【タイムズフォト】ニコン AF NIKKOR 85mm F1.8Dで撮る
ニコン AF NIKKOR 85mm F1.8Dで撮る
中望遠レンズの中の標準
ニコンにはFXフォーマットの85mmオートフォーカスレンズが3本ラインナップされている。1つは、2010年9月に発売されたAF-S NIKKOR 85mm F1.4G。このレンズは最新の光学技術とナノクリスタルコートによる高解像度、高画質を追求したレンズ。そして、AF NIKKOR 85mm F1.4D。このレンズは大口径F1.4、そして円形絞りを採用し、高い描写性を追求したレンズだ。この2本の明るいF1.4のレンズの他に、今回取り上げるAF NIKKOR 85mm F1.8Dがある。
このレンズは85mmの廉価版的イメージがあるが、実はAF 50mm F1.4DやAF 35mm F2Dと並ぶ標準レンズ(クオリティーとして)とイメージすればこのレンズの価値が分かりやすくなるだろう。廉価版では無いと言うのは、AF 50mm F1.8Dとレンズの作りを比較すれば明確だ。
AF 85mm F1.8Dの特長は、無理な光学設計をしていないためレンズ自体もコンパクトで取り回しが良い。写りに関しては、特に強烈な個性を持っていないのが良くも悪くも個性なのかも知れない。AF 85mm F1.4Dは絞り開放時の柔らかいながら解像度の高い、いわゆる繊細な描写をするのだが、このレンズは線が太めのカッチリとした描写をする印象だ。
今回も、ニコンのフォトフィニッシングソフトウェアCapture NX2を使い、演出として周辺減光やコントラスト、彩度を調整した写真を掲載する。
使用カメラはフルサイズ機のD700。
AF 85mm F1.8Dは、癖が無く扱いやすいレンズだ。これだけ写ってF1.4クラスのレンズと一桁売価が違うとなると、いかにコストパフォーマンスが良いかおわかりだろう。
ただし、写真は「レンズ」の魅力(魔力?)の様な物があり、少し癖がある方が面白いと思うこともある。贅沢を極めた光学設計の85mm F1.4の描写力・とろけるようなボケが必要かどうか、それを考慮して85mmレンズ選びをしていただきたい。
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