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522:『SONY FE 135mm F1.8 GM』

2019年04月21日

SONY (ソニー) FE 135mm F1.8 GM SEL135F18GM

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100

使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

SONY  FE 135mm F1.8 GM

ソニーがフルサイズミラーレス機という新たなジャンルを開拓して早5年半。初めは「専用レンズが少ない」と言われていたラインアップも充実し、今では最もレンズ選びが自由なマウントへと成長しました。そんな中、唯一ユーザーが未だ手放せないAマウントレンズがあります。それは『Sonnar T*135mm F1.8 ZA』、ボケ味とシャープネスのバランスが素晴らしく、被写体を浮き立たせるような描写はポートレートレンズの中でも最高峰と呼べる描写を持ったレンズです。今回のKasyapaはその『Sonnar T*135mm F1.8 ZA』を超えるべく作られた待望の新レンズ『SONY FE 135mm F1.8 GM』のご紹介です。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100

使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

今回はベリーダンスを趣味にしている友人に協力してもらい、少し遠出をして撮影をしました。まずは春の木漏れ日の中を歩く一枚から。いつも撮影をお願いしていることもあって簡単な指示でイメージ通りにポーズを決めてくれます。まだ4月なのに日差しから初夏のような暖かさを感じられるようになりました。外で撮影するには良い季節です。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

ストールを手に踊りながらくるりと回った瞬間の表情を撮りました。滑らかなストールの前ボケ、後ボケの間から、ハッとするようなフォーカス面の美しさ。普段F2.8通しの望遠ズームを使うことが多いのですが、この写真はズームレンズでは撮れないと感じました。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:100使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

撮影のために友人が自前の小物をいくつか用意してくれました。くるくると回って動く姿を切り抜いた画です。背景が円形にボケて、幻想的な一枚になりました。今回の撮影の中でもお気に入りの一枚です。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100使用機材:SONY α9 + FE 135mm F1.8 GM

素早く、正確で、美しい。

『FE 135mm F1.8 GM』を使用してまず驚いたのが、AFスピードが本当に速い事。大口径の望遠レンズでよくあるフワッフワッとフォーカスが合う感じではなく、広角単焦点レンズのようにキビキビ動いてくれます。これは進化する瞳AFに対応するために駆動系も進化させたのでしょう。AFスピードは同クラスのレンズでは最速だと感じました。また、ボケ味が本当に美しいと感じたのも特徴の一つで、丸いボケの中まで滑らかです。通常非球面レンズを使用しているレンズの多くは、内側に年輪のような縞模様(輪線ボケ)が多少なりとも見えるのですが、本レンズにはそれがありません。ミノルタ時代から続く、どのような描写にすればポートレートが最も美しいかを徹底的に追求し、ソニーの最新技術で体現させたレンズが『FE 135mm F1.8 GM』です。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

続いてはカメラを『α7RIII』に変えて撮影をしてきました。枝から枝へ飛び回る小鳥がいたのでファインダーを覗きながら追いかけました。一瞬止まった隙を『FE 135mm F1.8 GM』は素早くフォーカスしてくれます。結像したファインダーから見えたのはシジュウカラ。羽毛まではっきりわかるピント面と美しい背景ボケが印象的です。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:800使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

これから迎える新緑の季節。光が当たった若葉の色に毎年感動し、思わずシャッターを切ってしまいます。この時も同じ気持ちでシャッターを切り、帰ってから写真をPCで確認をしたのですが、その写りにビックリしました。開放で撮影したにも関わらず、まるでマクロレンズのように葉脈をはっきりと写し出しています。

絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

絞り:F4 / シャッタースピード:1/180秒 / ISO:100使用機材:SONY α7RIII + FE 135mm F1.8 GM

最後は今の季節がピークの八重桜を撮影したカット。濃いめで少し重たい印象の花びらを、明るい女性的なイメージで撮りたかったので露出をギリギリまで上げて撮影しました。道を歩けばどこかしらに花が咲いている、撮影が楽しい季節になりました。

SONY (ソニー) FE 135mm F1.8 GM SEL135F18GM

SONY (ソニー) FE 135mm F1.8 GM SEL135F18GM

全ての135mmを超えるために生まれてきた一本。

今まで様々な中望遠レンズを使用してきましたが、ここまで欠点のないパーフェクトなレンズは初めてです。キレ味とボケ味を併せ持つレンズは他にもありますが、よく確認すると四隅が甘かったり、パープルフリンジが発生してたり、輪線ボケが目立ったり、AFが遅かったりと何かしらの弱点があり、それを「大口径レンズだから」と当然の事としてきたところがありました。しかし『FE 135mm F1.8 GM』はそのような弱点が全く見つからないのです。描写はもちろん、AFはストレスを全く感じないほど高速、レンズのサイズも一眼レフの同等レンズと比べれば小さくて軽い。さらに近接撮影も得意で画質の劣化も見られない。カメラ黎明期から続く伝統の135mmレンズの中でも最高峰と言える性能と描写性を持つレンズです。この『FE 135mm F1.8 GM』と最新の瞳AFを搭載したボディで撮影すれば、おそらく誰でも驚くような美しい写真が撮れる事でしょう。ポートレートレンズの歴史に新たな1ページが加わった瞬間を本レンズから感じました。

Photo by MAP CAMERA Staff

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