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735: 遂に、新たな物語が始まる『Nikon Z9』

735: 遂に、新たな物語が始まる『Nikon Z9』

2021年11月15日

焦点距離:560mm(内蔵テレコンバーター使用) / 絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:400 / 使用機材:Nikon Z9 + AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR(FTZ使用)

 

ついに全貌を明らかにした『Nikon Z9』。世界中のプロカメラマン、著名な写真家達から絶大な支持を受け、その時代その瞬間を写し出してきたニコンのフラッグシップ機がミラーレス機となって登場しました。静止画・動画ともに「ニコン史上最強」を謳う本機はスペックシートを見ていると全く死角の無いカメラのように思えますが、『Nikon Z9』の大きなトピックであるメカニカルシャッターレスの仕様など「実際はどうなの?」というのが正直なところでしょう。世界中が注目する歴史的な一台、ぜひフォトプレビューをお楽しみいただければと思います。

(※今回撮影に使用したZ9は製品版ではないため、実際の製品と異なる場合がございます。あらかじめご了承ください)

「これがZ9か」実機を手にした瞬間に思わず声に出してしまった言葉です。縦位置グリップ一体型のボディは握ると明らかに“堅さ”を感じる仕上がりで、過酷な撮影環境でも耐えうる堅牢性を手の感触からも感じ取れます。まず向かったフィールドは大海原に面して断崖絶壁が続く神奈川県南部。『NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S』を装着した本機を手にゴツゴツとした岩肌を降り、波を被るギリギリのポジションで1カット目を撮影しました。超広角レンズが写し出すダイナミックな景観と繊細な解像感。デジタル一眼レフでは不可能とされていた高画素と高速処理を両立させた『Nikon Z9』は、打ち寄せる大きなうねりと波しぶきの瞬間をひたすら鮮明に記録していきます。

そして驚いたのがファインダー。実際に太陽光の下で覗くと光学ファインダーと錯覚してしまうのほど見え方が自然で、全くEVFを覗いているとは思えないのです。数値だけ見れば約369万ドットと平均的な数値ですが、正直言って見え方は全くの別物。ミラーレス機では高ドットEVF搭載機も複数ありますが、筆者が経験した中で1番空気感の伝わる見え方のファインダーだと感じました。

 

焦点距離:220mm / 絞り:F4 / シャッタースピード:1/16000秒 / ISO:1000 / 使用機材:Nikon Z9 + AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR(FTZ使用)

 

打ち寄せる波と砕ける瞬間を大きく写したいと思い、マウントアダプター『FTZ』と超望遠ズーム『AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR』を装着してその時を狙います。波は1/2000秒で止まりますが、もっと水の粒状感を出したいので1/4000秒というのが筆者の中でのスタンダードです。しかしせっかくの『Nikon Z9』、メカニカルシャッターの限界値であった1/8000秒を超えた1/16000秒で撮影したらどうなるのだろうと思い、設定を変更。波が砕ける瞬間を秒間20コマの高速連写で撮影しました。写し出された波の姿は、まるで時が止まってしまったように雫の一粒一粒まで確認することができます。この拡大写真は縮小せず8256×5504pixのまま掲載しています。是非ご自身の目でご覧になってください。

 

焦点距離:840mm(内蔵テレコンバーター・クロップ機能使用) / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:1100 / 使用機材:Nikon Z9 + AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR(FTZ使用)

 

岩場で見つけたメスのイソヒヨドリ。キビキビとした動きで飛んでいる虫などを捕まえていました。本当は青色と褐色の羽が美しいオスを探していたのですが、筆者の周りに姿を表すのはメスばかり。しかし岩肌と見分けが付かないような保護色の中にうっすらと入っている青色など「メスも美しい鳥じゃないか」とファインダーを覗いて思いました。この時は内蔵されているテレコンバーター1.4倍と、ボディのクロップ機能を使い撮影。AFをオンにした瞬間に被写体を捉え、瞬時に鳥の瞳AFも作動します。

2枚目に掲載したトビの時もそうだったのですが、被写体認識と瞳AFがとても優秀です。重量級の超望遠レンズを空に向け、トビを捉えている時のAFは完全にカメラ任せ。帰宅後にPCで写真を確認した際「全部目にピントが合ってる」と本当に驚きました。

 

焦点距離:14mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:64 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S

 

 

焦点距離:560mm(内蔵テレコンバーター使用) / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:2000 / 使用機材:Nikon Z9 + AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR(FTZ使用)

 

飛ぶ鳥も、雄大な景色も、波が砕ける瞬間も、小さな蝶も全て美しく撮れてしまう。全ての状況下で最高の写真を残せるのがフラッグシップ機だと思っていますが、この『Nikon Z9』はよりその高みに到達した機種だと感じました。

 

焦点距離:840mm(内蔵テレコンバーター・クロップ機能使用) / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/26000秒 / ISO:400 / 使用機材:Nikon Z9 + AF-S NIKKOR 180-400mm F4E TC1.4 FL ED VR(FTZ使用)

 

雲の切れ間から光が差し、その中を進む船。光が織りなす情景を『Nikon Z9』が切り取ってくれました。こちらの拡大写真も縮小せずに載せています。

 

焦点距離:200mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:400 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S

 

 

焦点距離:155mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:200 / 使用機材:Nikon Z9 NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S

 

 

焦点距離:70mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:1000 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

 

続いては場所を変えて動きのある被写体を。 スケボーなどを練習できる場所に行くと、スケボー以外の乗り物も見かけます。BMXやインラインスケートなどいろいろありますが、個人的に注目しているのがキックスケーター。よくスクーターと呼ばれています。パークをスイスイと走りジャンプする姿はとてもかっこいいです。

 

焦点距離:14mm / 絞り:F3.5 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:1000 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 14-24mm F2.8 S

 

この日は雨で水溜りができており、それを飛び越えていく様子を超広角レンズで撮ります。水溜りのそばにいる筆者の両サイドをスクーターで飛んでもらいました。かなりのスピードなので風が吹き、着地の「ダンッ!」という音も大迫力です。でも写真を見てみたら飛んでいる本人は余裕の笑顔だったので、感心してしまいました。

 

焦点距離:36mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:2200 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

 

 

焦点距離:46mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:18000 / 使用機材:Nikon Z9 + NIKKOR Z 24-70mm F2.8 S

 

この日は別件でスタジオ撮影があり、終わり際にササッと照明を作ってモデルさんにジャンプしてもらいました。時間にして2~3分といったところでしょうか。モデルさんは特にダンスなどの経験があるわけではないそうですが、『Nikon Z9』の連写機能を使うことでジャンプのポーズの瞬間をかっこよく切り取れました。

 

   

遂に、新たな物語が始まる

写真に関わる全てのプロの現場に置いて「ニコンのフラッグシップ機」は特別な存在です。そして世界のスポーツ・報道写真の歴史を築き上げてきた一つであり、その意味と存在の大きさは他のコンシューマー機とは別物と言ってもいいかもしれません。今回『Nikon Z9』を使用して感じたのはニコンの技術の粋を集めた最新機能というだけでなく、写真を撮る道具として信頼できるカメラであるということ。どんな所でも、どんな時にも、どんな瞬間にも対応し、確実に写真を撮ることができる。それがこの『Nikon Z9』なのだと感じました。

SからFへ、FからDへ、そしてDからZへ、ニコンのフラッグシップ機に対する想いとアイデンティティはこの『Nikon Z9』に引き継がれているのだと思います。これからの時代をどう写真に切り取ってくれるのか、新たに始まるニコンの歴史をあなたも体感してみてはいかがでしょうか。

 

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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