CanonRF24-240mm F4-6.3 IS USM
キヤノンより、35mmフルサイズミラーレス対応の10倍ズームレンズが発売されました。24mmの広角から240mmの望遠まで、これ1本でカバーできます。ショートバックフォーカスが特徴のRFマウント用にすることで、小型・軽量化を実現。旅行や街撮りをはじめとした幅広いシーンでの活躍が期待できます。
まずは、24mm広角端で、吹き抜けを撮影。外光が注ぐ広い空間が撮れました。写真を通じて客観的に見てみると、直線と曲線が融合する近未来的な場所だと改めて感じます。
この日は使われていなかった、空港のチェックインカウンター。間接照明が綺麗でしたので撮影しました。ちょうど横切る人物があったので、被写体の動きを表現するために1/80秒でシャッターを切りました。
駐機しているところを撮影。今回は50mm付近で機体全体を撮りましたが10倍ズームですから、尾翼やコクピットのアップを撮影したり、隣の飛行機を入れて広角でフレーミングすることも可能です。被写体との距離だけでなく、自分に合った構図で焦点距離を選ぶことが可能なレンズです。
古いタイプライターの鉄の質感とセットされている紙の質感に魅かれてシャッターを切りました。紙に淡くあたる光がタイプライターで打った文字のなんとも言えないかっこよさを引き立てます。 郷愁を誘うイメージを捉えることが出来ました。
窓からの優しい光がおもちゃ箱のぬいぐるみにさして落ち着いたトーンの写真を撮影することが出来ました。
当日は曇り空でしたので窓の外の光も穏やかです。レースのカーテンの質感やガラス窓の曇り加減もしっかりと写し出しています。
雨が降っていたので、温室で開きかけの睡蓮の花を240mm望遠端で撮影しました。開ききっているものより惹かれます。弦楽器もその音程に達する直前に人は惹かれるものだと聞いたことがありますが、このような瞬間を即座に撮影できるのも高倍率レンズの良いところです。
思い立ったら自在に撮影できる快適なレンズ
使ってみて感じたのは、10倍ズームの楽さです。動きが制限される場所でも何種類もの構図で撮影することができます。視野に入った際にすぐに目的のものを自在に撮影できる快適さこそが、このレンズの魅力です。ズーミングによりレンズ全長は伸びますが、ロックをかけることができるため、カメラを首から下げて歩いているときに振動でレンズが繰り出すことはありません。そういった細かな気遣いも常用する機材としては嬉しかった点です。これ1本あれば何でも撮れる、頼もしいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff