今回は「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED14-150mm F4.0-5.6 II」をご紹介します。35mm換算で28-300mm相当となる高倍率ズームで、そのズーム倍率はなんと10.7倍。防塵防滴に対応し軽量コンパクトで携行性にも優れることから、イベントや旅行などをレンズ交換なしで楽しむのにピッタリです。ゴーストやフレアを徹底的に排除するZERO (Zuiko Extra low Reflection Optical)コーティングがレンズ表面に施されており、高速かつ静粛なオートフォーカスを実現するMSC機構も採用されているので、撮影自体を楽しむのにも適しています。そんな本レンズを持って撮影してきましたので、フォトプレビューをどうぞご覧ください。

 
ショーウィンドーで見つけたおしゃれな花型のカフス。ピントを合わせたカフスはもちろんのこと、その周辺のシャツの布が精細に写っていて驚きます。ガラス越しにも関わらず、布が縦横の糸で織られていることや、端にステッチがまっすぐ走っている様が見て取れます。

 
シャンデリアを見上げレンズを向けます。本レンズは35mm換算で300mm相当まで伸びるので、キラキラしたパーツをアップで撮ることができました。光が当たっている奥の方が象牙色に輝き、数多の丸ボケが発生し美しいです。

 
目の前にあるバス通りとは対照的に、教会の中はしんと静まりかえっています。冷房はないので汗をかきつつ、その静寂だけを写すことができました。

 
教会の裏手にあるマリア像に百合が手向けられていました。ミッション系の大学に在籍していた遠い記憶によると、確か百合は聖母マリアの象徴であり、別名「マリアの花」だったかと思います。それを久しぶりに思い出し頷きます。

 
今なお残る遺構に葉が絡みつき飲み込んでしまいそうです。まるで遺構を過去へと引っ張り込もうとしているかのよう。時の流れを感じながらシャッターを切りました。

防塵防滴の高倍率ズーム

軽くて小さい上に防塵防滴。そして35mm判換算で28-300mm相当という10.7倍ズーム。大荷物のときやレンズ交換したくないときなど特別な日に限らず、普段から携行したくなるような魅力溢れるレンズです。特にレンズ交換をしなくていいというのは大きなアドバンテージです。マイクロフォーサーズの利点を余すことなく味わいながら、気負うことなく撮影という行為を楽しむことができるでしょう。ぜひお試しください。

Photo by MAP CAMERA Staff