初夏の暖かさに誘われて旅に出る事にしました。
今回旅のパートナーに選んだのは「PENTAX K-50」と単焦点レンズ「DA35mmF2.4AL」と「DA50mmF1.8」の2本。
鉄道やバスを乗り継ぐ旅の為、総重量を1kg未満に抑えたフットワーク優先の選択です。
軽量のカメラは他にも多数ありますが、本機を選んだ最終決断は単三電池が使えるという点でした。
もちろん充電器は常に携帯しますが、うっかり充電し忘れたという経験も多いのでは?そんな時に現地調達が容易な単三電池使用は大きなメリットになるのです。
軽量に拘ったからと言って、決して撮影を疎かにするつもりはありません。
最高ISO51200の高感度機能を有する「PENTAX K-50」なら動きがある被写体でも十分なシャッタースピードを稼ぐ事ができますが、今回は明るい単焦点レンズのみでの撮影。ノイズ等を一切気にせず質感優先の撮影を楽しみます。
早朝の薄らと日差しが差し込む時間帯の様子がその色味から感じ取る事ができます。ペンタックスのカメラを使うたびに感じるのが、その美しい色の再現性です。
「K-3」や「K-5」の下位に位置づけされる「K-50」ですが、絵作りの面では見劣りなく、それでいて軽量でバッテリーの持ちも良いとなれば、まさに旅に最適なカメラと言えるでしょう。
訪れたのは福島県、会津地方。所々に震災の傷跡が残るもののテレビドラマの舞台になるなど、観光を中心に明るさを取り戻しています。
「DA50mmF1.8」は35mm換算で76.5mm相当の中望遠レンズ。F1.8でも十分すぎるボケ味を楽しむ事ができます。
1段上の東京駅での写真では、浮き上がる様な奥行き感のある大きなボケ味でしたが、少し絞るとより背景が主張するちょうど良いボケ味なりました。
ポートレートやスナップに適したレンズと唱うだけあって、絞り方でいろんな楽しみ方ができるレンズです。
最短45cmの接写も可能で、マクロ的な撮影も楽しめます。
春の花と夏の花の切り換えの季節は、その両方が楽しめて得した気分。自然とシャッター枚数が増えていきます。
上位モデル同様の2つの電子ダイヤル操作は直感的な操作が可能で、ファインダーから目を離す事無く撮影を続ける事ができました。
仕事柄いろんな機材を使う筆者にとって、違和感なく操作できるのも大きな魅力。少し大きめの握りやすいグリップも含め、手のなじみやすさも重要視したいポイントです。
もう1本の「DA35mmF2.4AL」は35mm換算で53.5mmの標準レンズ。
開放F2.4でもこんなに大きくて綺麗なボケ味。造花に用いられた生地の質感描写も優秀です。
非球面レンズも採用したコストパフォーマンスの高いカメラは、解像力も高くとてもよく写ります。
道端には冷たい水の流れる水路が掘られていました。
木造建築が多く残る街では防火用に必要とのことでしたが、飲み物を冷やしたり、道路の土埃を防ぐ打ち水用にと幅広く活用されています。
そんな綺麗な水の様子を記録しようと水面に寄っての撮影で、その透明感と水量の豊富さをしっかり切り撮ることができました。
これも水滴を防ぐ防滴構造がしっかりしている「PENTAX K-50」だからこその撮影です。
レンズには防滴構造はありませんが、撥水性の高いコーティングが施されているので、多少の水しぶきがかかっても容易に拭き取る事ができます。
リーズナブルなレンズですから、ガンガン使い込んでいきたいレンズです。
ズームレンズ1本あればより快適な撮影が出来たかもしれませんが、景色を楽しみながら「どっちのレンズを使おうかな」と考えながら撮影するのも楽しいものです。
「PENTAX K-50」は、他にもファインダー視野率100%など、エントリーモデルとは思えないハイスペックぶりが伺える便利なカメラです。
ペンタックスレンズラインアップを見直すと、「K-50」に最適な高画質で軽量なレンズが種類豊富にあるのも見逃せません。
機材を軽くして、その分思い出とお土産を沢山持って帰りたい。そんなわがまま旅を叶えてくれる欲張りななカメラは、オダーカラーサービスでより自分好みに染める事も可能です。
自分色のカメラを持って旅に出掛けれは、気分がより高まって足取りがさらに軽くなる予感がします。
Photo by MAP CAMERA Staff