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絞り:F2 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

VoigtlanderAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

長野県に創業し、今年60周年を迎えるコシナからマイルストーンとも呼べる一本がリリースされました。フォクトレンダーで最も高い光学性能を持つレンズに与えられる「APO-LANTHAR」の名を冠した『APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』です。今までもE-mount向けMFレンズとして『MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical』や『MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5』を作ってきたコシナですが、新たに「フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ」として打ち出してきた本レンズ。先に挙げた2本も大変素晴らしく、 撮影したスタッフが思わず購入してしまったほどです。今回はこのAPO-LANTHARを6100万もの高画素を持つα7RIVと共に、期待を胸に撮影に臨んで参りました。どうぞ、ご覧ください。

  
Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount
絞り:F2 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

まずは続けて2枚ご覧いただきましょう。金属と生花、全く異なる被写体のそれぞれの質感をよく捉えています。ドアノブは触れれば少しひんやりとし、経年で生まれた塗装ハゲで少しざらざらしていそうだなというイメージが湧いてくる程です。そのまま少し上の方に目を動かすと乾いたペンキのひび割れなども見てとる事が出来ます。

絞り:F2 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:160 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

APO(アポ)の名が付くように、このレンズもまたアポクロマート設計のレンズとなっています。ピント面前後の紫や緑の色ズレである軸上色収差を徹底的に抑え込んでいますが、実はこういった設計はモノクロ撮影でも効いてきます。色のズレが殆んど無い事で特にハイライト部分のエッジに出る滲みがなくなり、より鮮明に目の前の風景を描きこむ事ができます。

絞り:F2 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

近しい距離を持ったAPO-LANTHARとして『MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical』がありますが、今回はマクロレンズではないためコンパクトさが際立ち、特筆すべきは40%近くにもなる大幅な軽量化を果たしている事。マニュアルレンズとしてのフィーリングはそのままにハンドリングしやすいサイズなっています。α7RIVがバッテリー込みで約665g、本レンズは約365gという事でほぼ1kgでこの画が楽しめてしまうのです。余談ではありますが65mmと同様の方が光学設計をされているそうです。

Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount
絞り:F2 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

絞り:F2 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

洋館の中に差し込む光が印象的だった一枚。かなり強い逆光が窓越しに入り込んできているため多少のフレアはあるものの、嫌な印象は全くなく、むしろ全体の階調に良い影響を与えているように感じます。窓周辺の嫌な色収差もなく、カーテンに当たるハイライトをよく見ると布地の凹凸まで見えてしまうのだから驚きです。

Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount
絞り:F2 / シャッタースピード:1/25秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

レンズによっては露骨に色滲みが発生するシーンですが、『APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical』ならランプの柔らかい光までも美しく表現してくれます。後ボケも程よく量感の残る気持ちの良いボケだと感じます。

Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount
絞り:F2 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

苔むした岩の上に落ちる紅葉を撮影最短距離付近でアプローチ。マクロレンズではありませんが、45cmまでは寄ることが可能です。近接撮影でも描写が乱れる事は殆どありません。

絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

風に揺れる穂にピントを合わせていますが、ミラーレス一眼の場合レンズから入ってきた像がセンサーで結像しそれをそのままEVFや背面液晶でプレビューすることになります。カメラ本体側の表示部の画素数もあるとは思いますが、レンズ側も大変気持ちよく解像するためピント合わせもかなり楽に行うことができました。

Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount
絞り:F2/ シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:400 / 使用機材:SONY α7R IV + Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical

Voigtlander (フォクトレンダー) APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-Mount

標準レンズのマスターピース

新しいアポランターが出ると知った時から、予想していた結果が得られた撮影でした。フォクトレンダーで最も光学性能が高いレンズに与えられる名を背負う者として、アポランターをアポランターたらしめる実に素直で端正な描写。布、植物、金属、ガラス、水、丸い物が丸く、四角い物が四角く写る。それらが反射し、自ら放つ光を余すことなくそのまま撮像素子へ届ける光学設計。聞けばシンプルですが言うは易く行うは難し。全ての要素を高次元でまとめ上げなければいけません。コシナが培ってきたレンズ技術を惜しみなく投入し、最高レベルの描写性に到達した本レンズを使用できるのはEマウントユーザーだけに許された特権と言っても過言ではないでしょう。それ程に本当に、本当に良く写るレンズです。


Photo by MAP CAMERA Staff






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[Category: Carl Zeiss & Voigtlander|掲載日時:2019年12月20日 08:30:00 PM]

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