絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:400 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
以前レポートした第2世代に続いて、初代75mmズミルックス・レンズが入荷した。最近は見かける事も少なくなってしまい、稀少レンズの仲間入りをしている本レンズだが、ぜひその描写をご覧頂きたいと思う。
75mm中望遠大口径の草分けとして登場したこのレンズは短い期間で製造が中止されてしまった。コストが高く、採算がとれなかった等、その理由には諸説有るがはっきりとした事は分からない。しかし暗い場所、光線状況の悪い場所でも活躍するその口径比は頼もしく、夜間撮影が好きな方にはたまらないレンズだろう。発色も美しく、大きなボケが実に幻想的だ。
絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
最短撮影距離は90cmと第2世代よりも15cmほど遠いが、75mmという焦点距離のおかげでかなり大きく被写体を写す事が可能だ。開放だとそのピントは極めて薄い。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:250 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
描写はとても柔らかい。大きなボケと薄い被写界深度、そして柔らかいグラデーションを描くトーンがこのレンズの特徴だ。スナップ撮影で使うライカとは、ひと味違った撮影が楽しめるレンズである。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:200 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:160 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
滑らかなトーンは、水面などの被写体を撮影するとより際立って見える。たゆたう水の柔らかさがとても良く表現された。
絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/350秒 / ISO:200 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
大口径ゆえ、少し遠くの被写体でもスッキリと浮き立つ様な描写が楽しめる。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/45秒 / ISO:160 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
暗闇に浮かぶ僅かな光、そうしたシチュエーションがこのレンズの真価を発揮する。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:160 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/180秒 / ISO:400 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/12秒 / ISO:200 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:400 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:Leica M9-P + Summilux 75mm/f1.4 1st
大柄なレンズだ、重さも初代はしっかりとした物で、まさに大口径といったたたずまいである。しかしそのコロコロと描写の表情を変える面白さは、このレンズの大きな魅力となっている。機会があれば、ぜひゆっくりとつきあってみたいレンズだ。
Photo by MAP CAMERA Staff