475:『PENTAX K-1 Mark II』

2018年04月20日

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:200

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + FA31mm F1.8 AL Limited

PENTAX K-1 Mark II

ペンタックスファンの夢を実現させたフルサイズ機『K-1』の登場からちょうど2年、その後継機と言える新しい機種が遂に登場しました。今回のKasyapaは2世代目へと進化した『PENTAX K-1 Mark II』のご紹介です。

カメラ好きの中でも“熱いメーカー愛”を人一倍持っている方が多いペンタックスユーザーへ向けて送り出してきた『PENTAX K-1 Mark II』。先代と外観を比べただけでは違いがわかりづらいモデルチェンジではありますが、これはペンタックスが“K-5 からK-5II”や“K-3からK-3II”でも行ってきたような性能面の向上と熟成に重きを置いたモデルチェンジだと言えます。

一番の注目点は画像処理エンジンを一新したことにより最高ISO819200の超高感度と、超高精細画像である“リアル・レゾリューション・システム”の手持ち撮影が可能になったことです。特にセンサーを1画素ずつずらしながら撮影する“リアル・レゾリューション・システム”を手持ちで撮れるなんて、今まで不可能だと思っていた事を実現し搭載してきました。フィルム時代からですが、他がやっていないアイディアや技術を積極的にカメラに投入する姿勢はさすがペンタックスと感心してしまいます。是非その進化を今回のフォトプレビューから感じていただければと思います。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:40mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:800使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

撮影を始めてすぐに感じたのが『PENTAX K-1 Mark II』のレベルの高い画質表現力。これはK-1と同じ3640万画素のセンサーなのですが、その性能をフルに出し切っている印象を受けました。そしてキットレンズである『HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR』もとてもいい写りをしてくれます。 しめ縄の解像感・立体感ともに素晴らしい写りです。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + FA31mm F1.8 AL Limited

今回はキットレンズに加えてペンタックスレンズの至宝とも言える『FA31mm F1.8 AL Limited』も持参しました。ピント面のキレと美しいフレア、そしてフルサイズボディだからこそ味わえる本レンズのボケ味は“レンズの持つ力”を改めて感じさせてくれます。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II

焦点距離:45mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:400使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:40mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR※手持ちリアル・レゾリューション撮影[手ぶれ補正モード]

手持ちで撮れる、超高精細画質。

ペンタックスの独自技術であるリアル・レゾリューション・システムは、通常の撮影では得られない超高精細を表現出来る技術です。本来ベイヤーセンサーは4画素からなるカラーフィルターの色情報(R・1/G・2/B・1)を演算し被写体の色を補完(予想)して写真にしていますが、リアル・レゾリューション・システムはセンサー自体を1画素ずつずらしながら撮影をして合成することにより、1画素で全ての色情報が得られる仕組みです。

この撮影機能はK-3IIより搭載してきたのですが、今までは三脚などでカメラを完全に固定しなければ超高精細が得られない機能でした。ところが今回『PENTAX K-1 Mark II』はそれを手持ちで撮影することを可能にしてきたというから驚きです。しかしミクロ単位でセンサーを動かすリアル・レゾリューション・システムをどうやって手持ちで?というのが率直な疑問でしょう。新たに加わった[手ぶれ補正モード]は今までのカメラ内でセンサーを動かして撮影するのではなく、なんと撮影者の“手ブレ”でセンサーが動くことを利用した新たなリアル・レゾリューション・システムだというのですからさらに驚きです。この発想の転換とそれを実現させた技術、さすがペンタックスです。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:95mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:12800

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

ISO12800を常用として使える、超高感度耐性。

最高819200という桁の違う超高感度を搭載してきた『PENTAX K-1 Mark II』。未知の領域までISO感度を上げてきた理由の一つには高感度全体の画質向上を意味しています。実際の撮影ではカタログ値ではない、本当に使える感度が一番重要になるのですが、メーカーは「ISO12800の高感度でも常用感度として使える位、画質が向上した。」と謳っていました。そこでISO12800に設定し、撮影をしたのが上の写真になります。若干のザラつきは感じられるものの、被写体のディテールや立体感、そして背後に掛けられた布の模様がくっきりと写し出されいるのがお分かりになると思います。『PENTAX K-1 Mark II』 ISO12800常用は偽り無しと感じました。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + FA31mm F1.8 AL Limited

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:105mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/25秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

深い緑が包む竹林の中を艶やかな着物姿で歩く女性。実は間違った露出で撮影をしてしまったミスショットです。データにも記載しましたが、焦点距離105mmでシャッタースピード1/25秒、しかも被写体は人物です。撮った直後に「やってしまった」と思ったのですが、背面液晶に映し出された画像を見て驚きました。女性2人がピタリと止まっていた瞬間でもあったのですが、着物の織り目までも見える描写は『PENTAX K-1 Mark II』の強力な5軸5段分の手振れ補正機構があったからこそです。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:63mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:12800

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

こちらの写真もISO12800の設定で撮影した高感度撮影です。色も形もここまで美しく表現してくれれば積極的に使用できます。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:105mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

『PENTAX K-1 Mark II』を使用して感じるのは、上がってくる写真の色の美しさ。ネイチャーフォトを意識している高コントラストと鮮やかな色彩は全カメラメーカーでもトップクラスの色表現だと感じます。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:28mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

丘のような低い山ですが、撮影のために久々に登りました。やはり『PENTAX K-1 Mark II』にはフィールドが似合います。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + FA31mm F1.8 AL Limited

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II 焦点距離:28mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400

使用機材:PENTAX K-1 Mark II + HD D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

光が差す森とシダの若葉。高精細に、そして鮮やかに、目で見た感動をそのまま写真にすることができました。『PENTAX K-1 Mark II』はそこにタフネスさを兼ね備えていますから、どんどんフィールドへ持ち出して写真を撮りたくなります。

PENTAX (ペンタックス) K-1 Mark II

革新と熟成、“フルサイズのK”。

『PENTAX K-1 Mark II』を使用してみて“正当進化”という言葉がしっくりくるモデルチェンジだと感じました。ユーザーが本当に必要としている機能や性能を革新的に向上させたといえばいいでしょうか、見た目以上に濃い内容の進化でした。特に手持ちで撮れるリアル・レゾリューション・システムは衝撃的。三脚の準備や撮影後の編集などの手間がなく、思いついたら即その場で超高精細画質が撮れる『PENTAX K-1 Mark II』は、同一の機能を搭載している他機種を大きくリードしたように思えます。何より「この機能で撮影をしてみよう」という気持ちが軽くなったのが大きいと感じます。今まで以上に撮影が楽しくなるはずです。

また、今までのK-1も『PENTAX K-1 Mark II』と同等の性能にアップグレードできるサービスが5月下旬より開始されます。

メイン基板を交換するという大胆なサービスですが、高感度・AF・性能が確実に向上するアップグレードです。

全てにおいて熟成という言葉が似合う『PENTAX K-1 Mark II』、メーカーがこだわって作り上げた非常に完成度の高いフルサイズ一眼レフでした。カメラという道具として間違えのない一台です。

Photo by MAP CAMERA Staff


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