マクロレンズ『Canon RF85mm F2 MACRO IS STM』をご紹介します。小型・軽量の中望遠レンズで手ブレ補正機能付き。開放F値F2という大口径なので、ボケ味を生かした撮影をすることができます。85mmはスナップやポートレートにも重宝する焦点距離で、様々な場所での活躍が期待できます。どんなボケ味なのか、どれだけディテールをクローズアップできるのかワクワクしつつ、『Canon EOS R6』に合わせて街を歩いてきました。
カメレオンが展示されていました。アクリル板越しにレンズを向けると、こちらをまじまじと見つめ返してきます。瞳の中の黄色いサークル、そして周囲の粒々まで細かく描かれました。
お次はアロワナ。撮影しているとやはり泳ぎながらこちらを見つめてきます。魚とレンズの間にはアクリル板と水がありますが、それを感じさせないくらい精細な写りで、まるで目の前の宙を泳いでいるかのよう。
誰もいない野球場。反対側のベンチエリアを望みます。多くの人で賑わう場所が無人だと、静寂が一段と淋しく感じます。
野球場を見学するスペースに、教室にあるような机が置いてありました。中望遠らしい奥行の圧縮とスッキリとしたボケでどこかノスタルジックなこの景色を表現します。
密集して咲いている赤い菊の花。開放でピントを薄くすると背景には色のグラデーションの世界が広がりました。
渡り廊下を子どもたちが走っていきます。開放F値2という浅いピントでもR6との組み合わせでたやすく捉えることができました。日差しを受け伸びる影の長さから、冬の午後に撮られた写真であることがわかります。
重い雲に隙間ができた瞬間、仏像に後光が射したような有難い気持ちになりました。Canonの瞳オートフォーカスは仏像にも有効です。
参道を歩いているとトントトン、トントトン、という気持ちの良いリズムが聞こえてきました。見ると飴屋さんの店頭で職人さんが飴を切っています。切らないときもリズムを続けるために包丁でまな板を叩いていました。写真を拡大すると手元の周りに白い粉が舞っているのがわかります。
参道にはだるま屋さんがいくつもありました。その中の一店の店先に珍しいだるまさんが置いてありました。なんとアマビエのだるまさんです。色合いもお顔もとても素敵だったので、ひとつ買って帰りました。疫病が退散し平穏な日々が戻りますように。
お寺を後にして遅めの昼食をとる場所を探します。おいしそうなハムが下がったバルがあったのですが、この日はもう閉店してしまったとのこと。他をあたるとします。
良さそうなお店に入りカウンター席に座わると、目の前にあるレモンを漬け込んだお酒の瓶に釘付けになりました。仕事中のため残念ながら飲むことは叶いませんでしたが、いかにも美味しそうな色をしており見とれます。
しばし待つと馬のお寿司が運ばれてきました。手前から赤身、えんがわ、極上赤身。それぞれを主役にした写真を撮っておき、一番おいしかったものが主役になっている写真を採用することにします。
カラフルなクリスマスツリーが飾られていました。一体どんなオーナメントなのだろうと近づくと、プラバンに手形が描かれていました。近所の小学生たちの作品だそうです。ライトアップされているのを離れて見てみるととても色鮮やかで個性的。唯一無二の素敵なクリスマスツリーです。
マクロ撮影「も」楽しめる中望遠
マクロレンズというとまず接写を思い浮かべるかもしれませんが、マクロ撮影「も」できる便利なレンズであるということを改めて実感しました。当レンズは開放F値2というとても明るい中望遠ハーフマクロレンズ。一般的なレンズの表現に加え、大きく詳細に写したければ寄れますし、背景をボカしたければ溶けるほどボカすことができます。手振れ補正も付いており至れり尽くせり。花は撮らないからなどと敬遠してしまうのは勿体ないレンズなのです。このレンズが活躍するシーンは想像以上に多いので、コストパフォーマンスに優れると感じます。ぜひお手に取っていただきたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff