Select Language

Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4

Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


次々と新レンズが発表されているカールツァイスのMilvusシリーズ。Milvusシリーズには既に『Carl Zeiss Milvus 35mm F2』が存在していますが、今回ご紹介するのは更に明るい『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』です。
F2と比べて重さも値段も段違いのこちらのレンズ。なんとカールツァイスの最高級ラインである『Otus』に匹敵する色収差改善を実現しているとのこと。同じディスタゴンタイプではあるものの、使われているレンズの枚数も大きく異なり、更には 特殊ガラスが5枚も使われているという贅沢っぷり。Otusの名前が出てきた時点で既に期待値は120%でしたが、本レンズのことを知れば知るほど完成度の高さに驚くばかりです。

冒頭の写真は、最近発売したばかりの大注目の新製品『Nikon D850』に本レンズを取り付けて撮影をしたもの。開放からしっかりと解像し、更には最短撮影距離が30cmと短いので、中望遠レンズに負けずとも劣らない大きなボケ味を生み出します。
D850の見やすいファインダーと新機能であるピーキング機能のおかげで、マニュアルフォーカスでも撮影はサクサク。D850のように高画質を誇るカメラにこそ使っていただきたいレンズなので、この相性の良さには思わず笑みがこぼれてしまいました。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F4/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


地面に隙間なく生えていた草花を撮影した1枚。真俯瞰で撮影したため上に生えていた草木の影が落ちていますが、細かい陰影表現が見事です。きらきらと太陽の光に照らされて光り輝く葉っぱが美しいですね。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F5/ シャッタースピード:1/50秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


ガラスに反射した木漏れ日がお気に入りの1枚。秋の始まりを感じさせる涼しい風と、木々の擦れる優しい音が、この写真を見るとよみがえってきます。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/800秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


冒頭の写真よりも更に被写体に寄ってみました。ツァイスらしいコントラストの高いクリアな描写と、大きなボケがとても美しいです。本レンズは風景・スナップ撮影はもちろんのこと、物撮りやポートレートでも大いに活躍してくれることでしょう。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F2/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


Milvusシリーズのピントリングの操作感の素晴らしさには感動せざるを得ません。細かいピント調整を容易とする絶妙なトルク感もさることながら、ラバーが巻かれているおかげで手が滑ることもありません。安定感も抜群です。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:64/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


仲良く吊るされていたひょうたん達。陰影のグラデーション表現が見事です。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F2/ シャッタースピード:1/40秒 / ISO:160/ 使用機材:Nikon D850 + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


数多い『35mm F1.4』の中でも、最高峰の描写性能。



『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』を使用してみて「こんなに良く写る35mmF1.4は他に見たことがない」というのが率直な感想です。このスペックのレンズは各メーカーとも最新の光学技術を用いて作られた力作ばかりなのですが、今まで使用してきたレンズの中で一番上がりの印象がいいと思えたのがこの『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』でした。

もちろんこれは私個人の主観が入った意見ではあります。じゃあいいレンズって何?という根本的な疑問で考えると、まず光学性能です。
この『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』は、これからのより高画素なセンサーに対応出来る優れた解像性能。歪曲収差などの歪み。レトロフォーカスタイプの弱点とも言える口径色、そして大口径レンズに起こりやすい境界線に現れるフリンジ。 逆光耐性。それらを全て高次元でクリアされています。
そしてツァイスレンズの特徴であり、レンズの味と言えるコントラストと発色の濃さ。これも“ツァイスらしさ”をしっかり感じる濃い味です。
最後は『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』としてのトータルバランス。ただ解像力が高いだけ、ボケ味が綺麗なだけではいいレンズとは言えません。今まで述べた数値的な性能に加えて、写真にした時に感じる立体感や質感表現、このレンズの持つ特有の空気感など、独自の個性も本レンズは持ち合わせています。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


続いてはボディを『Canon 5DsR』へスイッチ。前半はD850でしたので、必然と『Nikon 4575万画素 vs Canon 5060万画素』のような感じになりましたね。しかもレンズが同じ『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』ですから、最高の比較対決な気がします。

さて、まずは35mmの画角を生かしたスナップから。情景を写すのに適した画角ではありますが、スナップカメラとしてはカメラもレンズもちょっと大きいです。たまたま訪れた神社は秋祭りの準備をしていました。少しだけ絞ったF2.8で撮影したのですが、おかげでいい空気感が出たと思います。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F2/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:400/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


きらびやかな装飾がされたお神輿を撮影した一枚。ピント面の解像力、なだらかなボケ味、立体感など絶妙なバランスの描写です。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


続いては開放F1.4で。解像力はもちろん高いのですが、なんでしょう、この写真を見てじわじわと感じる描写の味は。結ってある組紐が浮かび上がって見えるような、とても立体的に見える写りです。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F8/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


「なんだ、結構歪むな」と思った方、大丈夫です。実は屋根が少しカーブしているのです。緻密な描写を見たくてF8まで絞り撮影したのですが、まぁよく写る写る。周辺まで驚くほどの解像性能です。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


木陰に白い曼珠沙華が咲いていました。F1.4でほぼ最短撮影し、モノクロームで仕上げてみました。
先代に当たるClassicシリーズの『Distagon 35mm F1.4 ZE』は近接時の描写が柔らかいなという印象でしたが(あれはあれで好みの描写です)、『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』はマクロレンズのようなメリハリのある描写です。準広角と言える35mmながらボケ味も深く、距離と絞りによって写真のイメージが大きく変わるレンズです。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


