860: APS-Cと相性抜群の超広角『TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD X-Mount』
2023年05月31日
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
タムロンの『11-20mm F2.8 DiIII-A RXD』をご紹介します。開放F値2.8の大口径でありつつ軽量コンパクトな仕上がりで、高い描写力もあわせ持つ一本です。APS-C対応となっており、焦点距離は35mm換算16.5-30mm相当と超広角域をカバーします。最短撮影距離は広角端で15cm、望遠端で24cmと短いので、パースペクティブの効いたダイナミックな構図の写真や座ったまま撮るテーブルフォトなどでも活躍が期待できます。特殊硝材を配置するなどして諸収差が良好に補正されるだけでなく、今まで以上にゴーストやフレアの発生を極限まで抑えるBBAR-G2(Broad Band Anti Reflection Generation 2)コーティングにより、さまざまな光の条件下において精細に描くことができます。AFはステッピングモーターユニットRXD(Rapid eXtra silent stepping Drive)を搭載することで静穏性に優れ、静止画はもちろん動画撮影にも適しています。簡易防滴構造や防汚コートも採用されているので、屋外での撮影や普段使いにも向いています。高画質と実用性の両立が図られた本レンズに『FUJIFILM X-H2』を組み合わせて、街で撮影してきました。フォトプレビューをどうぞご覧ください。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
蔦に覆われた遺構。強い日差しを避けるために日傘をさす人がひとり遺構に立ち入ります。入口の向こう側も壁には蔦が這い、古に思いを馳せることができます。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
香りに誘われて公園の花に鼻を近づけます。バラは品種や咲いてからの日数などにより、香りの強弱はさまざまなのだそうです。バラを楽しんでいる様子を、バラに囲まれているのがわかる構図で撮りました。フレアが真上から降り注いで、さながらバラのミューズです。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
主のいない子ども部屋。右側にある窓から日の光が入り、壁に四角い模様をいくつも描きます。オイルヒーターも襞のひとつひとつに影ができ、ハッとするような立体感がでました。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
子どものころ、タイプライターの中を覗き込んでは美しく並ぶアームを指でなぞったり、文字の部分を指に押し当ててその形に指が凹むのを楽しんだものです。金属の艶めかしい光沢と、カラー写真なのにモノクロっぽくもあるこの雰囲気が好みです。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
並んだ古い本を逆側から見てみると、いかにも年季の入った前小口が目に入りました。シミや歪みも「傷んでいる」というネガティブな表現より先に、いい味だと感じられる風合いがあります。
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
使用機材:FUJIFILM X-H2 + TAMRON 11-20mm F2.8 DiIII-A RXD
礼拝堂の主役といえば、荘厳な雰囲気の中で正面に鎮座する像かと思います。しかしふと横を見ればステンドグラスの優しい光が寄り添ってくれていて、筆者はそれがとても好きなのです。この日はステンドグラスを通った色づいている光が、礼拝堂の天井や木の椅子を彩っていました。
APS-Cと相性抜群の超広角
抜群の携帯性は持ち運び時はもちろんのこと、華奢な三脚やジンバルと組み合わせた撮影においても威力を発揮します。また広角端では超広角の特徴的な表現を可能とし、望遠端では見たままを写すのに適しているので、こだわった作品作りから日常のスナップまで幅広く楽しむことができます。まさにAPS-Cの長所をうまく活かした、APS-Cと相性抜群で活躍の場が多い一本です。ぜひお手に取っていただきたいです。
Photo by MAP CAMERA Staff