現在4本のレンズがラインナップされているパナソニックの「F1.8単焦点シリーズ」。メインの画角が出揃い、すべてが出揃ったと思ったところで、「18mm」の超広角レンズが仲間入り。非球面レンズ3枚や超高屈折率のUHRレンズなどを採用しており、小型化しつつ歪みや周辺減光を極力抑えた高性能な1本。描写性能・サイズ・操作性などを統一したシリーズなので超広角でもその重量は約340g。24-85mmの焦点距離をこのサイズでまとめただけでも驚きですが、更に超広角までラインナップに加わるとは夢にも思いませんでした。軽くて明るい超広角『Panasonic LUMIX S 18mm F1.8』と共に撮影を楽しんでまいりました。ぜひご覧ください。
F1.8の明るさで被写体に近づけば超広角でもボケ味を活かした表現が可能です。開放絞りで解像感、立体感ともに良好な画を見せてくれました。
山積みのコンテナ。残念ながら日が直接当たるポイントではなかったのですが、画面いっぱい画角いっぱいにコンテナを詰め込みたくて撮れる場所を探しました。休憩中のトラックに反射した光がアクセントになってくれたのでこの場所を選びました。コンテナに書かれた無数の文字も非常にスッキリと解像してくれています。
室内撮影において広角から超広角のレンズは必須ともいえる存在になってきました。より空間をリッチに見せることができる超広角レンズがあると撮影の幅がグッと広がります。
あえて空を切って収束点を強調してみました。中央の点線は画角による変化がありませんが、手前では大きく広がっている手すりと柵が、奥へいくに従い収縮しているのがわかります。私たち人間の目では見ることの出来ない世界を覗けるのは広角や望遠レンズの醍醐味です。
辺りが暗くなってきたので開放絞りで撮影しましたが、遠景でも画全体がとてもクリアでシャープ。周辺減光や歪みといった超広角レンズで気になりがちな点が高い水準で解消されており、撮影した写真を振り返っては感心させられました。
最短撮影距離が0.18mなので「寄れない」と悩むことはまずないでしょう。軽いので、多少無茶な姿勢からでも撮影できるのも強みです。
以前からここに訪れたら超広角で撮ってみたいと思っていた細い路地。イメージ通りの画になってくれました。想像以上に明暗差があったな、など反省点や改善点を洗いながらリベンジするのもまた楽しいものです。超広角の画角を体験すると過去に巡った場所で「この画角で撮ってみたら面白そう」と妄想することがよくあります。そういったスポットを超広角で巡るのも一興かなと思います。
目の前の要素を多く取り込んでリッチに見せることが出来る超広角。軽くて明るくて使いやすいだけでなく歪みも少ない。レンズ単体が軽いとどんどん先に進もうという気になれるので、しゃがんだり片手で撮影したりアクティブに動きながら、とても楽しんで撮影できました。『Panasonic LUMIX S 18mm F1.8』は同シリーズのなかでも特に面白い存在ではないでしょうか。ぜひお薦めしたい1本です。
手軽にリッチな超広角を
何よりも「軽さ」が好印象。少し斜めから撮ってみたり、上から下からとアングルを変えながら撮影していても軽いので全く苦になりません。コントラストや色味も濃すぎず濁らず、日暮れ時でも周辺減光はほぼ見受けられませんでした。超広角のネガティブな要素の一つ一つを丁寧に解決されており、一度使えば当レンズの使い勝手と写りの良さにきっと魅了されるはず。同シリーズのレンズを5本全て揃えても2kg未満、この機会に軽くて高品質な「F1.8単焦点シリーズ」を揃えて快適な写真ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。