大口径の標準単焦点レンズ『Panasonic LUMIX S PRO 50mm F1.4』が好評を博しています。パナソニックの「LUMIX S」といえば優れた描写性能に定評があり、中でも当レンズは「描写性能を追及したLUMIX Sシリーズを象徴する新世代標準レンズ」と位置付けられています。立体感と質感の圧倒的な描写に期待し、同じくパナソニックのS1Rに合わせて撮影に出ました。
レーシングカーをリア側から撮りました。なんてかっこいいんでしょう! 実は筆者は大学生時代に国内A級ライセンスを取得し、サーキットを走っていた時期があります。当時もカメラマンのアルバイトをしていましたが、サーキットは筆者にとっては走る場所であり、手に握っていたのはもっぱらカメラではなくハンドルでした。もっと撮っておけばよかったとちょっぴり後悔しています。
50年の歴史を持つフェアレディZのプロトタイプが発表されました。展示場には新旧Zが……!かつてZに乗っていたこともあり、この並びには鳥肌が立ちました。離れて停まっていましたが、ここは2台一緒に撮るのがドラマチックです。選んだフレーミングはロングノーズ越しの最新プロトタイプ。最高の眺めです。
大規模なミニチュアがありました。東京や神奈川の街が再現されており、ここにもあそこにもKasyapaの撮影で行ったなと思い返しながら眺めます。
ミニチュアの街の中を電車が走っていたので、シャッタースピードを上げて捉えます。最短撮影距離で撮ると、街の灯りがカラフルな玉ボケとなり幻想的な雰囲気に。
場所は変わって、ここは古い船の中。貸出図書の本棚を見ていると、「ドン・キホーテ」に目が留まりました。古びた本が並ぶ中でも、ひと際状態が悪かったからです。冒険の話ですし、海を冒険する船員に人気だったのかもしれないと想像します。
街中に溢れるメッセージの意味を考えてみるのが好きです。歩いていると「CHANGE the WORLD」の文字が心にスッと入ってきて、しばし立ち止まります。社会的なメッセージかと思いきや、その上下には「GET UP EARLY」「STAY UP LATE」と書かれていることから、どうやらもっとライトな意味のようです。メッセージは受け手次第。心の引き出しにストックしました。
撮影に集中していると、日はとっぷりと暮れてすっかり夜のムードに。大口径なので夜でもシャッタースピードを落とさなくてよいのが嬉しいところです。滑らかに踊る炎を眺めクールダウンしながら、テーブルに食事が運ばれてくるのを待ちます。
圧倒的な描写性能を誇る大口径標準レンズ
撮っているときも写真を見るときも、ストレスがないのがよいと思いました。例えば使いやすいけれど画質がイマイチ、描写はいいけれど取り回しに難があるなど、全てが揃うのは意外と難しい中、当レンズのパフォーマンスは素晴らしいの一言でした。大口径であることから夜の撮影でも頼りになり、またたっぷりとした高画素機のS1Rとの相性も良好。今回はスナップでしたが、次はポートレートや風景など、どこへでも持ち出したいレンズです。ぜひお手に取っていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff