2023年10月26日発売予定の『SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN』が発表になりました。対応マウントはライカLマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウントで、本記事ではソニーEマウントを取り上げます。クラス世界最小最軽量のAPS-C用超広角ズームレンズで、あらゆる用途とシーンに最適な高い表現力と機動性が非常に魅力的な本製品。焦点距離は35mm判換算で15-27mmをカバーし、開放F値は2.8と大口径。非球面レンズの採用により高い光学性能とコンパクトネスを実現。最短撮影距離は11.6cmと短く、広い視界との組み合わせでダイナミックな表現が可能です。またフードはプッシュオン式花形フードに変更され、最小限の動作で効果を得られるようになりました。スナップやテーブルフォト、Vlogにも最適な本レンズを「SONY α6700」と組み合わせて撮影してきました。それではフォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
公園内をのんびり走る電気汽車に乗ります。ガラスのない窓は海風を通してとても爽やかな気候です。35mm換算15mmの超広角で、車内の雰囲気と外の景色を同時に撮ることができました。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
花畑にカメラを突っ込んで空を背景に花を撮影。バリアングルモニターを使って画角を決めてシャッターを切ります。花びらに生えている産毛のようなものを毛茸というそうですが、その毛茸までが写し出されていてまるですぐ目の前に花びらがあるかのよう。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
ちょっぴり面白い写真。橋の上に立つ柱を支える2本のパイプの間に頭を入れて撮影、狭い隙間から超広角レンズだからこそできる表現です。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
今度はその橋の下に潜ってみました。しゃがんだままでないと歩けないくらい、岩と橋の間は狭いのですが、そこから見える景色を余すことなく写し取ります。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
大きな窓があったので、その大きさを表そうとカメラを地面に置きました。ほんの数ミリ左右にずれるだけで窓の表情が変わってしまうので、気に入る位置を模索。窓の外によいシルエットになる人が通らないかと待っていると、偶然手前にも人が通り超広角レンズらしい表現ができました。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
水族館のマグロの群れ。飼育員さんがマグロについて説明してくれています。マグロは筋肉隆々といいますかなんともガッチリしており、もし海でぶつかったら跳ね飛ばされること必至です。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
超広角というと広々とした景色の写真を思い浮かべますが、最短撮影距離が短い本レンズは、これという被写体を大きく写すことが可能です。ただでさえ分厚い水族館のアクリルガラスを斜めから狙って撮りました。もっと白く濁るかと思ったのですがしっかり写っており嬉しかったです。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
屋上に水が張られていました。海外の高級ホテルでよく見るインフィニティプールのように、空と水面のに一体感があります。そこへ下のフロアにあるテラスの屋根が飛び出し、海原を行くヨットさながらに印象的な景色です。
使用機材:SONY α6700 + SIGMA Contemporary 10-18mm F2.8 DC DN E-Mount
帰宅途中に下車し、夜の東京駅を撮りました。ここは人々がひっきりなしに写真を撮っている人気の撮影スポットですが、この画角だと人がいるのが気になりません。それにしても、ここに来るといつも思うのですが、駅舎の中心とそこから伸びる行幸通りの中心がずれているのは何故なのかとても気になります。
超広角表現に機動性と描写力を
上質な大口径超広角レンズがとても身近になりました。その撮影は機動性があって軽快。超広角表現の面白さを労することなく楽しむことができます。画面の端から端までその写真の世界に没入できるような描写クオリティは満足度が高く、極限まで削ぎ落すことで得られた小ささも相まって、静止画撮影だけでなく動画撮影においても大活躍することでしょう。ぜひお手に取って楽しんでいただきたい一本です。
Photo by MAP CAMERA Staff