今回ご紹介するのは、世界初!LEDライトを内蔵したマクロレンズ『Canon (キヤノン) EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM』です。
(*レンズ交換式カメラ(一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ)用オートフォーカス交換レンズとして。2016年5月11日時点。キヤノン調べ。)
ライトが内蔵されているということで重量があるのかと思いきや、重さは驚きの130g!かなりの小型・軽量レンズです。
こちらの時計の写真ですが、まるでどこかのスタジオでライトを組んで撮ったかのように見えませんか?実は撮影場所はただの自宅のリビングです。
最大撮影倍率1.2倍のスーパーマクロ(35mm判換算すると約1.92倍に相当)の実力もさることながら、LEDライトを当てることで時計の質感をより強調することができました。
リーズナブルなレンズではありますが、写りにはかなりの期待ができそうです!
1枚目の写真のようにマクロ撮影を楽しむことはもちろん、35mm判換算で45mm相当の焦点距離はスナップ撮影にもぴったり。
また、逆光耐性も良好です。ゴーストやフレアはほとんど見られませんでした。
通常撮影モード時の最短撮影距離は9.7cm。スーパーマクロモードでなくともかなりの近接撮影が可能です。
普段何気なく見ているものも、スーパーマクロモードにかかれば一気に主役へと早変わり。
マクロ撮影の際に気になってくるのが「手ブレ」の存在ですが、本レンズには角度ブレとシフトブレを同時に補正する「ハイブリッドIS」が搭載されています。
この機能は今まで一部のキヤノンLレンズだけに搭載されていた機能ですが、今回初めてEF-Mレンズにも採用されました。
絞り:F3.5/ シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100/ LEDライト:ON/ 使用機材:Canon EOS M3+EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
今度はライトをONにして撮影。被写体に近づきやすくレンズの影がかかりにくい先細り形状のおかげで、快適にマクロ撮影を楽しむことが出来ます。
EOS M3のチルト液晶を利用して、ローアングルで撮影。
開放F3.5とそれほど明るいレンズではありませんが、撮り方によっては奥行きを表現することも十分可能です。
このレンズが得意とするのは写真撮影だけではありません。リードスクリュータイプのSTM(ステッピングモーター)を搭載することにより、動画撮影時のAFもとてもスムーズ。また、静音性にも優れています。
開放での撮影時は多少の周辺減光が見られますが、これもレンズの味というものでしょう。個人的にはとても好きな写りでした。
最後の被写体は、イチゴのかき氷。かき氷もそろそろ食べ納めでしょうか。暑いのは苦手ですが、終わってしまうとなると少し寂しいですね。
▼ここで『EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM』の外観及び機能をご紹介いたします!▼
まず、レンズの外観をご紹介。
付属のねじ込み式レンズフード『ES-22』を外すと内蔵LEDライトがお目見えです!
なんとなくメディカルレンズを彷彿とさせる出で立ちですね。では、実際にライトを点灯させてみましょう!
ライトの点灯パターン及び操作方法は以下の通りです。
『両側ON』 →ライトのボタンを1度だけ押す
『左だけON』→『両側ON』の状態でライトのボタンを長押し(ライトのボタンを長押しすることで、両側ONに戻ります。)
『右だけON』→『左だけON』の状態でライトのボタンを2度押す(ライトのボタンを長押しすることで、両側ONに戻ります。)
いずれの状態でも、ライトのボタンを押すことで『強』『中』『切』の3段階でライトの調整が可能です。
実際にライトON/OFFの両方で撮影をしてみましたが、その差は一目瞭然!
撮影場所は冒頭の時計の写真と同じく自宅のリビング。自然光が窓から差し込んでいる状態(反逆光)での撮影です。
『両側ON』がしっかりと指輪の質感と存在感を強調しているのに対し、『両側OFF』は手前が少し暗くなってしまい、指輪の輝きを表現することができませんでした。
ここで驚いたのが、ライトを直接当てているのにも関わらず生っぽい光にならないということ。自然に被写体を引き立ててくれるライトの存在はとても頼もしかったです。
こういったアクセサリーや装飾品を撮影する際に、ライトの存在は必要不可欠であるということを今回の撮影で改めて感じました。ライトの有り無しでここまで写真が変わってくるんですね。外付けフラッシュと違って、ボタン1つで手軽にON/OFFが出来るのも嬉しいです。
趣味での撮影はもちろんのこと、ネットショップ等の商品写真撮影にも一役買ってくれそうです。
『Canon EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM』いかがでしたでしょうか。
本格的なマクロ撮影を手軽に楽しめるのが嬉しい本レンズ。マクロ撮影、スナップ撮影、そしてポートレート撮影等幅広いシーンで活躍してくれること間違いなしの便利レンズです。
また、機能面だけではなく、軽量・小型・スタイリッシュと三拍子そろったこの外観にも注目したいところ。EOS Mシリーズとのボディバランスもばっちりなのが嬉しいですね。
Photo by MAP CAMERA Staff
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