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263:『Canon EF16-35mm F2.8L II USM』

2015年01月13日

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

Canon EF16-35mm F2.8L II USM

今回はCanonの大三元レンズとも言われている『Canon EF16-35mm F2.8L II USM』のご紹介です。 ユーザーから絶大な支持を得ている本レンズは発売から今年で8年目を迎えます。昨年『EF16-35mm F4L IS USM』が発売されましたが、やはり開放F2.8という数字は大きな魅力。改めてその実力を確かめるべく、試写へ向かいました。

まずは昼間の逆光という条件でF8で撮影。立体感と奥行きが感じられます。シャドウ部までしっかりと描写しており、解像度もさすがLレンズ。若干のフレアはみられますが、冬の強い西日を斜めに浴びて、この描写力ですから超広角ながら逆光にとても強いレンズです。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F4 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

最短撮影距離は0.28m。テレ側が35mmまでありますので28mmや35mmが常用の方には非常に使いレンズと感じました。 近接撮影でのボケ味も美しく、解像力も十分。風景だけでなくポートレートを含めた日常のスナップなどでも活躍してくれると思います。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

吊り橋をダイナミックに切り取ってみました。こうした表現ができるのも超広角レンズならではです。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

レンズの使用感に関してですが、鏡筒自体は他のズームレンズとそれほど変わらない太さなので操作性も良好でAFも素早く静かに動作します。超広角レンズですので前面はぐいっと広がり、フィルター枠は82mmの大口径。風景写真を撮る方にとってF2.8の超広角レンズながらNDやサーキュラPLフィルターが付けられるのは大きなメリットです。明るい広角レンズは大きくて重いレンズが多い中、本レンズの重量は640g。F2.8の明るさを考えれば軽量なレンズと言えるかもしれません。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

絞り開放での撮影。広角端16mmで撮影したのですがボケが生み出す独特の立体感が特徴的です。四隅の減光・流れは感じられますが開放付近でのクセであり、少し 絞ってしまえば改善されます。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

こちらは同じ絞り開放でも望遠端35mmで撮影しました。開放ながら中央部の解像力はかなりのもの。吹き上がる水の動きと透明感を見事に写し出しています。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/1600秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

広角レンズの特性を生かし、構図をすれば、このレンズでしか撮れない写真が撮れると思います。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

冬は影が美しい季節です。長く伸びる影も広角レンズを使用すれば奥行きのある切り取り方ができます。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

頭上に複雑に広がるパイプと配線。この写真は日中の手持ち撮影でしたが、夜の工場夜景などで使用してみたいレンズだと感じました。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F4 / シャッタースピード:1/20秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

暗い螺旋階段を下から見上げて撮影。フルサイズ一眼レフで手持ち1/20秒はなかなか厳しい撮影でした。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon EOS 5D MarkIII + EF16-35mm F2.8L II USM

トリック写真のようなシンメトリーの構図。鏡面になっていたオブジェを利用しました。この写真も広角レンズだからこその空間表現です。

Canon EF16-35mm F2.8L II USM

『Canon EF16-35mm F2.8L II USM』は年月を感じさせない素晴らしい広角ズームレンズでした。 開放付近のクセは多少あるものの、そこもレンズの個性として作品に生かせば被写体をより際立たせる写真が撮れるはずです。 普段広角をほとんど使用しない筆者でしたが、構図力など写真の基となる所を試されているようで楽しみながら撮影ができました。 Canonはレンズのモデルチェンジが比較的長いスパンで行われるメーカーですが、その裏付けには『まだまだ第一線の描写力を誇るレンズ』という自信と、確かな性能があるからかもしれません。赤いラインと『L』の意味を改めて感じた1本でした。

Photo by MAP CAMERA Staff

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