884: ボディの性能を引き出す超広角ズーム『SONY FE 16-35mm F2.8 GM II』
2023年09月24日
G Master/G lensSONYSONY E Mount(フルサイズ対応)SONY FE LensSONY Newitemα7 IVα9III 120コマ/秒対応ミラーレス動画ソニーα編動画撮影
ソニーの人気広角ズームレンズ『FE 16-35mm F2.8 GM』の後継機となる『FE 16-35mm F2.8 GM II』が発売されました。気になるのは、ソニー最高峰「G Master」レンズである前モデルからII型となりどう進化したのかという点です。まずより小さく、より軽くなりました。重さでいうと680gが547gになったので、およそ2割減。クラス世界最小・最軽量を誇り、さらに携行性や機動力がアップしました。描写はGマスターならではの高い解像性能と美しいボケ味を両立。ナノARコーティングIIにより高コントラストで抜けのよいクリアさが魅力です。最短撮影距離も22cmと大幅に短くなり、より自由度が増しました。動画撮影にも最適で、特にズーム時の繰り出し量を抑えることでジンバルを用いる際も快適に撮影することができます。その魅力をお伝えするべく、紹介動画もご用意しました。実際のAF速度、他のレンズとの比較などもご覧いただけます。それではフォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
馬のまつ毛にフォーカス。まつ毛に付くわずかな埃までも写し出します。ピントが合った箇所からなだらかボケていく様がとても美しく、馬の優しい雰囲気を表しているようですっかり見とれてしまいます。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
こちらは馬の背に寄って撮りました。毛には流れがあり、そこに木漏れ日が当たって模様が合わさり面白く感じました。本レンズは最短撮影距離が22cmと短いので、広大な景色を収めるだけでなく、このような撮影も得意なのです。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
大きな馬に話しかけつつ、柵を舐めながらこちらを見つめる馬を撮ります。舐める理由は栄養補給、暇つぶしなど諸説あるようですが、ここは持参したニンジンを馬にあげてもよいルールなので「ニンジンくれないのかな」と思っているような気がします。ごめんなさい。次は持って来ます。触れられる距離にいながらも馬の体や馬小屋が程よく画面に入り、この環境でベストなレンズです。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
神社の境内を闊歩するアヒル。木々が豊かに茂る参道を歩いています。全体的に影が多く撮っても面白みがないと思っていたところ、木の隙間から光が差し込むエリアにアヒルのルートが差し掛かったので、急いでカメラを地面ギリギリまで下ろしシャッターを切りました。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
場所を移そうと海に向かって歩きます。角を曲がった先に黄色いブイが付けられた網が現れました。青い空にブイが映えていて、潮の香りとともにすぐそこが海だと教えてくれます。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
視界いっぱいに景色が広がりました。16mmの超広角で海、砂浜、空、太陽を余すところなく写します。
使用機材:SONY α7IV + FE 16-35mm F2.8 GM II
都心へ戻った頃には日没が近く、1枚目の写真を撮るとほどなくして東京タワーがシルエットに変わりました。ここは交差点。向かいに見える赤信号がアクセントになっています。そして右端に見えのは今まさに交差点に入らんとするバスのフロントガラスです。雲の凹凸の描写もまた見事。今日という日を思い返すのにぴったりな夕刻の景色です。
ボディの性能を引き出す超広角ズーム
さすがソニーのGマスター。そう思わず唸る実力です。元々優れていたものがさらにブラッシュアップされた、輝きが増した、というのがぴったりな表現かと思います。
組み合わせるのが最新のボディでもレンズの実力不足で本体の性能を無駄にしてしまうことがない、むしろ相乗効果でボディの性能をより引き出すような感じすらします。ぜひお手に取っていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff