絞り:F1.7/ シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN
SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN
今回のKasyapaでは、2017年11月22日発売予定の『SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN』をご紹介いたします。
昨年発売された『Contemporary 30mm F1.4 DC DN』に次ぐ大口径レンズシリーズの第2弾ということで、前レンズが人気だっただけに本レンズの登場を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
冒頭の写真は、スワロフスキーで出来たツリーを撮影した1枚です。日中の撮影だったため、クリスタルが太陽の光を受けて放つ様々な色が大口径レンズならではの大きなボケに重なり、とても幻想的な1枚に仕上がりました。
また、細かい被写体であるのにも関わらずしっかりと一粒だけを捉えてくれたのも嬉しいポイント。本レンズはファストハイブリッドAFにも対応しているので、ソニーEマウントデジタルカメラで使用した際は優秀なAF性能が存分に発揮されました。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN絞ってもフラットな画にならないのがシグマレンズの良いところですが、せっかくの大口径レンズなので今回は開放での写真が多めです。AF性能が良いので開放でもピント合わせに苦労することがありません。
絞り:F4/ シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN朝のラッシュを終え、少し人もまばらになり始めたホームを上から撮影。開放の時よりもさらにシャープで緻密な描写を見せてくれました。
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:125/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN今年は例年よりも落葉が早いような気がします。この日訪れた公園も、例に漏れず常緑樹以外の木々はほとんど葉が無い状態でした。サクサクと落ち葉を踏みしめる音が公園のいたるところから聞こえてきます。
公園の中にある池を少し覗いてみると、そこにもたくさんの落ち葉が。静かに揺らめく水面がまるで鏡のように周りの物を映しこんでいる様がとても美しかったので、思わずカメラを向けました。画がごちゃごちゃしてしまうのでは…と一瞬不安が頭を過りましたが、仕上がりを見てそんな思いもどこかへ吹き飛んでしまいました。シグマならではのシャープな描写に助けられた1枚です。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN最短撮影距離が25cmと短めなので、被写体をクローズアップした撮影も得意としています。ボケの大きさも相まってか、とても広角レンズで撮影した写真とは思えません。
今回使用したα6500では換算で24mmでしたが、マイクロフォーサーズ機では換算で32mmと準広角相当になりますので、さらに寄った画を得ることが出来るでしょう。
絞り:F2.2/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN「Artラインに匹敵する高画質」と謳っているだけあって、描写力には申し分ありません。携帯性に特化した「Contemporary」シリーズでありつつも、画質にも妥協することは無い。シグマらしいと言えばシグマらしいですが、それにしてもなんて欲張りなレンズなのでしょう…。
絞り:F8/ シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN本レンズはレンズの大きさの割にフードが大きく、そのぶんフレアやゴーストを徹底的にカットしてくれています。このように強い光を受けても影響は0に等しく、撮影の際にゴーストを防ぐために試行錯誤する必要もありません。また、フードの根本には滑り止めのラバー加工がされている等、細かなところまで工夫が施されている点も素晴らしいの一言。画質・性能の面はもちろん、多少粗く扱ってもびくともしない堅牢性は頼もしい限りです。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN花壇に咲いていた綺麗なピンク色をしたバラ。ピント面から奥に行くにしたがってのなだらかなアウトフォーカスがとても美しいです。
絞り:F2.8/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DNバラの植わっている花壇の前には、アンティーク調の建物が。建物に使われている様々な素材感も見事に描写してくれました。また、広角レンズで起こりがちな周辺の歪みもほとんど気にならない程度まで抑えられています。
絞り:F1.6/ シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN撮影をした日がちょうど七五三の日だったので、神社の境内はたくさんの家族連れで賑わっていました。
本レンズの重量は約405gと軽量なので、お子さんの記録写真を残すのにもちょうどいいサイズ感です。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DNせっかくの大口径レンズということで、夜の街にも繰り出しました。夜の撮影だとより大口径レンズの恩恵を感じることが出来ます。闇夜に溶け込んでいく美しいボケがたまりません。
絞り:F1.4/ シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100/ 使用機材:SONY α6500 + SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN途中から少し雨が降ってきてしまいましたが、本レンズには簡易防塵・防滴機構が採用されているため、後でしっかりとお手入れをすれば問題ありません。マウント部にシーリング加工が施されているので、カメラへの装着やリアキャップをはめる際に「ギュッ」と密閉された手ごたえを感じることが出来ます。
細かなところまで工夫が凝らされた逸品
同じメーカーの製品ではないかと錯覚してしまうほど、α6500の梨地加工に本レンズのマットな質感が非常に良く合います。個人的に本レンズのディティール面でおすすめしたいのが、本レンズはまっすぐな筒状ではなくピントリングとマウント部分の間に僅かに傾斜が付いているということ。そのおかげでよりレンズが手にフィットする感覚を味わうことが出来ました。
そして、高級感のある出で立ちからは想像もつかないほどのリーズナブルさも魅力のうちの1つです。レンズの明るさや画質のことを考えると、相当コストパフォーマンスの高いレンズであると言えるでしょう。
Photo by MAP CAMERA Staff