絞り：F9｜シャッタースピード：1/100秒｜ISO：125｜露出補正：-0.7｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ニコン D3200は、有効画素数約2,400万画素・ニコン自社開発のCMOSセンサーを搭載したハイスペックとも言えるエントリーモデルだ。3,600万画素のD800/D800E、旧製品となってしまったが2,450万画素のD3Xに次ぐ高画素機となる。画像サイズは6016×4000ピクセルとなり、A2サイズに短辺を合わせると約240dpiの解像度でのプリントが可能だ。
もっとも、エントリーモデルと言うこともあり、用途的にはL判や家庭用プリンターによるA4印刷がメインとなる。この場合、D3200は驚異的なトリミング画質を持つ。300dpiのA4印刷なら元画像から画像劣化無しで約2.7倍のトリミングが可能となる。これなら、望遠レンズや超望遠レンズを所有していないユーザーでも迫力のある写真プリントが楽しめるだろう。
絞り：F5.3｜シャッタースピード：1/250秒｜ISO：100｜露出補正：0｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り：F5｜シャッタースピード：1/250秒｜ISO：100｜露出補正：-0.7｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り：F3.5｜シャッタースピード：1/30秒｜ISO：4500｜露出補正：0｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ボディーは小さく、重さも約505gと軽い。サイズ感的にサブ機としても良い、なにより高画素で得られるメリットもある。画質は、過度な画像処理で塗りつぶしたようになっておらず、ただの高画素機ではないニコンらしい素直な写真となっている。まさに、高画素化によるデメリットを特に感じない、新世代のカメラに仕上がっている。
そして、ピントの合った部分は解像感があり画像処理だけではないCMOSセンサーの性能の良さも感じ取れる。尚、撮影にはキットレンズであるAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRを使用している。
この自然な画質は、高ISO感度時のノイズリダクション処理をみると傾向がわかる。カラーノイズを抑制するが、輝度ノイズに関しては極端な処理を加えていないようだ。これによって、ディテールの消失を最小限に抑えることができ、高感度でも解像感のある写真に仕上がるのだ。上に掲載した写真は、ISO4500というかなりの高ISO感度となっているが十分実用の範囲だ。エントリーユーザーに優しいブレ防止につながるISO AUTO機能、この上限値をISO6400までに設定しても実用的な写真が楽しめる。
絞り：F5.6｜シャッタースピード：1/800秒｜ISO：100｜露出補正：0｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り：F5.6｜シャッタースピード：1/1250秒｜ISO：100｜露出補正：-1｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り：F6.3｜シャッタースピード：1/160秒｜ISO：100｜露出補正：-0.7｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
絞り：F5.6｜シャッタースピード：1/800秒｜ISO：100｜露出補正：-0.7｜使用機材：Nikon D3200 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
前機種であるD3100から引き継いだエントリーユーザー向けの「ガイドモード」が見やすく・分かりやすくなり、カメラの質問に答えるだけで細かい撮影セッティングが完了する手軽さを評価したい。そのほか強化されたフルHD（1920×1080ピクセル）の30p動画撮影機能や、システムを見直してデザインされ更に使いやすくなったボタン配置など、D3200はエントリー機としてみるには実に贅沢なカメラと言える。
Photo by MAP CAMERA Staff
使用機材：Nikon D3200 +AF-S DX 18-55mm F3.5-5.6G VR
