今回のKasyapaでは、タムロンのソニーEマウント用フルサイズ対応標準ズームレンズ『28-75mm F2.8 Di III VXD G2』をご紹介いたします。初代モデルとなる『28-75mm F2.8 DiIII RXD』も大変好評を博した一本でしたが、それがさらに使いやすく進化しました。まずタムロンの最新の技術で諸収差の発生を極限まで抑制し、高画質を実現しています。そして高速・高精度AFを可能にするVXDを搭載。初代モデルと比較して2倍のスピードを誇ります。また最短撮影距離は広角端で18cmからとかなり寄れるので、広角の特性を活かした構図の写真なども得意とします。70mmではなく75mmまでというのが魅力のひとつとなっています。実際に撮影してみて、5mmの差を感じる場面が何度もありました。さてそんな当レンズで写真を撮ってきましたので、ぜひご覧ください。
カラフルなボートのようなものが行儀よく並んでおり美しいです。ヨットでしょうか。少し歩いて海に行くと帆を畳んだヨットをオールで漕いでいる人がやって来ました。お仲間が陸から声をかけると、マストの位置を直そうとしたら外れてしまったと照れくさそうに笑っていました。海の男というととっつきにくい印象もありますが、ひとりで試行錯誤して波を楽しんでいるのだと思えば親しみがわいてきました。
この駅にはクラゲの水槽があり、改札を出る前に「江の島へ来たなあ」と思わせてくれます。近くにある水族館が広告として設置しているものらしく、その宣伝効果は抜群です。もっと見てみたいと思った人は水族館に行くのですから。でも今日はクラゲだけで満足することとして撮影に進みます。
江の島の島内は狭いわりに標高差があります。山の頂にあるレストランで昼食をとりました。野菜カレーを選んだのはテーブルフォトを撮りたかったから。野菜がルーの中にあるのではなく付け合わせとして盛り付けられているので、色とりどりで写真映えします。こう美しいと苦手なニンジンもおいしく思え、すべてペロリと食することができました。
貝を使った壁飾り。日が当たり白い壁に濃い影を落とします。抜け感を出すために左側のスペースを一緒に写します。
花を撮ろうと思っていたところ、綺麗な蝶が食事にやって来ました。咄嗟のシャッターチャンスでも見事にピントを合わせてくれました。もし虫が苦手でなければクリックして拡大してみてください。柔らかそうな毛が生えていて生で見るよりさらに可愛らしいです。
夏が終わり誰もいないプール。誰も入らないのに水を張ったままなのは、掃除の予定でもあるからでしょうか。普段賑やかな場所ほど無人だと淋しさが増します。
こちらは子どもの声が聞こえてきそうなテニスコートです。実際はかなりの高所から撮っているので聞こえません。でも筆者は学生時代にテニスをやっていたので、なんとなくどんな練習をしているのかわかる気がします。人工芝に砂を撒いたこのオムニコートというのはよく滑るのですが、そのオムニの質感もよく捉えられています。
四角い穴が開いたタワーの向こうを飛行機が飛んでいます。よい位置に来るまで待ってシャッターを切ります。なんだか額縁に入れられた絵のような一枚が撮れました。
居心地のよい親友のようなレンズ
まるで一緒にいて同じ景色を見ているレンズ。そんな印象を受けました。一日ともにいて見える景色のすべてを共有したような気持ちになったのです。このレンズを通して見る景色は人の視線に近くて自然。一方で印象的に演出したいときはそれに応えてくれました。いつでも一緒にいたくなる居心地の良い親友のようなこの常用レンズをぜひ相棒にしていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff