4Kの無制限連続記録ができるカメラとして人気を博した『LUMIX DC-GH5』の発売から約4年。基本的な動画機能のアップデートだけでなく5G対応端末などと連携した無線ライブ配信にも対応した『LUMIX DC-GH5M2』が発売されました。動画機としては勿論、4K/6KPHOTOの切り出しなどの優れた機能がある『LUMIX DC-GH5M2』ですが、ぜひ静止画そのものの描写力もご覧ください。

曇天の中、晴れ間が覗いた一瞬に撮った1枚。苔むす緑が美しいカットでしたがあえてモノクロームにしてみました。木漏れ日のコントラストの表現、見事です。

思い切ってトーンを落とし深い森の中にいるような表現にしてみました。このような雰囲気に仕上げても画に無理がなく、立体感や階調表現は一級品。動画機のイメージが強い『LUMIX GH5M2』ですが、改めて写真機としての実力を体感しました。

フォーカスの合った野点傘の立体感をしっかりと感じられる1枚。明暗のグラデーションを見事な表現力で描いてくれています。

このカットで気づいたのはモノクローム表現の懐がとても深いこと。カラーで伝えるのがなかなか難しい画だったのですがモノクロームにすることでこの一本の存在感を引き出すことが出来ました。

単焦点レンズの絞りを開けたコントラストの淡い描写が功を奏した1枚。『LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH.』のボケ感は静止画/動画どちらにおいても魅力的で、ぜひおすすめしたいレンズの一本です。

動画コンテンツでもご紹介したシーンですが、この日はとても印象的な雲が空一面に広がっていました。「シネライクD2」による淡い色表現も素晴らしいですが、1枚の静止画で撮るときはまたイメージが変わります。新しくなったフォトスタイルを駆使しながら自分好みの色を探してみていただきたいです。

まさにハイエンド

ファーストカットの花手水の瑞々しい描写に何よりも驚かされました。センサーサイズの異なるカメラで撮影をする機会も沢山ある中、マイクロフォーサーズの利点を活かす撮影方法ばかりに目が向いていましたが、今回の撮影で画そのものの立体感や解像感の良さを改めて実感しました。実はGHシリーズは『LUMIX DMC-GH2』がお気に入りでずっと使い続けていたのですが、その当時の画と比べると大幅な進化を感じます。このカメラは静止画も動画も妥協せず、素晴らしいクオリティを追求したい方におすすめのカメラです。ぜひ写真・映像の世界を丸ごとご堪能ください。

Photo by MAP CAMERA Staff

『Panasonic LUMIX GH5II』 4K実写レビュー