使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
Nikon Z7
NIKKOR Z 24-70mm F4 S
衝撃の開発発表から早数ヶ月、ついにニコンからフルサイズミラーレス『Nikon Z7』が登場しました。一眼レフでは数々の頂点を築き上げてきたニコンが作るフルサイズミラーレス機とはいかなるものか、世界中のニコンユーザーのみならず、全てのカメラ好きが注目する一台だと言えます。今回のKasyapaは発売日を今月28日に控えた『Nikon Z7』をご紹介いたします。
今までの一眼レフから形が大きく変わった『Nikon Z7』ですが、手に持った瞬間にニコン機だと分かる感触はさすがカメラの歴史を作ってきたメーカーだと思いました。握りやすいグリップやボタンの配置はもちろん、手から伝わってくる堅牢性という名の“堅さ”。D850やD5で感じる高いボディ剛性をこの『Nikon Z7』からも感じることができます。
そして感動的だったのがシャッターです。シャッターボタンを押すと「カシャッ!」という歯切れの良い乾いた音と、縦走りシャッターの程よい感触が指に伝わってきます。カメラ好きの中でもシャッターとファインダーに特別なこだわりを持っている方が多いニコンユーザーですが、『Nikon Z7』のシャッター音はそういったユーザーの心にも響く仕上がりです。
一枚目はキットレンズとしても発売される『NIKKOR Z 24-70mm F4 S』を使用してのカット。『Nikon Z7』の4575万画素のセンサー性能もさることながら、解像力の高いレンズ性能に驚かされました。光学設計の自由度が広がったミラーレス機のメリットを最大限に生かした標準ズームレンズです。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
この『NIKKOR Z 24-70mm F4 S』はズーム全域で最短撮影距離0.3mという優れた近接撮影性能を持ち合わせています。高い解像力と滑らかなボケ味も相まって、まるでマクロレンズで撮影したかのような迫力ある構図が生み出せます。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
波打ち際で砂浜を撮影した一枚。砂の一粒一粒まで写し出す素晴らしい解像力です。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
焦点距離:43mm / 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
『Nikon Z7』のリアリティある描写はファインダーを覗いた時点で感じられます。ペンタプリズムガラスに変わって採用されたのは約369万ドットの高精細EVF。その場の空気まで感じられるようなクリアな見え味は、さすがニコンです。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
ニコン初となる手ブレ補正機構『カメラ内センサーシフト式VR』は5軸5段分の効果を発揮。このカットはテレ端70mmで1/25秒という低速シャッターで撮影したのですが、見事に手ブレを抑えてくれました。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
高画素センサーながら裏面照射型CMOSの採用により高感度は常用ISO25600まで使用可能です。天井に描かれた龍を撮影したこのカットはISO12800で撮りました。多少の色つぶれは感じられるものの、写真としては十分な描写です。
使用機材:Nikon Z7 + NIKKOR Z 24-70mm F4 S
最初にして、最高の一台。
『Nikon Z7』はニコンの本気を感じる素晴らしい一台でした。短い間の使用ではありましたが、ハイクラスの一眼レフの性能と堅牢性をぎゅっと小さくしてミラーレス機にしたような、完成度の高いカメラです。昨年ニコンは100周年を迎え、101年目となる2018年にこの『Nikon Z7』が登場してきたことは非常に感慨深いです。これからの時代を担う新しい基準として登場した『Z』、その偉大な一歩をこのカメラから感じることができました。
Photo by MAP CAMERA Staff