Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM | Kasyapa for Leica Kasyapa for Leica|(カシャパ フォー ライカ)東京新宿のカメラ専門店マップカメラが提供するLeica専門サイト 
Select Language

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/180秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


フォクトレンダーといえば今から約260年前の1756年にオーストリア・ウィーンで創業した歴史ある光学機器ブランドである。戦前から戦後にかけて凝りすぎているとも言えるくらいのギミックを搭載した個性あるカメラを多く誕生させた高い技術力を持ったメーカーであった。しかし急成長する日本製一眼レフの波に押されZeiss ikonとの合併、Rolleiへの譲渡移転など激動の時代をくぐり抜け、現在は日本のコシナが商標権の許諾を受けフォクトレンダーブランドとしてフィルムカメラとレンズを生産している。様々な焦点域と明るさを展開するフォクトレンダーレンズ群の中で、つい先日15mmのワイドアングルレンズが一新され発売となった。今回はその『Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM』を作例と共にご紹介する。

ライカMマウントと互換性のあるVMマウント採用の本レンズは、仕様変更を繰り返し3代目となる。今回の大きな変更点は『デジタルカメラの為に新設計した』という所。従来のレンジファインダー用の対称型広角レンズをデジタル機で使用した場合、写真周辺が赤色系に寄る“マゼンタ被り”と呼ばれる現象が発生していた。これは光の直進性を考慮していない広角レンズで撮影すると周辺部の受光が急角度になり、デジタルセンサーが認識する色が偏ってしまう事が原因だ。今回コシナは光学設計を新たに見直し、超広角レンズながら“マゼンタ被り”が発生しないよう入射光線角度を最適化した仕様にしたという。レンズ構成を見てもその違いは明らかで、6群8枚の二代目から9群11枚という全く別のレンズに生まれ変わった。
また、EVFファインダーやマウントアダプターでVMレンズを使用するユーザーも増えたこともあり、レンジファインダーの距離計が連動しない最短撮影距離0.5mからピント合わせが可能な仕様になっている。ライカユーザーのみならず、ミラーレスデジタル機のユーザーにも注目度の高い1本だろう。

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


絞り開放からシャープで抜けの良い描写力。超広角らしい周辺減光はあるものの、色の偏りは見受けられない。


Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM





Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


コントラストは高めで風景をドラマチックに切り取ってくれる。一見すると黒が強い印象だがRAW現像で持ち上げれば細部まで描写してる階調と粘りのある黒だ。


Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F7.1/ シャッタースピード:1/750秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM





Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/350秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


超広角レンズで晴天時の逆光撮影といういじめのような条件だが、画が破綻するようなフレアは発生せず、細かな線までしっかりと描写している。本レンズの性能の高さを感じられる1枚だ。


Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/350秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM





Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


無機質な被写体ながら往年のヘリアーを伺わせる少し柔らかみのある写り味。写真の四隅までスッキリとした気持ちのいい描写だ。


Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM





Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM 絞り:F4.5/ シャッタースピード:1/750秒 / ISO:100 / 使用機材:LEICA M (TYP240) + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


超広角レンズは写真を撮る直感性と構図の面白さを改めて教えてくれる。パンフォーカスレンズと言っていい深い被写界深度を持つ本レンズは瞬時にシャッターを切るスナップ撮影の頼もしい相棒となってくれるはずだ。


Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM


以前同じ15mmの画角を持つ『Carl Zeiss Hologon 15mm F8』で撮影をした事があったが、あの時に感じた難しさと使いづらさは一切なく、超広角レンズとはこんなにもフレンドリーなものだったのかと驚いた。懸念されていた“マゼンタ被り”も感じられず、先代のレンズを使用した事のあるユーザーなら確実な進化を体感することができるだろう。 今回の試写は外付けの光学ファインダーを持ちいらず、ほとんどノーファインダーと感覚で撮影をしたが、やはりデジタル機は便利でライブビュー機能を使用すれば構図と露出を仕上がりにしっかり合わせて撮影する事が出来る。私も4枚目の撮影時にライブビューを使用し、超広角レンズの撮影には大変恩恵のある機能だと感じた。
レンジファインダーレンズで撮影を楽しむカメラファンにとって、『Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 III VM』は超広角の救世主と言える存在になるかもしれない。今回は距離計が連動するLEICA Mでの試写であったが、SONY α7シリーズなどでの使用感も気になる所。クローズフォーカスアダプターを用いれば風景を広く撮るだけでなく超広角マクロの世界を楽しむ事が出来る。
現代のレンズらしい高い描写力と逆光耐性、そこに周辺減光や深みのある色表現を合わせ持つ味わい深い1本であった。

Photo by MAP CAMERA Staff









Kasyapaトップへ戻る"

[Category: VM / ZM Lens|掲載日時:2015年03月31日 10時20分]

PeterKarbe氏ライカSLレンズ インタビュー

ピーター・カルベ氏 ライカSLレンズ インタビュー VOL.3[2019年12月04日]

ピーター・カルベ氏が作ってみたい「リバイバル・レンズ」とは 先ほど、ラインナップの充実という点について話題になりましたが、近年ライカでは「ズマロン M28mm F5.6」「タンバール M90mm F2.2」の様な、かつてのレンズをリメイクして世に出しています。過去に作られたレンズを現代に作り直すということは難しい部分があるのでしょうか? ...
続きを読む
PeterKarbe氏ライカSLレンズ インタビュー

ピーター・カルベ氏 ライカSLレンズ インタビュー VOL.2[2019年12月04日]

日本国内のメーカーはF1.4をはじめ、時にはF1.2やF0.95などの高性能な大口径レンズを発表しています。明るさへのこだわりが強くあるような印象を受けますが、ライカではこの「プライムレンズシリーズ」の開放F値をF2.0としました。 先のプレゼンテーションでもMレンズの「ズミルックス F1.4」に劣らないボケ感や画質のお話がありましたが、ライカにも...
続きを読む
PeterKarbe氏ライカSLレンズ インタビュー

ピーター・カルベ氏 ライカSLレンズ インタビュー VOL.1[2019年12月04日]

前回までのライカカメラ社の光学設計マネージャ、ピーター・カルベ(Peter Karbe)氏のプレゼンテーションを元に、同氏へのインタビューの模様をお届けいたします。 できるだけレンズをクリーンに作る 「ライカSL」で「アポズミクロンM75mm F2.0 ASPH.」「アポズミクロンM90mm F2.0 ASPH.」を使って感じたのですが、他の2,400万画素のカメラと比較...
続きを読む
Peter Karbe氏

ピーター・カルベ氏によるライカSLレンズ プレゼンテーション VOL.2[2019年11月26日]

前回に引き続き、ライカカメラ社の光学設計部門マネージャであるピーター・カルベ(Peter Karbe)⽒のプレゼンテーションをお届けいたします。 高い信頼性を追求 続いては、製品クオリティの信頼性という観点から魅⼒をお話しします。高性能なレンズをつくるためには、光学設計において様々な工夫が可能ですが、一方で安定した一定品質の製品を供給するため...
続きを読む
Leica SL2 + バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH.

LEICA SL2[2019年11月25日]

焦点距離:42mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 使用機材:Leica SL2 + バリオ・エルマリート SL24-90mm F2.8-4.0 ASPH. LEICASL2 M型とは別にライカを支える大きな柱として成長したLマウントシリーズ。その頂点に君臨する『Leica SL』が遂にフルモデルチェンジを果たした。今回のKasyapa for Leicaでは最新機種『Leic...
続きを読む