絞り:F16/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:250/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
ライカレンズの中でもコンパクトで抜群の描写性を持つズマリットシリーズ。2014年に光学系が一新され明るさも前モデルよりF値が0.1明るくなりました。 しかし本レンズのモデルチェンジで注目すべき点はレンズの明るさではなく、非球面レンズが採用されより先鋭な描写を手に入れたということでしょう。 名前のブランド力ではズミルックスやズミクロンに一歩及ばないかもしれませんが、開放からの高い解像感と比較的深めな被写界深度を持つズマリットは咄嗟にシャッターを切るスナップシーンでは他のレンズよりピントを外すことなく安定した描写を得られるレンズです。
絞り:F16/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:250/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
本体の設定で「彩度」「コントラスト」をやや低めに設定したのですが、それでも発色の良さが目を惹きます。この日は雨でコントラストの低い中、艶やか且つシャープに写っています。
絞り:F4.8/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:1000/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
Leicaのレンズは基本コントラストが低めで階調で表現するという考えでしたが、このズマリットM35mm F2.4は鮮やかなコントラストで魅せるレンズだと感じました。背面のガラスにハイライトが乗った金網の線も破綻することなく見事に写し出しています。
絞り:F2.4/ シャッタースピード:1/60秒 / ISO:800/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
曇天の薄暗さと人通りのない道に置いてあるのか、忘れられたのか。 周辺減光もありますが、むしろそれが良い作用になって、その時の雰囲気がよく出ています。
絞り:F2.4/ シャッタースピード:1/180秒 / ISO:200/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
葉上の水滴がくっきり写っています。レンズ中心部の解像度は文句なしに素晴らしいです。
絞り:F5.6/ シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:200/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
ほぼ無限遠での撮影。遠くの電柱までしっかり解像出来ています。シャドウ部の階調表現も良いですね、一見すると黒く見える建物の影も残っているところは流石ライカレンズと言える写りです。
絞り:F3.4/ シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
コントラストで描写すると言いましたが、強すぎて素材の質感を壊してしまうようなことはなく、しっかりとその場の雰囲気を写してくれました。
絞り:F4/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:1600/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
色がはっきりと出るので、夜間の撮影でも彩度が褪せることなく表現できます。日中からいろいろと試してみたところ角度によってフレアやゴーストも出ますが、そういった撮影者の意図が無い限り、フレアやゴーストに悩まされる事はないでしょう。
絞り:F2.4/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:1000/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
最短撮影距離付近での撮影。夜のネオンの輝きをどれだけ写せるのか撮ってみました。車体に映り込む光も繊細に捉えてくれています。F2.4ということもあって、絞り開放ながらピントを合わせたフォーカス部はしっかりと解像し、アウトフォーカスのボケ味も優秀です。
絞り:F4/ シャッタースピード:1/30秒 / ISO:320/ 使用機材:LEICA M (Typ240) + Leica (ライカ) ズマリット M35mm F2.4 ASPH.
夜間の撮影でも光量が少しあるだけで十分に撮影可能です。背景がボケすぎない分、すっきりとしたクリアーな印象の写真に仕上がります。
『ズマリット M35mm F2.4 ASPH.』は現代のレンズらしい光学性能と発色の良さに加え、開放付近でのライカらしい柔らかさを両立させたレンズでした。 実際に使用してみると驚くほどピントの山が掴みやすく、思い通りにフォーカスをコントロールすることができます。そして広角・非球面レンズの採用ということで、うるさくなりがちな背景ボケもしっとりと美しいのが印象的でした。『ズマリット M35mm F2.4 ASPH.』はライカのレンズラインナップの中でも堅実な描写をする1本ではないでしょうか、撮影者の意図をストレートに表現してくれるレンズです。初めの1本として選ばれるのはもちろんですが、『50mm 1本勝負』なライカ使いの方にもお勧めしたいレンズですね。サイズ・重量・描写の三拍子が揃った本レンズは、どうしても引きたいシチュエーションや室内・路地などのスナップに大いに活躍してくれる1本となってくれるはずです。
Photo by MAP CAMERA Staff