使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
シグマのIシリーズに『Contemporary 17mm F4 DG DN』が加わりました。Eマウント版とLマウント版があり、先日Eマウント版の記事を公開しました。今回はLマウント版についてご紹介します。
レンズ構成はSLDガラス2枚、非球面レンズ3枚を採用し、センサーに近い最後尾にも非球面レンズを配することで、コンパクトでありつつ各収差を良好に補正し高画質を実現しました。光源が入り込みやすい超広角レンズですが、フレアやゴーストに配慮した設計になっており、環境に左右されないクリアな写真・動画を撮ることができます。追及されたコンパクトネスと225gという軽さを武器に、さまざまな場所へ持ち出して撮影に使うことができます。Vlog撮影にも向いており、12cmという最短撮影距離は自撮りや手元の撮影をする上でも役立つでしょう。「SIGMAが持てるものづくりのエッセンスを詰め込んだ」とする全金属製のレンズボディは、触り心地や堅牢性を高め、所有する喜びをもたらしてくれます。さっそく撮影してきましたので、フォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
大きな鏡にシルクスクリーンの絵が飾られ、たくさんの点光源が鏡や絵に映り込んでいます。さながら銀河に浮かぶ巨大なマリリン・モンローといったところでしょうか。実際にこのように見えていたのですが、写真で見るとよりギャラクシーな感じがします。
使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
出番待ちのオープントップバス。ここで一休みしたら、たくさんの人を乗せて東京を走り回ります。屋根がなくて開放的な上に車体もカラフルで、こうして休憩しているのを見ているだけで楽しい気分になります。
使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
工事現場まわりに白い仮囲いを設置するようになったのはいつからでしょう。昔はこの景色ではなかったような気がします。写真を撮るときにこれをキャンバスとするといい塩梅だと気づきました。白いキャンバスには、木漏れ日が作る複雑な模様も、通行人の足元から伸びる影でも、なんでも似合うのです。
使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
古い図書と標本が入った天井まで続くガラス棚。見上げると天井にあるライトが後光のように光って、荘厳な雰囲気に圧倒されてしまいます。左下にあるジャージー種の雄牛の教育標本は1892年製だそうです。
使用機材:SIGMA fp + Contemporary 17mm F4 DG DN
丸太のテーブルがありました。切断面がきれいに並べられ天板代わりになっていています。隙間を埋めるように小さな木も使われていて、幾何学模様のようで美しいです。屋外に置かれていることもあり、年季が入って切断面の色の濃さが均一でなく、それが風合いになり魅力的です。
新基準の光学性能を擁す超広角
シグマのIシリーズらしさを感じる一本です。高い光学性能と、一眼レフ機では難しい軽くてコンパクトな設計は、撮影の幅を大きく広げてくれることでしょう。些細な感触ひとつとっても心地いいのが魅力的だと感じました。それは確かに描写性能とは関係ないことではありますが、そのあたりもシグマのこだわりなのだと思うのでお伝えしなければなりません。高品質なのでおのずと所有欲が満たされます。シリーズで揃えて持ちたくなるような心地よさ、満足感があります。ぜひ触れてみていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff