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366:『Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III』

366:『Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III』

2016年07月04日

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

フォクトレンダーからソニーEマウント用の「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III」が発売されました。

すでにライカ用のVMマウントレンズが昨年春に発売されており、マウントアダプターを介して利用されている方もいらっしゃると思いますが、専用設計に生まれ変わったことにより色かぶりの軽減や使い勝手が向上したとの事。早速、試してみる事にしました。ぜひVMマウントのフォトプレビューと見比べてみてください。

打ち寄せる波にギリギリまで寄っての撮影です。さすが15mmという広い画角のおかげで、波の迫力と海の広さの両方を捉えることができました。
そして絞り開放からでもフォーカス部の解像力は高く、砕ける波しぶきを鮮明に描写しています。

絞り:F8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:200 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

雲越しの逆光では、なだらかな光のグラデーションを感じることができます。大きなトンビも広角レンズのおかげで群れ全体を捉えることができました。普段なら望遠レンズで1羽を追い詰めるところですが、群れで捉えることでまた違った迫力ある写真が楽しめました。

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/13秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

欝蒼と生い茂る竹藪。日の光も覆い被す薄暗い場所だった為、露出をプラスに補正して撮影しました。VMマウントでも感じていたコントラスト高めの描写は、プラス補正でも明暗のバランスを壊す事なく竹の質感を綺麗に再現してくれます。広角レンズ特有のパースも気持ち良く、その昔この藪に入ったら出てこれないと言い伝えのあるほどの迫力を表現することができました。

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/13秒 / ISO:800 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

アダプターを使用した場合と異なり、距離エンコーダーを内蔵した電子接点を有するレンズとの組み合わせなら、ボディ側の5軸手ブレ補正を最大限に活用できます。膨大な量の古い書物が保管されている本棚。いろんな色が細かく並ぶ被写体でノイズの発生を極力抑えたいシーンではこのメリットはとても大きく感じます。

絞り:F8 / シャッタースピード:0.3秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

シャープで抜けの良い描写は広角レンズの持つ遠近感をより上品に表現してくれます。タイルの目からわかる様に歪みも殆どなく、単焦点ならではの焦点距離合わせた徹底的な作り込みを感じることができます。

絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

未来的なデザインの水上バスは、パースによる効果でまた違った迫力を見せてくれました。被写界深度の深い広角レンズとは言え、動きものを追う際のピント操作のしやすさも優れていました。

絞り:F8 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

最短30cmまで寄れる接写能力で被写体の質感もしっかり捉えてくれます。従来のVMマウントレンズでは50cmまででしたから、この差は大きく感じます。隅々までクリアに捉える高い解像力のおかげで、画面一杯に被写体を配置することができ、欲張った構図にも最適です。

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:1600 / 使用機材:SONY α7II + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III

夜の交差点を構図を意識してスナップ撮影。雨上がりということもあり、路面に町の明かりが写り込んで夜らしい雰囲気を演出しています。焦点距離15mmは確かに広い画角ですが、人間の眼は水平120°程度の画角を持っていますから『視野いっぱい』を意識するとイメージしやすいが画角とも言えます。パンフォーカスの特性を活かせばスナップ撮影で威力を発揮してくれるレンズの1本になってくれるはずです。


広い画角を歪みなく捉え、コントラスト高くクリアな描写はVMマウントレンズ譲りのハイスペック。Eマウントボディに専用に生まれ変わったことで、操作性がさらに向上でこのメリットは大きく感じました。

α7シリーズに機動性を求めているユーザーも多いと思いますから、超広角をこのサイズで使用出来るレンズの存在は素晴らしいと思います。単焦点派にはプラス1で本レンズをカメラバッグへ忍ばせれば撮れる世界が圧倒的に広がることでしょう。『Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 ASPH III』はレンズとしての質感、描写力、サイズ感など多くのことを満たしてくれる1本です。

Photo by MAP CAMERA Staff

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