使用機材:SONY α7RV + FE 24-70mm F2.8 GM II
約3年ぶりのフルモデルチェンジとなる『SONY α7RV』が発売になりました。高解像という”R”の長所はそのままに、知性を手にしたと称される新次元のAFやAIプロセッシングユニット、そしてフラッグシップ機と同じ画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載するなど、更なるパワーアップが図られています。特に被写体認識機能の向上はトピックです。AI処理に特化した新開発のAIプロセッシングユニットでディープラーニングを含むAI処理により、人の骨格や姿勢まで考慮されたより高精度な被写体認識が可能になりました。また被写体は人や犬・猫だけでなく、乗り物や昆虫といったより幅広いものを認識できるようになりました。そうして的確に捉えた被写体を高解像で残すことができる──。それが『α7RV』なのです。もちろんこれは高解像静止画だけの話ではなく、当然8K動画撮影においても言える特長で、αシリーズ最高となる8段手ブレ補正機能と合わせることでより高精細で魅力的な動画を撮ることができます。さっそく街に出て、フォトプレビューをご用意しました。別の記事にて動画についても掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください。
使用機材:SONY α7RV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
ウスユキバトが歩いていました。鳩としては世界最小で、羽の白い水玉模様が特徴です。まだ子どもなのか、なんだかフワフワとしていてとても可愛いです。鳥ですからじっとはしていてくれませんが『α7RV』の優秀なAFが捉え続けます。
使用機材:SONY α7RV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
静かに水をたたえる池の淵に、美しい花が咲く低木が植えられていました。穏やかな水面は鏡となりその姿をクリアに映し出します。
使用機材:SONY α7RV + FE 24-70mm F2.8 GM II
額縁のような窓が並ぶ建築物。正面から幾何学模様として捉えるもよし、このように太陽がガラスに反射する角度を探して強弱をつけるもよし。両方撮ってみて、次は夜に明かりが灯るのを待ってみようなどと考えます。
使用機材:SONY α7RV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
一見よくある歩道のようですが、地面に隙間なく落ちている葉の密度がなかなかに珍しいのではないかと思い、シャッターを切った一枚。街路樹の間に入る斜光が華やかです。
使用機材:SONY α7RV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
公園の広場で側転の練習をする人。被写体の姿勢や骨格まで捉えるようになったという『α7RV』のAFが、頭と足の位置が逆さまになった被写体をどう判断するのか気になりつつ撮影。この距離なので人物と判定されたかはわかりませんが、ピントは人を捉え続けました。
使用機材:SONY α7RV + FE 24-70mm F2.8 GM II
夕方の競技場は学生時代の部活などを想起させます。ほどよく陽が落ちたグラデーションの美しい空に露出を合わせると、ランナーはシルエットになりました。しかしなぜか足元だけは蛍光色のスニーカーが輝いていてワンポイントになっています。
使用機材:SONY α7RV + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
大通りで振り返り何気なくファインダーを覗くと、狭い範囲に道路照明灯が密集しているように見えました。まさに望遠レンズらしい面白い圧縮効果です。下を走る車のヘッドライトが側壁を照らしているのも綺麗で、そのどれもをひとつの写真に収めます。
明晰なるもの
『α7RIV』ユーザーの端くれとして『α7RV』は発売前から気になる存在で、こうであってほしいという希望や願いのようなものを持っていました。そんな筆者が使ってみて最も歓迎したのは、カメラが賢くなったことです。これまでカメラの賢さを特別視したことはあまりなく、むしろ他の要素を重要視していました。賢いカメラの快適さを『α7RV』をもって知り、すっかり「賢さ」の虜になってしまったのです。それはソニーのいう「知性」で、新しいAF、新しいAIプロセッシングユニット、新しい画像処理エンジンなどがその中枢を担っています。おかげでより撮影に集中できたり、自分なりに合格点をあげられる写真が増えることとなるでしょう。ひいてはより自分らしくいられる、自分らしい写真を撮れるカメラということなのです。ぜひお手にとっていただきたい新次元のカメラです。
Photo by MAP CAMERA Staff