使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
ポートレートレンズと聞くとみなさんはどのようなレンズを思い浮かべるでしょうか?このカテゴリーのアイコンとも言える85mm、それより少し長い105mm、近年注目を浴びている135mm。どれも中望遠レンズと呼ばれているもので明るい単焦点レンズが主流です。像面の歪みが少なく、ボケも綺麗な中望遠はポートレート撮影にピッタリ。しかし、この手の中望遠レンズは被写体との距離がちゃんと取れないとどうにもイメージ通りにならない為、保険で50mmや35mmなどを合わせて持ち出す方も多いのではないでしょうか?今回のKasyapaはその用途を1本で叶えてくれる新ジャンルのズームレンズ『TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』をご紹介いたします。
最初の被写体に選んだのは出勤前にコーヒーを飲んでいた妻。ちょっと来てと窓際に呼び出し、少し影を意識した露出で撮影をしました。ポートレートズームレンズと聞いていたのでどのようなものかと思いましたが、なるほど、解像力がありながらも滑らかな印象の画作りは流石タムロンだなという印象です。階調もなだらかで質感表現も◎。これはいいレンズの予感がします。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
普段はパンとコーヒーだけの朝食ですが、撮影のためにプラスで水菜のサラダも。用意してくれたのは妻…ではなく、私。我が家の料理長は夫の役割です。『TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』の焦点域と接写も得意となればテーブルフォトにも向いているレンズだと思い、俯瞰から撮影した一枚です。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
サラダはヌーヴォーのエクストラバージンオイルに塩・コショウを加えただけのシンプルなドレッシングで。レンズの焦点距離は150mm、最も近寄れる距離で撮影しました。滑らかに溶ける前ボケ・後ボケがとても綺麗です。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
自宅での撮影後、電車で向かったのは神奈川・逗子。夏を感じる暑い日差しを浴びると無性に海へ出かけたくなります。駅から15分ほど歩き、ウィンドサーフィンを楽しむ方が多い海岸に到着しました。海からは潮の香りがする気持ちのいい風が吹いています。この時は日差しが強く少しアンダー気味で露出をセット。望遠端150mmでシャッターを切りました。少し四隅に光量落ちが見られますが、作品撮りに使える味付けだと感じました。もし光量落ちが嫌なら一段絞れば改善されるのでイメージに合わせて上手くコントロールできるはずです。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
ポートレートの用途だけでは勿体ない。
広角域を使わなければ、これほど理想的なズームレンズはないと感じた『TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』。焦点域や明るさ、滑らかなボケ味などポートレート撮影を意識して開発したレンズですが、それだけでは勿体なさすぎるというのが本音です。24-70mmや24-105mm、24-120mmといったズームレンズは世にたくさん溢れていますが、24mm側はほとんど使わない方も中にはいるのでしょう。私も35mmや50mmをフレーミングの基準にしているタイプなので、本レンズほど用途がハマるズームレンズは他にないと思いました。もし広角側が必要なら小型軽量な『TAMRON 17-35mm F2.8-4 Di OSD』を一緒に持ち出せば撮影の幅は驚くほど広がるはず。タムロンはオリジナリティのある魅力的なレンズを出してきました。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
潮溜まりで捕まえたヤドカリを片手で撮影した一枚。一眼レフを片手に海の生き物探しに夢中になってしまいました。150mmをこの距離で撮影できるのですから使い勝手は抜群です。
使用機材:Nikon D850 + TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD
浜辺を裸足で歩く外国人の2人。なんだか画になるなぁと、思わずシャッターを切りました。コレが望遠端70mmのレンズだったら上手く画として成立しなかったでしょう。後ろに写るサーファーも構図としていい味を出しています。
このズームレンズを待ち望んでいた。
常用で使いやすい35mmから始まり、70mmや105mmで感じていた「もうちょっと」を150mmでカバーできる『TAMRON 35-150mm F2.8-4 Di VC OSD』はまさに待ち望んでいたズームレンズでした。各焦点距離からの開放描写も素晴らしく、クリアで解像感はありながらも固くならない写り味はポートレートズームを謳うだけのことはあります。昔から言われているボケ味と色ノリの良さという特徴に、逆光耐性と質感描写が加わったと言えばよいでしょうか、他のメーカーにはない“タムロンレンズの特徴”を本レンズからも感じられました。標準〜中望遠を作品撮りのメインにされている方に是非オススメしたい1本です。
Photo by MAP CAMERA Staff