラやGXRの良いところをフィードバックしたものだと思われる。

RICOH GR DIGITAL IV 絞り4 シャッタースピード1/1740秒 ISO80 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/164秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り3.2 シャッタースピード1/660秒 ISO80 露出補正-0.7
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/39秒 ISO80 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り3.5 シャッタースピード1/250秒 ISO800 露出補正-2
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/32秒 ISO130 露出補正-0.3

問われるフラグシップカメラとしての資質

センサーは、GR DIGITAL IIIと変わらずの1000万画素1/1.7型CCDであるが、光学フィルターをチューニングすることで解像感を増している。GXR用に発売されたGXR MOUNT A12と同様に、解像感をあげることで他には真似の出来ない独自の映像世界を作り出す攻めの姿勢を感じさせられる部分だ。

無理に画素数を上げること無くセンサーのチューニングをしていることもあり、ノイズリダクションでつぶれること無く細かいディテールもしっかり記録されている。ビルの細かい模様や、遠くの窓枠など細かい線が1ドットごとに描写されていることに驚く。

RAWデータは更に豊富な情報量が記録されているので、RAW+JPEG同時記録で撮影することもおすすめしたい。下の写真はRAWデータから現像したものだが、松や建物など細かい情報がしっかりと記録されているので、独特の解像感のある写真となった。

RICOH GR DIGITAL IV

オートフォーカスは、初代GR DIGITALに搭載されていた外部AFシステムが復活なった。正確には新しい設計の外部AFシステムが搭載されたわけだが、この外部AFとコントラストAFのハイブリッド化により高速AFが可能となった。この高速化は、外部AFによって速くなっただけではなく、コントラストAF自体もアルゴリズムの最適化を行い、2つの高速化によって実現されている。

コントラストAFの高速化は、マクロ撮影時にすぐわかる。最短から無限遠までのコントラスト検出がほんの一瞬で終わるのだ。この変化は是非実物で体験してみて欲しい。

高感度にも強くなり、ISO800やISO1600でも彩度やコントラストの低下は無い。高感度に強くなったことと、F1.9という明るさのレンズに加えて、センサーシフト方式の手ブレ補正機能も搭載されているので、屋内や暗がりなど撮影の幅がグンと広くなった。

更に、サイズは変わらないが液晶モニターも新しくなった。RGBW(ホワイト)という4画素で構成された最新デバイスを搭載した新型モニターは、屋外でも十分な輝度が得られる他に省電力化にも繋がっている。

GR DIGITAL IVは外観こそ変わらないが、こうしたまさにチューニングとも呼ぶべき改良が施されている。本機は4世代に渡ってコツコツと積み重ねてきた使い勝手の向上、解像感の向上、そしてAFの高速化など、変わらない外観の中にこれらのチューニングによって新しい世界観を見事に作り出している。まさに写真撮影の良きパートナーとなってくれること間違いなしの出来だ。

RICOH GR DIGITAL IV

さらに、白いメタルレンズキャップ GL-1、本革製ハンドストラップ GS-2が付属する限定カラーモデル「GR DIGITAL IV ホワイトエディション」も発売となっている。ホワイトカラーなので、カラフルなケースとの組み合わせも楽しめる。アクセサリーにもこだわりたい人におすすめの一台だ。

RICOH GR DIGITAL IV 絞り2.5 シャッタースピード1/810秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/810秒 ISO80 露出補正-0.3
RICOH GR DIGITAL IV 絞り2.5 シャッタースピード1/380秒 ISO80 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/2000秒 ISO80 露出補正0
RICOH GR DIGITAL IV 絞り3.2 シャッタースピード1/810秒 ISO80 露出補正-0.7
RICOH GR DIGITAL IV 絞り1.9 シャッタースピード1/5秒 ISO800 露出補正0 ※斜めに置かれたガラス越しに撮影

RICOH GR DIGITAL Ⅳのご購入はこちら


[ Category:PENTAX & RICOH | 掲載日時:11年11月01日 11時06分 ]

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