硬質なイメージ撮るならF5.6位まで絞ると写真全体にカッチリ感が増します。石段のざらりとした感じが伝わって来る一枚です。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/320秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


歩道橋の上からのスナップ。ものすごい解像力なのですが、表現は少しウエットな印象です。光沢のある被写体、この写真で言えばクルマのボディなどを撮影すると浮き出るような立体感が生まれます。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4 絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200/ 使用機材:Canon 5DsR + Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4


被写体のディティール、そして階調を豊かに表現してくれるレンズです。しかも5060万画素センサーにもかかわらず、解像性能にはまだまだ余裕が感じられる所がスゴイ。現在のデジタルカメラより先を見据えた設計のレンズだと感じました。


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4


Carl Zeiss (カールツァイス) Milvus 35mm F1.4

サイズも重量も、高性能の証なのだと納得してしまう実力。



とても35mm単焦点に見えない大きさ、そして手にした時にズシリと感じるガラスと金属の塊感。初めて触った時は思わず“苦笑”がこぼれたレンズだったのですが、今は「なるほど」とその全てに納得させられてしまいます。個人的には最高峰である『Otus』の名がなぜ付けられなかったのか疑問に思うくらい素晴らしい描写でした。これはいいレンズです。

この『Carl Zeiss Milvus 35mm F1.4』は、ツァイスが目標としているであろう「絶対的な描写性能」が体現されている一本だと思います。勝手に「コンタレックス思想の再来」と思っているのですが、超解像性能+高コントラストによる“生々しい描写”を本レンズから感じました。ツァイスレンズに興味のあるけど使用した事がないユーザーに是非おすすめしたい1本ですね。純正にはない、濃密でツァイスレンズらしい描写は写真そのものを変えてくれるはずです。


Photo by MAP CAMERA Staff











マップカメラのTOPページへKasyapaのTOPページへ



[Category: Carl Zeiss & Voigtlander|掲載日時:2017年09月25日 07:00:00 PM]

面白いと思ったらコチラをClick!80票


Canon EOS M6 Mark II

540:14コマ/秒の高速連写と小型軽量を両立『Canon EOS M6 Mark II』[2019年10月16日]

焦点距離:18mm(換算28.8mm) / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:2000 / 使用機材:Canon EOS M6 Mark II + EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM CanonEOS M6 Mark II この瞬間を逃したくない──!そんな思いのある方にピッタリなのが、『Canon EOS M6 Mark II』です。小型軽量だからと侮るなかれ。14コマ/秒の高速連写が、シャッターチャンスを逃しません。初心者が扱うには難しいのではと思われるかもしれませんが、そんなことありません。液晶...
続きを読む
539:ここぞという作品撮りの頼れる相棒『SIGMA Art 35mm F1.2 DG DN』

539:ここぞという作品撮りの頼れる相棒『SIGMA Art 35mm F1.2 DG DN』[2019年10月16日]

絞り:F10 / シャッタースピード:30秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7III + SIGMA Art 35mm F1.2 DG DN SIGMAArt 35mm F1.2 DG DN シグマが「最高画質の追求」をさらに先鋭化させた大口径単焦点レンズ『SIGMA Art 35mm F1.2 DG DN』をご紹介します。なんと数々のレンズを生み出してきたシグマにおいて初の開放値F1.2。浅い被写界深度を活かした写真だけではなく、様々な表現に挑戦できるレンズです。 まずは工場夜景の写真から。撮影したのは、夜中の3時...
続きを読む
538:軽装で出掛けるには最適のスナップレンズ『SIGMA Contemporary 45mm F2.8 DG DN』

538:軽装で出掛けるには最適のスナップレンズ『SIGMA Contemporary 45mm F2.8 DG DN』[2019年10月16日]

絞り:F4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7 III + SIGMA Contemporary 45mm F2.8 DG DN(ソニーE用/フルサイズ対応) SIGMAContemporary 45mm F2.8 DG DN 『SIGMA Contemporary 45mm F2.8 DG DN(ソニーE用/フルサイズ対応)』は、シグマが提案する新しいフルサイズミラーレス専用標準レンズです。全てにおいてベストバランスが追求されています。50mmではなく45mmであることに、シグマのこだわりを感じます。 このレンズを手に...
続きを読む
TAMRON 17-28mm F2.8 Dilll RXD

537:毎日持ち歩きたくなる超広角ズーム『TAMRON 17-28mm F2.8 Dilll RXD』[2019年09月24日]

焦点距離:17mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 露出補正:+1 / 使用機材:SONY α7III + TAMRON 17-28mm F2.8 Dilll RXD TAMRON17-28mm F2.8 DiIII RXD 超広角ズームレンズ『TAMRON 17-28mm F2.8 Dilll RXD』は、ズーム全域でF2.8と明るいにもかかわらず、軽量コンパクトに仕上がっています。首から下げて散歩するのも苦になりません。特に街撮りや旅行などで幅広く活躍してくれそうです。SONYのフルサイズ機に対応しているので、...
続きを読む
Canon EOS 90D

536:APS-C一眼レフの完成形『Canon EOS 90D』[2019年09月21日]

焦点距離:50mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:1600 / 使用機材:Canon EOS 90D + EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM CanonEOS 90D ミラーレスカメラが普及し始めた現在、Canonから新しい一眼レフカメラが登場しました。それがAPS-C一眼レフEOS 80Dの後継機として登場したAPS-C一眼レフEOS 90Dです。 EOS 80Dが発売されたのは2016年3月。3年の時を経て誕生したEOS 90Dは格段に進化したカメラとなっています。有効画素数は2420万画素から3250...
続きを読む