

“マクロレンズといえば”の代表格の一つ『Canon EF100mm F2.8L MACRO IS USM』ですがRFマウントにも、遂に”Lマクロ”『Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM』が登場しました。等倍撮影が出来るマクロレンズがRFマウントに!と思いスペックをよく見てみると最大撮影倍率1.4倍という「より寄れるレンズ」に仕上がっているようです。更には「ボケコントロール」ができる機能まで搭載、どの様な写りをしてくれるのか期待が膨らみます。それでは早速ご覧ください。

シャッタースピードは1/40。『EOS R5』と組み合わせて8.0段の手振れ補正を活用して薄暗いシーンで青い球面にピントを合わせます。絶妙な発色と優しいボケ味を活かしてその一瞬を写し出しました。

「SAコントロール + 4」ファインダーを覗いたその瞬間から、まるでオールドレンズの様なその幻想的な風景に心を打たれシャッターを切りました。
しゃぼん玉ボケなどとよく言われますが、オールドレンズが好きな筆者としては心弾む表現力です。

稲荷様のお使いの狐が並んでいる神社。確かに奥まった場所にあるのですが、地元だったのに今日この日までこの存在を知らなかったことに軽い衝撃をうけました。

一匹ずつ微妙に表情の違う狐たち。「SAコントロール」は使用せず垂れ目が可愛い狐の手前と後ろにボケを作って群れの中にいるように表現してみました。なんとも愛らしい表情にほっこりします。

お寺にある池。青く澄んだその水面を気持ちよさそうに泳ぐ鯉たち。青い池に色鮮やかな鯉たちが泳ぐ姿はとても美しい光景でした。

どこか幼少の頃の記憶をたどりたくなるこの光景。
みんなと同じ椅子と机がならび、少し痛んだその床からは子供たちが元気よくはしゃぎ、楽しむ光景を思い起こさせます。そんな放課後のような静かな光景を1枚の写真におさめました。

カラフルなものを撮ったときのハキハキとした発色の良さにはキヤノンらしさを感じます。濁りがなく見ていて気持ちがいい写りです。

少し趣向を変えたいと移動したら着いたタイミングで局地的豪雨。これは恵みの雨だ、と自分に言い聞かせながら歩を進めます。そのおかげで雨に濡れた狛犬を撮ることが出来たのですから万々歳です。実際、濡れた質感がよくわかる素晴らしい写りではないでしょうか。1枚前のカットとの天候のギャップがおかしくて笑ってしまいました。

「SAコントロール -4」を使用したカットがこちら。「-」にしたことでピント面より手前の風鈴がバブルボケになりました。「SAコントロール」を使えばまるでオールドレンズのような柔らかく特徴的な写りも『Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM』一本で楽しむことが出来ます。今回はわかりやすく効果を見せるために「+」「-」ともに両極端に振りました。段階でその効力をコントロールできるので色々と撮りながら自分に合った調整を見つけてみてください。

まるで宇宙に浮かぶ惑星のようだと感じたカット、雨に濡れた風鈴をほぼ最短撮影距離で撮影しました。私たちの肉眼では見ることの出来ない世界を覗きこむことが出来る、それこそがマクロの醍醐味ではないでしょうか。

And Joy Macro
「SAコントロール」というクリエイティブな機能も備えつつ、『Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM』譲りの高画質を実現させた『Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM』。特に「+」にした時にできるバブルボケは個人的にとても心くすぐられました。マクロ撮影はもちろん中望遠スナップ、ポートレートにおいても一本で多彩な表現が出来るというのは他には真似できない個性。使い込めば使い込むほどアイディアが増え、人それぞれに使い道のあるレンズになるでしょう。マクロレンズを探している方にも『Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM』ユーザーにもぜひ使ってみていただきたいレンズです。
Photo by MAP CAMERA Staff