レンズの中には「特殊」な写りをするレンズがいくつもありますが、その中でも魚眼レンズ、フィッシュアイレンズと呼ばれる超広角レンズは最たるものでは無いでしょうか。グニャリと曲がる直線、強烈なパースと誇張される被写体との距離は、ファインダーを覗くまで捉える事の出来ない、一種独特な視覚世界です。更にこのレンズはフィッシュアイ・ズームレンズ!10~17mm域のズームとその差7mmですが、覗いているとかなり大きな違いです。持ち運びやすいコンパクト設計のこのレンズ。日々の撮影の隠し味に良い1本なのでは無いでしょうか。
のしかかって来るような迫力あるパース。逆光にはかなり強く、盛大に太陽を入れてもゴーストの発生は非常に少ないものでした。
撮影した画像をプレビューで見て、「こんな風に写るんだ!」と驚いてしまうようなこのレンズ。一見何気ない被写体でも、様々な側面、見方によって、その印象がガラリと変わる。そんな写真の面白さを再発見させてくれそうです。ぜひ撮りなれた場所で撮影してみてください。こんな景色もあったんだ!と思わせてくれる事、必至だと思います!
周辺に近づくにつれ、湾曲はグッと大きくなります。逆に中心ではかなりしっかり描写するので、この差を生かすと面白い描写が期待できそうです。
まさに日常から非日常の世界。撮っていて楽しい事は言うまでもありません!大体のレンズの焦点域が揃ってきた方、もしくは撮りなれた被写体にスパイスを効かせたい方、ぜひともお勧めのレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff