新しい「S」の誕生です。これまでのPanasonicのミラーレス一眼「S」シリーズといえば、1000gオーバーのものばかりでした。角ばったルックスも相まって「強靭でタフ」な印象を受けるラインナップ。ところが『Panasonic LUMIX DC-S5』の重量は714g!S1Hと比較すると約40%の軽量化が図られています。重さだけでなくサイズも1回り小さく、これがほどよい大きさで、より多くの方が手にしやすいサイズ感となっています。「S」に対する先入観をガラリと変える新しい「S」を持って、街に出かけてきました。
公園に大きなタープが張られていました。緊張感のあるタープと、太陽の周りにある薄雲の質感を捉えることができました。
タイタンビカスのフレアの花は大輪で、開くと子どもの顔ほどの大きさになります。これはその蕾。花も咲いていたのですが固く閉じた蕾に惹かれ撮影しました。花びらがどんな風に開いていくのか見てみたいものです。
川の向こう岸にあった蔦に覆われたビル。室外機がいくつもあるのが面白いと思い、シャッターを切りました。
スケートボードのデッキが好きです。自分で撮った写真や自分で描いた絵を使って、世界に一つだけのオリジナルデッキを特注し、自室の壁に並べています。撮った写真を額に入れて飾るのもいいですが、デッキへのプリントもなかなか存在感がありおすすめです。
高級ブランドのショーウインドーにいた、おどけたブルーマン。マネキンが怖いという人が一定数いますが、実は筆者もその一人。ひょうきんな仕草をしていても、逆にそれが怖く感じてしまいます。今にも広げた手のひらに捕まえられてしまいそうです。
銀の房の飾りがついた赤い靴。よく見るとそれらがすべて安全ピンで驚きました。赤い革に安全ピンの影が落ち、その赤と黒のコントラストのある世界が金属の質感とマッチしています。
LUMIXの思想を継承する、新しい小型軽量「S」
LUMIXの目指す絵作り思想は「生命力・生命美」。その思想を確かに継承する新しい「S」が『Panasonic LUMIX DC-S5』です。今までの「S」と比べ小柄だったことから、もしかしたら本格的ではないのかもしれないと心配しましたが、使ってみてそれが全くの杞憂であったことがわかりました。小型化は簡略化ではなく凝縮の賜物であり、その描写は間違いなく「S」の系譜。そこに機動力が加わった高パフォーマンスカメラなのです。また今回は写真のみの掲載でしたが、30分を超える長時間撮影が可能であるなど動画撮影においても頼りになりそうです。キットレンズである『Panasonic LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6』とは好バランスなので、まずはこの組み合わせで持ち歩くのをおすすめします。ぜひお試しください。
Photo by MAP CAMERA Staff