572:『Canon EOS-1D X Mark III』

2020年02月15日

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:400 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

CanonEOS-1D X Mark III

 

“Canon EOS-1D X Mark III”その名称を聞いたとき、新しい体験が待っていると確信しました。新開発の約2010万画素CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、最高約16コマ/秒の高速連続撮影性能、161点のAF測距点と拡大された測距輝度範囲。記録媒体には超高速な読み書きが可能で、理論値最大2000MB/sにも及ぶ「CFexpress type B」カードの採用。プロユースな高速通信機能は、『EOS-1D X Mark II』を大幅に凌駕し、瞬間を切り取る能力がまた一段と上がりました。また、5.5K RAW動画、Canon Logによる10bit記録など、CINEMA EOS譲りなその性能はハイエンドな映像制作も可能にし、スチル撮影、ムービー撮影において真の一大二役を実現した、“EOS-1”に相応しいカメラです。

手にした瞬間、最初に実感したのは「軽い」ということ。 『EOS-1D X Mark III』の重量は約1440g、一方、先代の『EOS-1D X Mark II』は1530g。僅か90gの差なのですが、こんなにも変わるものかと驚きました。それと同時に、金属の冷たさが手に伝わる「ひんやり感」も軽減されています。おそらく塗装か何かが変更されたのかと思いますが、冬季や寒冷地での撮影の際に手に優しいのはとても嬉しい変更点です。そしてシャッターにはミラーショックを低減する「ソフト動作」機能が採用されています。通常のシャッターショックも軽減されている為、低速シャッター時のブレの低減に繋がります。そんな『EOS-1D X Mark III』で多くの「瞬間」を写しましたのでご覧ください。

 

 

焦点距離:35mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF35mm F1.4L II USM

 

富士山はどの角度から眺めるのがお好みでしょうか。これは静岡県富士宮市、朝霧高原付近から観る姿です。

Mark IIから搭載されたファインダー内の水準器により、手持ち撮影における風景写真も楽にこなすことが可能です。

 

焦点距離:170mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF70-200mm F2.8L IS III USM

 

 

焦点距離:135mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF70-200mm F2.8L IS III USM

 

 

焦点距離:70mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:30秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF70-200mm F2.8L IS III USM

 

迫力のある滝をあえて俯瞰で、滝つぼも絡めて撮影しました。NDフィルターを用いて露光し水の動きを表現しています。

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:2000 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

続いては、野鳥の撮影にも挑戦です。

新型センサーはバランスの良い2010万画素。近年の超高画素センサーと比べれば、やや控えめな印象の画素数ではありますが、毛の1本1本まで非常によく表現されています。

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:500 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

次に捉えたのは、茂みの中で佇むツグミです。『EOS-1D X Mark III』のAF測距点は、先代の64点から191点へと大幅に進化。それにより、細かい動きに対しても非常に滑らかに追従するようになりました。今までは難しかった繊細なピント合わせが容易に出来るようになったのは嬉しいポイントです。

 

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:1250 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

こちらはアオサギが羽をバタつかせる姿を確認してからカメラを起動しましたが、間に合いました。流石フラグシップ機と思わせる起動の速さと操作のレスポンスの良さです。

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:1600 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III +EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II + エクステンダー EF2X III

 

 

焦点距離:70mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:320 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF70-200mm F2.8L IS III USM

 

成田空港の外周では、着陸する航空機をダイナミックな構図で撮影することが可能です。このようなシーンで「自動選択AF」を使用すると、従来は航空機の下部、中央付近にピントが来ることが多かったですが、『EOS-1D X Mark III』はAF演算能力の大幅アップにした事で、航空機の動きに合わせてカメラを振ると、しっかり機首に追従出来るようになりました。また、遠距離で測距が安定しにくかった被写体や、かげろう発生時、遠ざかる被写体に対する追従にも有効との事で、まさに航空機や、モータースポーツの撮影時にその進化を体感できます。

 

焦点距離:400mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:320 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF200-400mm F4L IS + エクステンダー EF1.4X III

 

 

焦点距離:394mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:320 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF200-400mm F4L IS + エクステンダー EF1.4X III

 

一際目立つ機体がやってきました。Scoot(スクート)航空はシンガポールに拠点を置く格安航空会社で2012年に運航を開始しましたが、近年多くの航空会社が誕生している事で様々なカラーリングの機体を目にすることができます。このSCOOTも奇抜な塗装の1つ。B787の丸みを帯びた機体に全身黄色のカラーリングはどこか可愛らしさもあります。

 

焦点距離:1000mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:500 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF500mm F4L IS II USM + エクステンダー EF2X III

 

メディアなどで話題の“新しい飛行経路”をいかした構図で撮影しました。夏の五輪における国際線の増便を前に、羽田空港では新しい飛行経路が設定され、特に南風の際、この様にいままでは撮ることの出来なかった構図で航空機を撮影する事ができます。一例ではありますが、臨海部の高層ビルを背景に滑走路へアプローチする機体を収めました。

 

焦点距離:26mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:400 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF16-35mm F2.8L III USM

 

明暗差が激しい夕暮れ時に撮影をしました。ダイナミックレンジが広く階調性が豊かなのが分かります。階調の分解能力が高いので、風景写真を現像するとその凄さを実感できます。

 

焦点距離:90mm / 絞り:F5 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 使用機材:Canon EOS-1D X Mark III + EF70-200mm F2.8L III USM

 

逆光耐性が良くなったと評判の「EF70-200mm F2.8L IS III USM」と組み合わせました。フレアやゴーストが殆どなく、II型からの確かな進化を体感する事が出来ます。

Canon EOS-1D X Mark III

 

Canon EOS-1D X Mark III

 

デジタル一眼レフの究極の形

 

年々減少している一眼レフの出荷台数、そして新たなスタンダードとなったミラーレスと、『EOS-1D X Mark II』が登場した2016年以降、カメラ業界は大きく変わろうとしています。そんな中で誕生した一眼レフの頂点、『EOS-1D X Mark III』は一眼レフの今後にどの様な影響を及ぼすのでしょうか。

筆者はというと、先代の『EOS-1D X Mark II』をその発売日に購入した、根っからの一眼レフユーザーでした。しかしここ2年程はミラーレス一眼と一眼レフを併用する中で、だんだん一眼レフの出番が減っていたのが事実です。しかし、この『EOS-1D X Mark III』のファインダーを覗いて撮影をした時、一眼レフの良さを再認識する事となりました。光学ファインダーで観る「被写体の美しさ」「躍動感」など、生の被写体をリアルタイムで視認し追いかけられるのは、光学ファインダーだけのアドバンテージであり、動体撮影には最適なシステムだと改めて思います。

日進月歩のデジタル技術によりカメラの形が変わろうとしている今だからこそ、このファインダーを覗いてほしい。『EOS-1D X Mark III』はそんな一台です。フラッグシップに相応しい、素晴らしいカメラでした。

Photo by MAP CAMERA Staff

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