EOS Rのシステムの発表と同時に開発発表された 『Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM』が遂に発売されました。『Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM』と同じく全長可変式のズーム機構を採用しており、三脚座を除いて『Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM』よりも約200gの軽量化に成功しています。レンズ構成は14群20枚、UDレンズ・スーパーUDレンズの他にもASC(Air Sphere Coating)を採用しゴーストフレアにも万全の対策。画質に一切の妥協のない超望遠レンズ、『Canon EOS R5』と組み合わせたAF性能も併せてぜひご覧ください。
鮮やかな羽の色。500mmテレ端の最短撮影距離で撮影をしてみました。最短撮影距離はテレ端で約1.2mですがここまでクローズアップすることが可能です。
この時勢でショーが中止になっていたのですが、飛行練習中に偶然立ち会うことができ撮影させてもらいました。ちょうどこっちを見ている瞬間に撮影。『Canon EOS R5』は動体へのAFも瞬時に反応し撮影したい瞬間を撮り逃しません。
さらに飛行中のフクロウを連写。一度フクロウを認識すれば、しっかりと追従してくれました。まだ使いこなせていない状態でも、動体撮影のレスポンスの良さを実感することができます。
まるで威嚇されているかのようですが、アクビをしているミーアキャットを撮影。ファインダーの遅延もほとんど感じることはなく、見えたままの世界を捉えることが出来ました。
動物園から海の見える町へ。うっすらと輪郭を描く入道雲と散歩する通行人。望遠レンズは全景を撮るにも歪みが少なく、すっきりと気持ちのいい線を描いてくれます。
手前のボケ感と、海上に無数に生まれた玉ボケ。それぞれの被写体の圧縮された距離感が面白く採用しました。私達の視覚にはない超望遠レンズの写りは、時に予想だにしなかった画を生み出すことがあります。
超望遠なれどさすがは「L」レンズ。雑味がないクリアな写りです。
波乗りを狙うサーファー。超望遠レンズを持ったら一度は収めたかった被写体。瞬時に被写体を捉え、追尾するAF性能を搭載した『Canon EOS R5』と手持ちで運用することが全く苦にならない『Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM』の組み合わせは、プロフェッショナルな環境でも素晴らしい働きをしてくれるはずです。
逆光時でもしっかりと出るコントラスト。どんなシチュエーションでも信頼して挑めるレンズです。
美しい夕焼けの空。超望遠は圧縮効果を活かした風景写真が魅力の一つですが、広いフィールドなら100mmワイド端で全景を取り込んだ風景写真もいいと感じました。
新時代の超望遠ズームレンズ
既に発売されている『RF600mm F11 IS STM』や『RF800mm F11 IS STM』などRFマウントという新しい舞台で次々に意欲的なレンズを発売していますが、今回はさらに「100-400mm」で定番化した超望遠ズームに一石を投じる形となった『Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM』。「200gの軽量化」は単に重量の違いだけではなく、サイズ自体が小さくなったおかげで肩掛けで持ち歩く際の負担がとても減りました。レンズにとって永遠の課題とも言える高解像と携帯性の両立。その答えの一つを出した『Canon RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM』の写り、ぜひ確かめてみてください。
Photo by MAP CAMERA Staff